失業給付金のもらい方や手続きとは?書類と流れを理解しよう!

失業給付金はハローワークでの手続きが必須

「失業保険(厳密には雇用保険の基本手当)」を受け取るためには、ハローワークで事前の手続きが必要です。ハローワークならどこでも良いわけではなく、「自分の住所を管轄する」 ハローワークでないと何もしてもらえません。きちんと確認してから行きましょう。

手続きは数時間かかることもあります。場所だけでなく、窓口の時間もしっかりと確認し、余裕を持って行きましょう。

失業給付金手続きで必要な書類や資料とは?

自身が行くべき場所、住んでいる場所を管轄するハローワークが分かったら、次は持ち物です。持っていくべき書類・資料は下記となります。

1. 雇用保険被保険者離職票(1)

会社から受け取る離職票です。離職後に、事業主が手続きを行うことでハローワークから発行され、事業主から離職者に渡されるものです。会社から離職票が交付されない場合や、倒産によって事業主と連絡がつかないなどの場合は、ハローワークに相談しましょう。

雇用保険被保険者離職票1
出典元『ハローワークインターネットサービス』記入例:雇用保険被保険者離職票-1

2. 雇用保険被保険者離職票(2)

左と右に記入欄が分かれている緑色の用紙。こちらも退職する会社で受け取ります。左側に労働者、勤務先の情報、給料の支払い明細、右側に退職理由を記入します。以前の記事でも書きましたが、失業保険の「給付額」「給付日数」はここに記載される「給料の支払い明細」「退職理由」で決まるので、重要な書類だと認識しておきましょう。

雇用保険被保険者離職票2
出典元『ハローワークインターネットサービス』記入例:雇用保険被保険者離職票-1

3. 印鑑

実印までは要求されませんが、シャチハタなどスタンプ式の印は基本的に断られます。各書類の捺印と修正印に使います。

4. 写真2枚

3カ月以内に撮影された、縦3cm×横2.5cm程度の顔写真(正面上半身のタイプ)が2枚必要です。カラーが一般的ですが、白黒写真でも構いません。

5. 普通預金通帳

必ず「本人名義」であることが重要です。インターネットバンクや外資系金融機関を除き、「一部の」ハローワークではキャッシュカードだけでも失業保険の受給手続きが可能です。

6. マイナンバー確認証明書

マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載がある住民票などを持っていきます。項目名の通り、本人とマイナンバーが一致しているかを証明するものです。

7. 本人確認証明書(運転免許証、マイナンバーカード、年金手帳など)

本人、住所、年齢が確認できる「写真付き」の官公署発行書類です。「6」がマイナンバーの場合は、本人確認証明書の条件を満たすのですが、通知カード、住民票の場合に必要となります。運転免許証、パスポート、身体障害者手帳なら、このうち1点、公的医療保険の被保険者証、年金手帳、児童扶養手当証書であれば、このうち2点を持っていきます。

8. 雇用保険被保険者証

雇用保険の被保険者であったことを証明する書類です。つまり「雇用保険を支払ってきたよ」という証明書です。退職する会社を辞める時に渡されることが一般的ですが、稀に入社時に渡されて個人が保管しているケースもあります。

失業保険の申請時には不要とするハローワークもありますが、手元にあれば持っていくか、ないのであれば会社への確認・ハローワークに行った時に伝えましょう。

雇用保険被保険者証
出典元『マイナビ転職』雇用保険被保険者証とは? 必要なタイミングや再発行について解説【専門家監修】

失業給付金手続きで必要な手続きとは?

必要なものを確認したら、ハローワークに行きます。

1. 求職申込み

「再就職する意思」を証明するために行います。

失業給付金は再就職のための支援が目的であるため、再就職する意思がない場合には、受給できません。

2. 離職票の提出・受給資格の判定

持参した書類をもとに、失業保険の受給資格を判定します。

「離職理由」は会社が記入するので、異議がある場合は伝えましょう。受給日数に影響するので損をする可能性もあります。

3. 受給説明会の日時決定・参加

説明会への参加は必須です。

説明会はハローワークで開催され、受給方法や注意点などの説明、失業認定日の決定が行われます。通常、初日の手続きから1~3週間後、かかる時間は2時間程度です。

4. 失業認定日にハローワークへ行こう

雇用保険受給説明会の1~3週間後にようやく第1回目の失業認定日となります。求職活動の実績や、収入があった場合の報告を記載する「失業認定申告書」を提出し、認定を受けてください。

継続的な受け取りには、継続的な報告が必須

失業認定日から5営業日後、指定口座へ失業給付金が振り込まれます。会社都合退職の人は、最初の手続きからから最短で1ヶ月ぐらい、自己都合退職の人は4ヶ月ぐらいかかる見積もりとなります。

また、受給は一回の手続きで済むのではありません。継続して受け取るには、就職活動をしているか確認のため、月1回の失業認定日に報告書を提出します。

複数回発生する手続きを忘れないように!

失業保険を受け取るには、ちょっと手間な手続きが必要な上に、受け取りまでに期間があります。すぐ受給を開始できるのではなく、流れに沿った手続きで認定されてからなのです。

自己都合の退職の場合は最初の3ヶ月は受け取れないため、受取りまで期間が空きます。受給金額は、仕事をしていた時よりも随分減ってしまうので、事前に転職の活動資金を用意したり、在職中に活動することをお勧めします。

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