ミスマッチ・アンマッチの意味や違いとは?新卒採用のミスマッチは防げる!

ミスマッチは新卒社員の早期離職の原因になる

労働政策研究・研修機構の調査によると、新卒社員が入社した会社を早期離職する主な理由は、条件やカルチャーのミスマッチが原因であることが分かります。

新卒社員が入社後3年以内に離職した主な理由として「休日・休暇などの労働条件」「希望とは異なる業務内容」「職場における人間関係」などが挙げられており、条件面や企業カルチャーとのミスマッチが早期離職の大きな原因になっています。

「初めての正社員勤務先」を離職した理由
出典元『独立行政法人 労働政策研究・研修機構』若年者の離職状況と離職後のキャリア形成

現在の日本では、深刻な人材不足が続いています。働き方改革の必要性は広く認知されており、多くの企業が女性やシニア、外国人などの多様な人材を積極的に採用していくことが求められています。

採用活動における応募者の属性や就労ニーズは、多様化する一方です。早期離職を招く人材のミスマッチを選考の段階で未然に防ぐことは、今後さらに重要性と難易度が上がっていくでしょう。

人材のミスマッチを防止するためには、同じような意味で使われてしまっている「ミスマッチ」と「アンマッチ」の違いを知っておく必要があります。

今回の記事では、ミスマッチとアンマッチの意味や定義の違いを確認した上で、新卒採用におけるミスマッチとはどんな場合に起こるのか、対応策とあわせてご説明します。

ミスマッチとアンマッチの意味や定義の違いとは?

ミスマッチとは、釣り合わないものや適合しないもの同士が組み合わさってしまい、組み合わせが上手くいっていない状態を意味します。あるいは、かつては組み合わせが上手くいっていたもの同士にズレが生じ、不釣り合いになってしまった状態のことも意味します。

アンマッチとは、一致しないこと、適合しないことそのものを意味します。アンマッチとは、条件やニーズが不一致である事実や結果、および不一致の内容が明らかになっている状態を意味します。

ミスマッチとアンマッチの違いとは?

ミスマッチとアンマッチの最大の違いとは、双方の条件やニーズについて、ズレやギャップなどの不一致が生じているという「事実」が明確になっているかの差です。不一致の「度合い」や「原因」が明らかになっているかも含まれます。

ミスマッチでは不一致が起きている事実に気が付いていないので、妥協のための話し合いが行われず、どちらかまたは双方が不満を抱えてしまいます。

アンマッチであれば不一致が起きている事実に気が付いていて、不一致の度合いや原因も分かっているので、どちらかまたは双方が妥協することでマッチできる可能性があります。

人事業務におけるミスマッチ・アンマッチとは?

ミスマッチとアンマッチを、新卒採用の場面に置き換えて考えてみます。

新卒採用でのミスマッチとは、就労条件や企業文化、業務内容などについて、企業と応募者のニーズが不釣り合いであることが曖昧なまま、採用・就労に至っていることを意味します。

新卒採用でのアンマッチとは、企業の採用要件と応募者の就労ニーズを比較した時に「何がどれくらいズレているか」が明確で、双方が妥協できている、または採用見送りや離職に至ることを意味します。

新卒採用や人員配置の現場では、ミスマッチとアンマッチが同じ意味で扱われるケースが多々あるため、双方の要望が食い違っていることを互いが理解できているのかどうかが曖昧になってしまい、歩み寄る機会を逸してしまっているのです。

企業側がミスマッチとアンマッチの混同を改めて、応募者のニーズとのギャップを埋めることができれば、人材のミスマッチによる早期離職が防止できます。

アンマッチが発生する理由と対策とは?

人材のアンマッチは、新卒採用の場面ではほぼ確実に発生します。

採用要件に完全にマッチする人材は滅多にいませんし、応募者側が思い描く条件にピッタリの企業もなかなか存在しません。限りなく理想に近い条件であっても「ここはOKなんだけど、贅沢を言えばこの点が……」といったギャップは生じて当たり前なのです。

企業と人材がお互いのニーズにアンマッチが生じている事実について認め合い、双方が「理想とは少し違うけど、これくらいの差なら問題ない」と妥協できるラインが一致すれば、早期離職につながるミスマッチを回避できます。

ミスマッチが発生する原因と対策とは?

人材のミスマッチは、理想とのズレからアンマッチが生じているにも関わらず、理想からズレている事実を相手に共有しないことが原因で発生します。

実態と理想にアンマッチが生じた際に共有し合うことができない原因は、企業も人材も「相手はこう考えているだろう」と決めつけたり「こんなことを言ったら辞退される(採用されない)かもしれない」と思い込んだりしてしまうためです。

人はみな性格や価値観が異なるため、事実に対する捉え方も異なります。人材のミスマッチを防止するためには、多様な人材の多様な価値観があることを意識して、アンマッチの存在に気付き、相手と共有することが必要です。

弊社サービス「ミツカリ」では、AIによって会社全体や部署ごとの価値観と人材の価値観を可視化し、採用・配属におけるマッチ度を測り、企業カルチャーや社風、上司とのミスマッチを防ぐことができます。

人材の性格や価値観を大切にしてミスマッチを防止しよう!

人手不足を背景として進められている働き方改革は、1日8時間・週5日均質的に働くという、従来型の就労モデルから逸脱した人材の活躍を推進するものです。

働き方の多様化は企業にも人材にも多くのメリットがありますが、雇用形態や労働時間に多様な選択肢が生まれた結果として、人材のアンマッチを促進しているという側面があります。

育児や介護、病気の治療との仕事の両立、キャリアアップや人脈構築を目的とした副業、リタイア後の生きがいや健康維持を目的とした高齢者の就労など、働き手の就労ニーズはどんどん多様化しています。

今後さらに増加が予想されるアンマッチをミスマッチに変えることなく、早期離職による人材獲得難から脱却するためには、人材の性格や価値観を掘り下げ、企業と応募者の希望が不釣り合いだった場合にも認識を共有し理解し合えるよう努力することが大切です。

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