キャリアサバイバルの6ステップとは?企業が支援する方法について

キャリアサバイバルとキャリアアンカーの違いとは?

キャリアサバイバルとは、社員個人の仕事上譲れない価値観を意味するキャリアアンカーと、環境や組織のニーズとの調和を意味する言葉です。

キャリアアンカーとは「仕事の条件でこれだけは譲れない」「家庭のためでもこれだけは犠牲にしたくない」といったような、個人がキャリアを選択する際に最も大切にする欲求や価値観を意味します。

キャリアアンカーという概念が生まれた背景には、市場のグローバル化や人工知能の発展などによって業務内容に大きな変化を求められるようになったことから、社員一人ひとりが何を大切にしてどのように働きたいかを把握しようという目的があります。

キャリアアンカーは企業と人材のマッチングを図る上で重要な要素ですが、キャリアアンカーは人材側のニーズや価値観を示すものなので、企業を運営する上では組織側のニーズについても考慮する必要があります。キャリアサバイバルという言葉は、キャリアアンカーと企業のニーズのすり合わせを意味する言葉として生まれました。

人材一人ひとりのキャリアアンカーを活かした組織運用を行うためには、組織のニーズを具体化し、企業と人材で共有する必要があります。

今回の記事では、キャリアサバイバルに取り組むための方法として、個人が取り組むべき6つのステップと企業が支援する方法をご紹介します。

キャリアサバイバルの方法とは?「職務と役割のプランニング」の6ステップについて

キャリアサバイバルという概念は、個人の性格や価値観は大切ではあるものの、個人のニーズを企業に求めるだけでは企業と人材のマッチングが成り立たないことから、個人のニーズを企業のニーズに合うように適応させる方法を考えようという目的で生まれました。

キャリアサバイバルに取り組むための方法として、個人が取り組むべき6つのステップと企業が支援する方法をご紹介します。

キャリアサバイバルで個人が取り組むべき6つのステップとは?

キャリアサバイバルとキャリアアンカーの提唱者であるエドガー・シャイン博士は、キャリアアンカーが実際の仕事として実現していくプロセスを重視し、個人がキャリアサバイバルに取り組む上で行うべき「職務と役割のプランニング」を以下の6つのステップにまとめました。

  1. 現在の職務と役割を棚卸する
  2. 環境の変化を識別する
  3. 環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する
  4. 職務と役割に対する影響を確認する
  5. 職務要件を見直す
  6. プランニング・エクササイズの輪を広げる

1.現在の職務と役割を棚卸しする

キャリアサバイバルの1つ目のステップとして、現在の職務と役割の棚卸しを行います。

現在の職務と役割の棚卸しによって、現在行っている仕事や期待されていること、任されている役割を整理して、組織のニーズを割り出します。

現在の仕事が営業職だとして、営業の業務を棚卸しして、どんな職務を担当していて日々のミッションや期待されていることが何かを洗い出します。同時に、仕事をしていて感じる楽しさややりがいなど、個人の価値観が何なのかも割り出します。

2.環境の変化を識別する

キャリアサバイバルの2つ目のステップとして、環境の変化の識別を行います。

個人を取り巻く環境は日々変わっていきますから、市場や外部環境だけでなく利害関係者や内部環境も含めて、どのように変化するのか考えます。

現在の仕事が営業職だとして、今後お客様の環境やマーケット環境の変化に応じて、今の売り方だけでは対応できなくなることを予測するといったように、様々な状況をシュミレーションします。

3.環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する

キャリアサバイバルの3つ目のステップとして、環境の変化が利害関係者の期待に与える影響の評価を行います。

環境の変化は、キャリアサバイバルに取り組む個人だけでなく利害関係者にも影響を及ぼすため、会社や上司、お客様が自分に対して期待することも変化していく可能性があります。

現在の仕事が営業職だとして、ステップ2で予測した市場の変化や職務の変化において、会社や上司、お客様が自分に何を期待して、変化する環境の中でどうなってほしいと思うかを考えて可視化します。

4.職務と役割に対する影響を確認する

キャリアサバイバルの4つ目のステップとして、職務と役割に対する影響の確認を行います。

職務と役割に対する影響は未来のことなので、確実な予想は不可能ですから、仕事に期待される変化の方向性を想定する程度で構いません。評価や期待が変化することによって、現在の職務と役割がどう変化するかを考えます。

5.職務要件を見直す

キャリアサバイバルの5つ目のステップとして、職務要件の見直しを行います。

ステップ4で描いた仕事に期待される変化の仮説をもって、変化した期待に応える仕事内容とはどんなものなのかを考えます。

「現在の仕事だけでなく新しい業務を期待される」「商品の幅を広げてお客様に展開する」など、変化する状況に対する会社や上司、お客様の期待から、将来の職務を考えます。

6.プランニング・エクササイズの輪を広げる

キャリアサバイバルの6つ目のステップとして、プランニング・エクササイズの輪を広げます。

ステップ5までの分析と今後の予測を通してギャップが生まれていたら、ギャップを埋めるための具体的なアクションプランや計画を立てます。

変化していく期待や職務を達成するために今何をするべきか、今後どうするべきかという目標や計画を立て、実際に行動に移します。

キャリアサバイバルを企業が支援する方法とは?

キャリアサバイバルに取り組む個人に対して企業側からできる支援は、現在の仕事に対する期待や将来の仕事に対する期待を明確かつ具体的に伝えることです。

個人でキャリアサバイバルに取り組む際には、環境の変化や会社からの期待など、想像するしかない不確定な要素が多いことが問題になります。個人が「今の仕事を極めることを期待されているだろう」と想定して目標や計画を立てていても、会社が本当は管理職候補として期待していた場合、お互いのニーズが噛み合わなくなってしまいます。

企業側のニーズを個人に伝えることで、企業と個人両方のためになるキャリアサバイバルを考えられるようになります。企業のニーズを伝える際は、個人側がキャリアを強制されたと感じてしまわないように、指示・命令ではなく提案・相談であることを念押ししておくことが大切です。

キャリアサバイバルを支援して企業と個人のニーズを両立させよう!

キャリアサバイバルとは、社員個人の仕事上譲れない価値観を意味するキャリアアンカーと、環境や組織のニーズとの調和を意味する言葉です。

キャリアサバイバルとキャリアアンカーの提唱者であるエドガー・シャイン博士は、キャリアアンカーが実際の仕事として実現していくプロセスを重視し、個人がキャリアサバイバルに取り組む上で行うべき「職務と役割のプランニング」を6つのステップにまとめました。

個人でキャリアサバイバルに取り組む際には、環境の変化や会社からの期待など、想像するしかない不確定な要素が多いことが問題になります。企業側のニーズを個人に伝えることで、企業と個人両方のためになるキャリアサバイバルを考えられるようになります。

個人のニーズであるキャリアアンカーを社内の業務に落とし込み、企業と個人両方のニーズを満たして良好な関係を築くために、キャリアサバイバルの考えを広め、取り組みを支援してみてはいかがでしょうか。

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