社会人インターンとは?企業側の目的やメリット・デメリットについて

社会人インターンの活用が注目されている背景とは?

近年の日本では、少子化による労働力人口の減少で、売り手市場が続いています。

人材の獲得競争が激化し続けている中で、人材不足を解消するための方法として、中途採用を積極的に取り入れようという動きが高まっています。

リクルートワークス研究所の2017年度に行われた中途採用実態調査によると、中途採用自体は増加しているものの、中途採用で人材を「確保できなかった企業(49.9%)」が「確保できた企業(49.5%)」の割合を初めて上回りました。

中途採用における人員確保状況 経年比較
出典元『リクルートワークス研究所』中途採用実態調査(2017年度実績)

帝国データバンクが2018年に行った「人手不足に対する企業の動向調査」によると、企業の52.5%が正社員不足と回答しています。

従業員の過不足感
出典元『帝国データバンク』人手不足に対する企業の動向調査(2018年10月)

中途採用を積極的に取り入れても人手不足を解消できない現在の採用市場において、新卒採用だけで十分な人材を確保することは非常に困難です。

約半数の企業が正社員不足に悩む中で、厚生労働省が平成30年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公開し、優秀な人材は副業や兼業を事実上認められました。

優秀な人材は一つの企業に留まらず、自分の可能性を伸ばすために複数の企業で働くことが一般化しつつあるため、新卒採用だけでなく中途採用市場も激化の傾向にあります。

中途採用で優秀な人材を採用するために、中途採用に特化した母集団形成を行う施策として「社会人インターン」が近年注目を集めています。

今回の記事では、社会人インターンの意味や目的、企業にとってのメリット・デメリットなどについてご紹介します。

社会人インターンとは?意味や目的、企業側のメリット・デメリットについて

インターンとは、インターンシップの略称です。インターンシップは、一定期間実際の職場で働く業務体験を目的として、多くの企業が主に学生を対象に実施しています。

社会人インターンの意味や目的とは?

社会人インターンとは、社会人が現在所属している企業の仕事を継続しながら、他の企業の現場に参加することを意味する言葉です。

社会人がインターンに参加する目的は「自分の経験や能力を今以上に活用できる場所を探す」「転職を考える上で他の企業の働き方や職場環境を知る」など、転職活動に関する有益な知識を得ることが挙げられます。

転職を考えていない人であっても、社会人としてのスキルアップを目的として、他社の業務やノウハウを経験するためにインターンに参加するケースもあります。他社で普段と違う環境や業務内容をこなし、新たな発見や観点で物事を見たり考えたりできるようになるというのは、インターンならでは魅力です。

社会人インターンと学生インターンの違いとは?

社会人インターンと学生インターンの大きな違いは、給与が発生する点です。一般的には、時給1,000円程度で募集がかけられる場合が多いようです。

学生インターンは基本的に平日の日中の勤務となりますが、社会人インターンの場合は本職がある人が多いため、本職の終業後やリモートワーク(在宅勤務)、週2日勤務など、個別に相談して決められるケースがほとんどです。

社会人インターンの種類は、実施の期間によって以下の3パターンに分けられます。

  1. 長期間インターン
  2. 短期間インターン
  3. 1dayインターン

1.長期間インターン

長期間インターンとは、数か月程度の期間を設定して実施されるインターンシップです。

長期間インターンの期間は、お互いに納得の行く期間を決定する場合もありますが、多くは「3ヶ月間」といった期間があらかじめ設定されています。

長期間インターンで決められた期間内は、社員と一緒に各組織に所属して、通常業務の中でOJTで業務を経験します。即戦力として使える場合には戦力として使いながら、結果やゴールを定めて成果として評価する場合もあります。

2.短期間インターン

短期間インターンとは、数週間程度の期間を設定して実施されるインターンシップです。

短期間インターンの期間は、長期間インターンほど長くはありませんが、2週間から1か月程度の期間が予め設定されています。

短期間インターンで決められた期間内は、社員と一緒に所属した部署で、OJTを受けながら業務を経験します。あまり長い期間ではないため、求められる結果や成果は少ない傾向があり、複数の部署や業務を経験する場合もあります。

3.1dayインターン

1dayインターンとは、名前の通り1日だけのインターンシップです。

1dayインターンの多くは、すでに自社に興味のある人材に向けて、研修や社内見学を踏まえた上で行うケースがほとんどです。また、最終面接の代わりの業務体験として行われるようなケースもあります。

社会人インターンを実施する企業側のメリットとは?

社会人インターンを実施する企業側のメリットとしては、中途採用における優秀な人材の確保が挙げられます。

記事の冒頭でも述べた通り、優秀な人材は引く手あまたで、副業を視野に入れている人も多くいます。社会人インターンは、中途採用で優秀な人材を囲い込むための母集団形成に取り組む上で、少しでも自社に興味を持ってくれた人材に気軽に職場体験できる環境を提供できるというメリットがあります。

社会人インターンは、転職希望者が入社前に実際の職場の環境や雰囲気を体験できるため、雇用のミスマッチを防止できるというメリットもあります。せっかく時間をかけて採用してもすぐに退職されてしまっては、かかったコストがすべて無駄になってしまうため、企業にとって大きなメリットとなります。

社会人インターンを実施する企業側のデメリットとは?

社会人インターンを実施する企業側のデメリットとしては、制度を導入するまでに人的コストがかかる点が挙げられます。

社会人インターンを受け入れた際に、案内や業務説明を担当する現場社員の負担が増える点も踏まえた上で、実施するか否かを検討するようにしましょう。

社会人インターンで中途採用を強化しよう!

社会人インターンとは、社会人が現在所属している企業の仕事を継続しながら、他の企業の現場に参加することを意味する言葉です。

企業の人材不足は今後も深刻化していくことが予想されるため、ひとりでも多くの優秀な人材を獲得するために、中途採用への注目が高まっていくことが予想されます。中途採用を今までのように行っていては、他社との獲得競争で不利になり、優秀な人材の確保が難しくなってしまいます。

中途採用で優秀な人材を獲得し、採用活動をスムーズに進めて行くためにも、社会人インターン制度の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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