内定者フォローの種類や時期とは?適した企画イベントを準備しよう

内定者フォローとは?内定辞退を防止する施策を実施すべき時期とは?

内定者フォローとは、採用した人材からの内定辞退を防ぐために、会社側が内定者に対して行う様々な施策の総称です。

現在の日本では、少子化による人材不足の影響で新卒採用市場が売り手市場化し、人材獲得競争が激化しています。

リクルートワークス研究所の「大卒求人倍率調査」によると、2020年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.83倍という結果が出ています。

大卒求人倍率調査
出典元『リクルートワークス研究所』大卒求人倍率調査(2020年卒)

全国の民間企業の求人総数は80.5万人と若干減少したものの、好業績や人手不足の影響で企業の採用意欲が高く、学生優位の売り手市場が継続中です。人材の獲得競争の激化にともなって、内定辞退の防止が採用活動における大きな課題となっています。

内定者フォローは、内定者をいかに動機付けして入社まで導くかにおいて、非常に重要な施策です。内定者フォローを行うべき時期は「内々定後」「内定を出す前後」「内定を出して以降」の3つに大別されます。

今回の記事では、内定者フォローの種類ごとの、目的や時期の違いについてご紹介します。

内定者フォローの種類によって実施の目的や時期が違う!

内定者フォローが重要になった背景には、少子化による人材不足の影響で人材獲得競争が激化した結果、内定辞退を防止するために各企業が内定者フォローに力を入れるようになったという経緯があります。

DISCOキャリスタリサーチが全国の主要企業1385社に対して行った調査によると、新卒採用において内定者フォローに注力したいと答えた企業は47.2%にのぼり、約半数の企業が内定者へのフォローに力を入れていることが分かります。

2018年卒採用で注力したいこと
出典元『株式会社ディスコ』調査データで見る「内定者フォロー」2017

DISCOキャリスタリサーチでは入社間近の学生1043人に対しても調査を行っており、企業から受けた内定者フォローの内容として、内定式が81.8%、社員との懇親会が60.3%など、ほとんどの学生が何らかの内定者フォローを受けていることが分かります。

実際に内定者フォローを受けた学生に行った入社意欲の変化についての調査では、内定式を受けた学生で58.5%、社員との懇親会を受けた学生で62.4%と、半数以上の学生が内定者フォローを受けて入社意欲が高まったと答えています。

学生が受けた内定者フォロー
出典元『株式会社ディスコ』調査データで見る「内定者フォロー」2017

内定者フォローの施策には様々な種類があり、各企業が内定辞退を防止するために、色々な種類の施策を必要な時期に応じて行っています。

内定者フォローの種類と効果的な時期とは?

内定者フォローの種類は様々ですが、代表的な施策を10種類、実施すべき時期の違いと合わせてご紹介します。

  1. 内定者面談
  2. 内定者懇親会
  3. 内定者SNS
  4. 社内報送付
  5. 内定式
  6. 職場見学会
  7. 社内イベント
  8. アルバイト
  9. 通信教育
  10. 内定者合宿

1.内定者面談とは?

内定者面談とは、内定者と直接会話をして不安や悩みなどのケアを行う、内定者フォローの施策です。

内定者面談は、人事担当者と話す場合もあれば、メンター(配属予定先の先輩や、同じ学校出身の先輩など)が話す場合もあります。内定者と近い立場で、気軽に話せる関係を築くことが大切です。

内定者面談の目的は、直接の会話で内定者の不安や悩みなどをケアすることで、内定者に入社の意思を固めてもらうことです。

内定者面談を行う時期に特定の決まりは無く、内々定、内定前、内定後など、定期的に実施します。

内定後面談は、内定者一人ひとりに直接向かい合うことが出来る、内定者フォローとしての絶好の機会です。内定後面談を効果的な内定者フォローにするためには、内定者の時期ごとの悩みの変化を知り、何を明確にすれば入社意欲が高まるのかを意識しながら質問することが大切です。今回は内定後面談の目的や実施のポイント、時期ごとによる内定者の...

2.内定者懇親会とは?

内定者懇親会とは、内定者を集めて事業内容や職場の状況などの説明を行う、内定者フォローの施策です。

内定者懇親会は、内定者が全国に散在している企業では地域ごとに実施したり、研修所などを利用した合宿という形で、連泊の日程で行うこともあります。

内定者懇親会の目的は、内定者同士の交流を促進して連帯感を高め、内定者に入社の意思を固めてもらうことです。既存の社員と話すことにより、社員の人柄や社風に触れ、人間関係の不安を払しょくすることもできます。

内定者懇親会を行う時期に特定の決まりは無く、内々定、内定前、内定後など、定期的に実施します。内定者が一斉に集まる内定式と同時に行う企業が多いです。

内定者懇親会とは、内定者同士の連帯感を高めることを目的とした、内定者フォローとしての施策です。内定者懇親会で企画する内容や目的は様々ですが、接触のタイミングや頻度によっては、逆に内定者の心を離れさせてしまう恐れもあります。今回は内定者懇親会で企画する内容や目的、懇親会を行うメリットとデメリットについてご説明します。

3.内定者SNSとは?

内定者SNSとは、懇親会でのコミュニケーションを補完する手段として用いられる、内定者フォローの施策です。

現代の新卒は、デジタルネイティブ世代と呼ばれる、生まれた時からインターネットが当たり前のように存在する世代です。デジタルネイティブ世代は、ネットでのコミュニケーションに抵抗のない世代なので、直接会わずともSNS上で交流を深めておくことで、直接会ったときに円滑にコミュニケーションできる効果があります。

内定者SNSの目的は、内定者同士や社員とのコミュニケーションを促進して、内定者に入社の意思を固めてもらうことです。SNSを利用することで、遠方に住む内定者であっても、気軽にコミュニケーションを取れるというメリットがあります。

内定者SNSを導入する時期は、内定者同士や社員と直接顔を合わせることになる、懇親会の前が理想的です。懇親会の後も継続して運用し、コミュニケーションを途絶えさせないことが大切です。

内定者SNSとは、数ある内定者フォローの施策の中でも、内定者が抱える不安の解消に高い効果が期待できるツールです。SNSを利用すれば内定者への情報発信や連絡の管理がスムーズになりますが、使い方を誤ると、内定者に自社への不信感を持たせてしまう危険があります。今回は内定者フォローとしてSNSを活用する目的と、SNSならではの...

4.社内報送付とは?

社内報送付とは、社内報や会社案内など会社の様子が分かる資料を内定者に送付する、内定者フォローの施策です。

社内報送付の目的は、会社の内部事情を見せて内定者の企業理念や事業への理解を高め、入社後のイメージを固めてもらうことです。どのような職場で働くのか、どのような業務を行うのか、実際に働いているイメージを内定者に与えることで、ミスマッチの防止につながります。

社内報送付の時期に特定の決まりは無く、内々定、内定前、内定後など、定期的に実施します。社内報が発行されるたびに送付することが理想的です。

内定者への社内報の送付は、内定者が抱える不安や悩みを解消するために行う、内定者フォローの施策の一つです。社内報の送付は、内定者フォローの中でも比較的手軽かつ定期的に行える施策の一つですが、せっかく送付しても内定者に読んでもらえなければ意味がありません。今回は社内報送付を行う際の目的と内容、メリットと注意点を確認し、内定...

5.内定式とは?

内定式とは、内々定を出した学生を対象に正式な内定通知を出す式典で、学生の意識としてもほぼ通例となっている、内定者フォローの施策です。

内定式は内定書の交付だけでなく、代表や役員挨拶、社員との交流会など、会社全体を巻き込んで実施する企業が多いです。

内定式の目的は、内定者の入社意識を高めると同時に、企業理解を深めてもらうことです。内定者同士の顔合わせの機会にもなるため、同期とのコミュニケーションが始まるきっかけになるメリットもあります。

内定式を行う時期は、日本経済団体連合会が採用選考の指針として定めている、新卒者の卒業年度の10月1日以降が一般的です。

内定式とは、内々定を出した学生を対象に正式な内定通知を出す式典で、学生の意識としてもほぼ通例となっている、内定者フォローの施策です。内定式の目的と内容をしっかり理解することで、内定者の意思確認を行うだけの場ではなく、自社の魅力を伝え内定者の内定辞退を防ぐ絶好の機会にすることができます。今回は内定者フォローとして行う内定...

6.職場見学会とは?

職場見学会とは、入社後に配属する予定の部署や実際の職場となる場所を内定者に見てもらう、内定者フォローの施策です。

職場見学会は、内定者の配属先の部長や先輩社員などによる説明会や質疑応答を行い、社員とのコミュニケーションを深める場になります。

職場見学会の目的は、内定者の業務内容への理解を高めて「仕事をちゃんとこなせるか」といった不安を解消することや、応募段階でイメージしていた業務と一致しているかの確認を行うことです。

職場見学会を行う時期は、内定後の10月~3月頃に行う企業が多いです。

職場見学会とは、参加者である学生からも評価の高い、内定者フォローとしての施策です。職場見学会は企業にとっても内定者にとってもメリットの多い施策ですが、企業側には知っておかねばならない大きなリスクが2つあります。今回は内定者フォローとしての職場見学会の目的と内容、実施の際に企業が注意すべきポイントについてご説明します。

7.社内イベントとは?

社内イベントとは、内定者をクリスマスパーティーや忘年会などの社内行事へ招待する、内定者フォローの施策です。

社内イベントの目的は、内定者に先輩社員との交流を通じて社風を実感してもらい、人間関係の不安を払しょくすることです。内定者の業務理解や帰属意識を高める効果も期待できます。

社内イベントを行う時期は、内定後の10月~3月頃に行う企業が多いです。

社内イベントは、内定者に会社の雰囲気を知ってもらうための場として、非常に効果的な内定者フォローです。内定者フォローとして実施する社内イベントには、単に内定者に自社を知ってもらうだけでなく、様々な目的やメリットがあります。今回は社内イベントに内定者を招待する目的とメリット、招待する際に注意すべき点についてご説明します。

8.社内アルバイトとは?

社内アルバイトとは、内定者を入社前にアルバイトとして雇って実際の業務を経験してもらう、内定者フォローの施策です。

社内アルバイトの目的は、内定者に実際の現場で働いて業務を経験してもらい、内定者の帰属意識を高めることです。入社前研修としての効果が期待でき、新入社員の適性検査や即戦力化にもつながります。

社内アルバイトを実施する時期は、内定後の10月~3月頃に行う企業が多いです。

内定者アルバイトとは、入社前の内定者に実際の業務を体験してもらい、即戦力化やミスマッチ軽減を図る内定者フォローの施策です。内定者アルバイトは、やり方を間違えてしまうと内定辞退につながる危険がありますが、本来の目的さえ忘れなければ非常に効果的な内定者フォローになります。今回は内定者アルバイトの目的や内容、メリット・デメリ...

9.内定者通信教育とは?

内定者通信教育とは、ネットを利用した内定者への通信教育で、ビジネスマナーや企業理解を促進するプログラムなどを受講させる、内定者フォローの施策です。

内定者通信教育の効果を高めるためには、社員による適切なフォローが必要です。勉強した内容を内定者にレポートとしてまとめさせるなど、具体的なアウトプットを求める方法もあります。

内定者通信教育の目的は、内定者の「うまく業務をこなせるか」といった不安を払しょくし、入社の意思を固めてもらうことです。入社後の業務で必要になる知識を身につけた上で入社してもらえる、入社前研修としての効果も期待できます。

内定者通信教育を行う時期は、内定後の10月~3月頃に行う企業が多いです。

内定者通信教育とは、入社前に知識やスキルの習得を望む学生からの需要が高い、内定者フォローとしての施策です。内定者通信教育は、時間や場所を選ばずに実施できる分、課題の量やスケジュールの管理には細心の注意が必要です。今回の記事では、内定者通信教育の目的と内容、実施した際の効果と注意点についてご説明します。

10.内定者合宿とは?

内定者合宿とは、内定者を一カ所に集めて合宿形式の研修を行う、内定者フォローの施策です。

内定者合宿の目的は、内定者同士や先輩社員との交流を深めて入社後の人間関係の不安を払しょくし、内定者に入社の意思を固めてもらうことです。合宿でビジネスマナーや業務の基礎知識などの研修を行えば、入社後の業務で必要になる知識を身につけた上で入社してもらえる、入社前研修としての効果も期待できます。

内定者合宿を行う時期は、内定後の10月~3月頃に行う企業が多いです。

内定者合宿とは、ある程度まとまった時間を確保し、内定者を一カ所に集めて行う内定者フォローの施策です。内定者合宿には労力や費用がかかりますが、コストがかかる分、他の施策よりも高い効果が期待できます。今回は内定者合宿を行う目的と入社前に解決しておくべき課題、合宿を行う上での注意点などについてご紹介します。

内定者フォローは目的と時期に合った施策を実施しよう!

内定者フォローとは、採用した人材からの内定辞退を防ぐために、会社側が内定者に対して行う様々な施策の総称です。

内定者フォローの施策には様々な種類があり、各企業が内定辞退を防止するために、色々な種類の施策を行っています。内定者フォローの目的と時期には施策ごとに違いがあり、それぞれに応じた施策を行うことが重要です。

自社の規模や採用戦略を再確認し、内定者との関係性を強化して内定辞退を防止するために、目的や時期に合わせた効果的な内定者フォローを行いましょう。

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