内定者フォローとは?目的や嬉しい・面白いと言われる内容について

内定者フォローとは?内定辞退の防止は企業の急務!

売り手市場と言われる昨今の新卒採用で、内定辞退のリスクが高まっています。

リクルートが実施した調査によると、大学生の就職志望者の内定率は2016年12月1日時点で93.6%と非常に高く、内定辞退の経験者の割合も60%を超える数字になっています。

内定率の推移
出典元『リクルートキャリア』「 2016年12月度(12月1日時点) 就職内定状況(2017年卒)」【確報版】

内定辞退率

出典元『リクルートキャリア』「 2016年12月度(12月1日時点) 就職内定状況(2017年卒)」【確報版】

現在のような売り手市場の時の問題点として、新卒者は簡単に内定を獲得することができるため、自己分析や会社研究が甘くなりがちなことが挙げられます。

内定が出てから「本当にこの企業でよかったのだろうか……」と不安になり内定辞退につながる学生が多く、周りに内定辞退をした友人や知人が増えれば内定辞退に対する抵抗感も薄くなるため、内定辞退の経験者は増加していくことが予想されます。

今回の記事では、内定者フォローの目的を5つの項目に分類し、内定辞退を防ぐ方法とあわせてご紹介します。

内定者フォローの目的とは?内定辞退を防ぐ5つの方法!

内定者フォローとは、採用した人材からの内定辞退を防ぐために、会社側が内定者に対して行う様々な施策の総称です。

「内定辞退を防ぐ」ためには「内定者の立場に立ち、いかにミスマッチ感を軽減できるか」という視点で考えることが大切です。内定者フォローは早期戦力化の第一歩で、いかに内定者のモチベーションや帰属意識を高めるかが重要です。

内定者に「嬉しかった」と言ってもらえる、上手な内定者フォローの例を5つご紹介します。

  1. 内定者の意思を確認する
  2. 内定者同士の連帯感を高める
  3. 企業理念や事業の理解を高める
  4. 業務の理解を高める
  5. 入社後の準備をする

1.内定者の意思を確認する

内定者の意思を確認して不安や疑問を解消し、自社で業務を行うイメージを明確にすることで、内定者に入社意思を固めてもらいます。

複数回の面談を実施して内定者と直接会話し、個人の心理状況や不安・疑問を丁寧にケアすることが大切です。継続的に何度も会うことで学生との距離感が縮まり、会社には言いにくい悩みや潜在的な問題の発見・解決にもつながります。

2.内定者同士の連帯感を高める

内定者同士の交流を重ねることで、内定者同士の関係性を深めて連帯感を高め、内定者に入社意思を固めてもらいます。

内定者を集めて、事業内容や職場の状況などを説明するイベントを行います。内定者が全国的に数多くいる場合は地域ごと、もしくは外部の研修所などを利用して行います。

内定者同士だけでなく、経営者や重要なポジションの人材が出席し、自社の魅力や学生が内定先を決めた理由を再認識してもらうことが大切です。新入社員に具体的な企業戦略や人事方針を伝える良い機会にもなります。

3.企業理念や事業への理解を高める

内定者の企業理念や事業への理解を高めるため、社内の各部署の業務内容やそれぞれの関係・役割を説明します。

内定者と共に自社の選考フローの振り返りを行い、採用フローの再点検につなげます。内定者に対して社内報を送付することも、自社をより知ってもらうためには効果的な方法です。

内定者フォローとしてだけでなく、新卒採用におけるタイムリーな課題の発見が期待でき、次年度の採用活動を企画するうえでも有益な活動になります。

4.業務への理解を高める

内定者の業務への理解を高めて、入社における内定者の不安や疑問を払拭することで、内定者に入社意思を固めてもらいます。

職場見学会を開催したり、入社までの期間にアルバイトとして業務を経験してもらうことで、配属後のギャップ軽減につながります。

職場見学後にグループディスカッションを実施することで、より内定者の業務への理解を高めることができ、内定者同士の連帯感を高める効果が得られます。社内イベントとして招待することで、内定者が企業の活動に仲間入りするハードルを下げることにもつながります。

5.入社後の準備をする

内定者に課題を出し、入社後の準備をさせることで、社会人の基礎知識や心構えを築いてもらいます。

ビジネスマナーや業務の基礎を勉強できるプログラムを組み、合宿研修や勉強会などを開催します。

非日常の場所や時間を共有することで、内定者の意識の変革につながり、入社後の研修に使う時間と労力を軽減することができます。

上手な内定者フォローは、内定辞退の防止以外にも様々な効果がある!

内定者フォローとは、採用した人材からの内定辞退を防ぐために、会社側が内定者に対して行う様々な施策の総称です。

内定者フォローを行う際は、内定者の不安を払しょくし、一緒に働く仲間を迎え入れる最初のステップであるという視点を持つことが大切です。上手な内定者フォローは、内定辞退を防ぐだけでなく、新入社員の即戦力化や自社の採用活動の強化にもつながります。

内定辞退を防ぐため、企業としての基本的な姿勢や内定者フォローの目的を今一度確認して丁寧なステップを構築しておき、効果的な内定者フォローを行いましょう。

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