ターゲットの心をつかむ求人広告の「文章」を磨くには?
求人広告で大事なのは文章と、写真を含めたデザインという2つの要素です。
数多くの求人広告の中から自社の求める人物像にアピールし、他社との差別化を図るためには、求める人物像のニーズや課題、思考を考え抜いたうえで、彼らの心に刺さる文章を書くことが非常に重要となります。
今回は2つの要素のうち「文章」にフォーカスし、とりわけ大事な「キャッチコピー」「本文」「法的に書いてはいけない項目」を書く際のポイントを紹介します。
求人広告の書き方「ここがポイント!」
「キャッチコピー」「本文」「法的に書いてはいけない項目」を書く際のポイントを紹介していきます。
「キャッチコピー」
求人サイトなどでは、同じ業種や職種の数多くの広告が一覧表示されます。そのため、真っ先に目に入るキャッチコピーで魅力を感じさせなければ読み飛ばされてしまうので注意が必要です。
魅力的なキャッチコピーにするには次のポイントを意識するとよいでしょう。
求める人物像の課題解決やニーズを満たせる内容に絞り込む
自社をアピールしたいあまり、キャッチコピーの短い文章に社風、福利厚生、キャリアパスなど多くのことを盛り込もうとしていませんか。
これでは一番伝えたい魅力が薄まってしまいます。思い切って、求める人物像の課題解決やニーズを満たせる内容に絞り込むことをおすすめします。
例)営業未経験者がターゲットの営業職を募集するベンチャー企業の場合
「研修制度が充実。20代後半でもリーダーへステップアップのチャンスが!」
→未経験でもキャリアアップへのサポートが手厚く、ベンチャーであるために経験を若くから積めるという、好印象を与えます。
他社との差別化ポイントを明確に書く
他社と比べて魅力的なポイントをキャッチコピーに盛り込むのも有効です。
例えば、未経験可の求人が少ない職種において、未経験可(歓迎)の場合は、ぜひ「経験不問!」などとキャッチコピーに添えて、アピールしましょう。
「本文」
労働条件などを記載する箇所です。抽象的な表現だと多くの人に読んでもらいやすくはなりますが、仕事の具体的なイメージがわかず、応募をためらってしまう可能性があります。
仕事内容の記載は必須!
どのような商品を扱うのか、どのような業務を普段行うのかといったイメージが湧くように記載しましょう。
例)×:電話対応→
○:●●商品に関する個人のお客様からの購入を検討する電話の問い合わせ対応
具体的な数字を入れる!
「この職場で働き続けられそう」という印象を与えられるよう、客観的な数字とともに自社の魅力をアピールするとよいでしょう。
例)「未経験者が半数以上でも○割の人が5年以上勤務」
検索条件にされやすい項目はわかりやすく記載!
「勤務地」「仕事内容」「勤務時間」などは検索条件になりやすい項目のため、具体的に記載することが重要です。
掲載媒体における職種のカテゴリ設定で、どのカテゴリだと上位に表示されやすいか、ターゲットの検索する動線を考えることをおすすめします。
例)経理や労務の経験者や熱心な読者に見てもらいたいなら「一般事務」に設定するよりも「経理」「人事・労務」に設定したほうがよい
「法的に書いてはいけない項目」
求人広告も求人票と同じく法的な制約があります。その制約はほとんど同じです。
ただし、求人広告にありがちなNG表現には注意が必要です。
例えば、「●●町にお住まいの方限定」や「東京都在住のみ」などの表現は、地域や通勤方法を限定することになる地域差別になる可能性があります。地域や住所を限定した広告表現は控えましょう。
求人広告の最大の効果は「キャッチコピー」にあり
求人広告に記載すべき内容は、「求人票」に記載した情報と同様です。
そのため求人票と同じく、一度ひな型となるフォーマットを用意しておけば、あとは掲載媒体に応じてキャッチコピーをアレンジするなどで対応でき、楽になります。
また、求人票と比べると、求人広告では「キャッチコピー」の効果が大きいのが特徴です。他社との差別化に非常に有効であるため、短い字数でいかにターゲットに響く文章を書くか、という点に注力することをおすすめします。