採用ミスとは?人事業務を行う上で起こり得る問題について

採用ミスが非常に起きやすい世の中になっている

採用ミスは、多くの企業が抱える大きな問題の1つです。優秀だと思って採用した人材が期待外れだったという経験は、採用に関わる経営層や人事部の方であれば、多かれ少なかれあるのではないでしょうか。

採用に失敗したと思っている企業や、失敗したと思っていても適切な対策を打てずにいる企業は、かなり多いことが分かっています。Brandon hall groupの調査によると、95%の組織が毎年何らかの採用ミスを引き起こしていると認めています。

参考『Brandon hall group』Avoiding the Negative Impact of a ‘Bad Hire’

CareerBuilderの調査によると、日本では59%の企業が雇用ミスがあったと認めています。

参考『CareerBuilder』More Than Half of Companies in the Top Ten World Economies Have Been Affected By a Bad Hire, According to CareerBuilder Survey

人手不足が深刻な現代日本において、選考に応募してきた人材を「選り好みしてる場合じゃない!」と来るもの拒まずで採用する会社も少なくないことから、現在の採用市場は非常に採用ミスが起きやすい状況に陥っています。

今回の記事では、採用ミスの意味やパターン、採用ミスによって起こり得る問題についてご紹介します。

採用ミスとは?採用ミスのパターンと起こり得る問題について

採用ミスの意味とは?

採用ミスとは、新卒や中途などの採用において、企業が期待していた人物像と異なる人材を採用してしまうことを意味します。期待と異なると言っても、採用ミスは悪い意味での「期待外れ」を意味しており、良い意味での「期待以上」の場合は採用ミスとは言いません。

採用ミスのパターンと起こり得る問題とは?

採用ミスの種類は、大きく分けて4つのパターンに分類されます。採用ミスにはどのようなパターンがあるのか、パターンごとにどんな問題が起こり得るのかについて、1つずつご紹介します。

  1. 企業の文化にフィットしていない
  2. 既存社員からの評判が悪い
  3. 能力が低い/スキルの習熟が遅い
  4. 入社後の不平不満が多い

1.企業の文化にフィットしていない

採用ミスの1つ目のパターンとして挙げられるのが、人材が企業の文化にフィットしていない場合です。

企業の文化とのミスマッチは、採用ミスの中で最も根本的かつ重大なパターンです。企業の文化や風土に馴染まない人材は本人が働きづらいだけでなく、企業理念に反する行動によって企業イメージの低下を招いたり、社内の調和や規律を乱したりする危険があります。

企業の文化や理念へのフィットはすぐに成せるものではなく、フィットしていない場合の改善は大変困難です。自社のカルチャーにフィットしないと考えられる応募者は、たとえどんなに他の要素が優秀な人材であったとしても採用を見合わせた方が良いくらい、最も力を入れて防ぐべき採用ミスと言えます。

弊社サービス「ミツカリ」では、AIによって会社全体や部署ごとの価値観と人材の価値観を可視化し、採用・配属におけるマッチ度を測定します。企業文化のミスマッチによる採用ミスを防止する採用支援ツールとして、是非導入をご検討ください。

2.既存社員からの評判が悪い

採用ミスの2つ目のパターンとして挙げられるのが、新入社員に対する既存社員からの評判が悪い場合です。

既存社員からの評判が悪いのは、新入社員と配属先の社員との性格や価値観について、軽視したり見誤ったりしたパターンです。特に直属の上司や部下、同じチームの同僚などとの相性が悪い場合は、チームの連携や生産性に悪影響を与えてしまいます。

既存社員との相性は、前項の企業文化と合わせて、採用選考時に最も重視すべきポイントの1つです。

3.能力が低い/スキルの習熟が遅い

採用ミスの3つ目のパターンとして挙げられるのが、人材の能力が低かったりスキルの習熟が遅かったりする場合です。

人材の能力や成長速度が期待を下回るのは、採用の際に候補者の能力やポテンシャルを見極め切れなかったパターンです。期待していた能力がなかったとしても、人材当人にスキルを習得する素養やモチベーションがある場合は入社後に対応できますが、素養もモチベーションもなかった場合は明確な採用ミスとなります。

4.入社後の不平不満が多い

採用ミスの4つ目のパターンとして挙げられるのが、入社後の不平不満が多い場合です。

入社後の人材が不平や不満を漏らすのは、人材が入社前に描いていた企業のイメージと入社後に知った企業の実態の間に、大きなギャップがあったパターンです。会社に対する不平不満を周囲に漏らす人材は、対外的な企業イメージの低下を招くだけでなく、周囲の社員のモチベーションや生産性を低下させる要因にもなる可能性があります。

多少の不満は誰でも持っているものですが、入社前に合意した事項にまで入社後に不平や不満を漏らすような人材は、採用ミスであると言えます。

採用ミスへの対策は人材の確保以上に重要な課題となっている

採用ミスとは、新卒や中途などの採用において、企業が期待していた人物像と異なる人材を採用してしまうことを意味します。

何をもって採用ミスとするかについては、自社の制度やビジネスモデルなどの環境によって多少異なりますが、採用ミスによって引き起こる問題は、どんな企業においても深刻な問題になりやすいため注意が必要です。

売り手市場によって人材の獲得が難しい現代日本において、自社の募集に応募してくれた人材や、応募者の中でも特に優秀な人材がいた場合には、つい甘めの基準で内定を出したくなります。しかし、むやみな人材獲得で採用ミスが起きてしまったら、採用活動が無駄になるだけでなく企業に対して様々な悪影響があるため、採用ミスへの対策は人材の確保以上に重要であると言えます。

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