環境と性格の相互作用について
ミツカリでは、仕事における価値観や人間関係について、うまくいった場合といかなかった場合についてインタビュー調査を行いました。
ある程度の人数をインタビューして気づいたことは、「環境と性格の交互作用について、切り離してマッチングを考えなければいけない」ということです。
「環境」と「性格」は独立したものとして考える
「環境」と「性格」はそれぞれ独立した要素であり、同じ仕事内容や難易度でも、人や周りの環境が違うことで、性格によって仕事のパフォーマンスを発揮する度合いが、変わるという仮説になります。
つまり、性格や価値観をもとにマッチングをする際には、それぞれの特徴が活かされやすい環境を最初に考慮しなければいけないということです。
ちなみにこのような現象を説明する際に有効となる理論的モデルにトレイトアクティベーションモデル(Trait-activation model)というものがあります。
環境と言っても、様々なものがあると思います。
組織 ー 例えば、組織によって「規模」「社員数」「業界」「ビジネスモデル」などの要素が変わってきます。規模によっては社員を統制するために規則やルールなどの制限が多いところもあるでしょうし、ビジネスモデルによってはコミュニケーション能力の必要性も変わってくるでしょう。
業務内容 ー 組織の構造により、業務内容も変化してきます。会社の規模が大きくなればなるほど、専門家の必要性は高まってくるでしょうし、逆に小さな会社ならばゼネラリストが多くなるのではないでしょうか。
他にも上司や人間関係などの環境要素もありますが、ここで肝心なのは、このような環境要素は個人の力で変えることは難しいという点です。
性格とは環境によって変わるのかどうかについてはいまだに議論はされていますが、もし性格はある程度先天的なもので生涯変わらないと仮定するなら、環境によって抑えつけるのはストレスがかかるでしょう。
環境✕ 性格の合うパターンを見つけることが、適材適所を実現できる
「環境」も「性格」も個人の力では変えることが難しいことです。
もともと変わる要素の少ない状況と性格なのだから、お互いを独立したものとして捉え、そもそも合う/合わないパターンを見つけるマッチングを実現することが、適材適所を最も素早く実現できる方法なのかもしれません。
引用元:Tett, R. P., & Burnett, D. D. (2003). A personality trait-based interactionist model of job performance. Journal of Applied Psychology, 88(3), 500.
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