職場の人間関係は離職率や労働生産性に大きな影響がある
職場の人間関係は、人事部や経営層の方の多くが抱える悩みのひとつです。労働政策研究・研修機構の調査によると、初職が正社員であった早期離職者の離職理由として「人間関係がよくなかった」が2位に挙げられています。
カオナビの調査によると「上司からの理解が仕事のパフォーマンスに良い影響がある」と答えた社員は61.1%であるのに対して「上司が自分の個性を理解している」と答えた社員は42.2%となっています。
出典元『カオナビ』カオナビHRテクノロジー総研が、「上司と部下の関係性」に関する調査結果を公開。約6割の社員が「上司からの理解が不十分」と回答
出典元『カオナビ』カオナビHRテクノロジー総研が、「上司と部下の関係性」に関する調査結果を公開。約6割の社員が「上司からの理解が不十分」と回答
職場の人間関係は、早期離職の大きな原因になるだけでなく、社員の生産性に対しても影響があるのです。企業の維持・成長を図る上で、職場の人間関係を良くするための取り組みは、必要不可欠であると言えます。
今回の記事では、職場の人間関係が企業の経営や人事業務に与える影響についてご紹介します。
職場の人間関係が企業の経営や人事業務に与える影響とは?
職場の人間関係が人事や経営に与える主な影響としては、離職率の増加や生産性の低下が挙げられます。
人間関係が良好な職場では、上司や同僚などの社員間で十分なコミュニケーションが取れるため、業務上の連携がスムーズになります。 コミュニケーションを円滑に取れる環境では意見交換も活発になり、問題の早期発見や早期改善につながります。
職場の人間関係が良好であれば、仕事に対するやりがいが生まれ、会社に長く勤めていたいと思う社員が多くなります。仕事にやりがいを感じている社員が業績を上げたり、長く勤めてくれる社員が増えれば、企業・組織全体の利益が向上し、より優秀な人材が集まる好循環にもつながります。
逆に職場の人間関係が悪いと、過度なストレスやうつ病を引き起こし、社員の退職や長期休暇につながります。退職や長期休暇が増えると、残された社員の負担が増えてさらにストレスがかかり、悪循環に陥ってしまいます。
職場の人間関係が人事や経営に影響を与える理由とは?
職場の人間関係が良好であれば、社員が同僚と情報交換をし合い、お互いを高めやすくなります。また、上司から注意されても「失敗は次に活かせばいい」と前向きに捉えられるようになり、上司との人間関係も良好に保ちやすくなります。
逆に職場の人間関係が悪いと、社員同士のコミュニケーションが少なくなり、最悪の場合は同僚の成功を妬んだ足の引っ張り合いが始まるケースも考えられます。また、上司から注意されても「あんなヤツの言うことなんて」と素直に聞き入れられなくなり、業務に支障をきたします。
同僚や上司と良好な関係が築けていれば、仕事に対するやる気が高まって楽しく仕事ができるようになるので、仕事の成果も上がるといった好循環が生まれるのです。
職場の人間関係を良くして離職防止や労働生産性向上につなげよう!
職場の人間関係は、離職率への影響だけでなく社員の労働生産性やモチベーションなど、企業活動の様々な場面に大きな影響を与えます。
職場の人間関係が重要だと考える人は多いものの、現在の職場の人間関係に満足している人は少なく、早期退職した人の2割から3割が退職理由として「人間関係の悪さ」を挙げているのが現状です。
「日々の業務に手いっぱいで、人間関係に気を遣っている余裕なんて無い」という方もいらっしゃるかもしれませんが、職場の人間関係は、企業の経営や日々の業務効率に非常に大きな影響を与えています。離職防止や業務効率の改善、労働生産性の向上を目指して、職場の人間関係の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。
弊社サービス「ミツカリ」では、AIによって会社全体や部署ごとの価値観と人材の価値観を可視化し、採用・配属におけるマッチ度を測りミスマッチを防ぐことができます。職場の人間関係を良くするためのマネジメントツールとして、是非導入をご検討ください。