ワークライフインテグレーションの実現につながる制度とは?

ワークライフインテグレーションとワークライフバランスの違いとは?

ワークライフインテグレーションとは、仕事(ワーク)と生活(ライフ)を分けて考えるのではなく「仕事も生活も人生の一部」と統一(インテグレーション)して考え、仕事と生活両方の充実を求める働き方を意味する言葉です。

ワークライフインテグレーションとワークライフバランスは、本来の意味や目的はほぼ同じですが、厳密にいえば違いがあります。

ワークライフバランスは「仕事と生活の調和」という意味で仕事と生活を分けて考えられていましたが、ワークライフインテグレーションは「インテグレーション(統一)」という言葉が意味する通り、仕事と生活の間に境界線を設けずに双方の充実を目指すという違いがあります。

仕事にやりがいを感じていれば私生活も充実し、私生活に楽しみがあれば仕事のモチベーションも上がると言えば、イメージしやすい方も多いのではないでしょうか。ワークライフインテグレーションはディーセントワークとも類似した概念で「仕事の充実と生活の充実には相乗効果がある」という考え方です。

今回の記事では、ワークライフインテグレーションの実現につながる制度についてご紹介します。

ワークライフインテグレーションを実現する制度とは?ワークライフバランスと比較して優秀な点について

ワークライフバランスを実現する制度とは?

ワークライフバランスを実現する制度としては、時短勤務制度や勤務間インターバル制度などが挙げられます。

勤務間インターバルとは、従業員の終業時間から次の始業時間までの間に、一定時間以上の休息時間を設ける制度です。勤務間インターバル制度で最低8時間の休息時間を定めていた場合、例えば「残業が長引いた結果、退勤してから出勤まで5時間しかない」という場合は出勤時間を3時間遅らせてよい、またはそもそも残業時間の上限を出勤時間の8時間前までにするという制度です。

ワークライフバランスは仕事と生活を分けて考えるため、始業時間を遅くしたり終了時間を早めたりなど、仕事時間を制限して生活時間を確保する制度が中心となります。

ワークライフインテグレーションを実現する制度とは?

ワークライフインテグレーションを実現する制度としては、以下のような制度が挙げられます。

  1. テレワーク制度
  2. フレックスタイム制度
  3. 中抜け勤務制度

1.テレワーク制度

ワークライフインテグレーションを実現する制度の1つ目として、テレワーク制度が挙げられます。

テレワーク制度とは、在宅勤務やサテライトオフィスなど、情報技術を活用して会社以外の場所で働けるようにする制度です。忙しい現代社会において、通勤時間を削減して時間を有効活用できる働き方として注目されています。

テレワークについては「テレワークとは?働き方改革は在宅勤務だけじゃない!」の記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

テレワークとは、情報技術を活用して会社以外の場所で、遠く離れて働くことを実現する勤務形態のことです。テレワークとは在宅勤務だけを指す言葉ではなく、時間や場所を有効に活用できる様々な働き方があります。今回はテレワークを導入する目的や、テレワークを導入する企業・従業員のメリット・デメリットについて説明します。

テレワーク制度を活用すれば、介護や子育てをしながらでもPC業務やWEB会議を行えるため、ワークライフインテグレーションの実現につながります。

2.フレックスタイム制度

ワークライフインテグレーションを実現する制度の1つ目として、フレックスタイム制度が挙げられます。

フレックスタイム制度とは、従業員が自身の都合や仕事の忙しさに応じて、一定の期間内で勤務時間を調整できる制度です。フレックスタイムの期間を1か月で区切る場合であれば、時短勤務や残業の結果1か月の勤務時間が合計160時間になっていればよいという、柔軟な働き方を支援する制度として注目されています。

フレックスタイム制度を活用すれば、子育て中で保育園の送迎が必要な際に「出勤を1時間遅らせる代わりに退勤を1時間遅らせる」「今週の勤務時間を前後1時間ずつ短縮する代わりに来週2時間ずつ残業する」など柔軟に対応できるため、ワークライフインテグレーションの実現につながります。

3.中抜け勤務制度

ワークライフインテグレーションを実現する制度の1つ目として、中抜け勤務制度が挙げられます。

中抜け勤務制度とは、勤務時間中の休憩とは別に、従業員が私的な用事で業務から離れることを許可する制度です。午前9時から午後6時が定時の場合であれば、勤務時間の途中で1時間抜けて午後7時まで働くといったように、柔軟な働き方を支援する制度として注目されています。

中抜け勤務制度を活用すれば、子育て中の従業員が「子供が急に熱を出したので車で病院に連れていく」「授業参観に出席するために1時間だけ抜ける」などの柔軟な働き方が可能になり、ワークライフインテグレーションの実現につながります。

ワークライフインテグレーションがワークライフバランスと比較して優秀な点とは?

ワークライフインテグレーションは、仕事と生活をハッキリ分けて考えるワークライフバランスと比較して、さまざまな場面で柔軟な対応が可能です。

ワークライフインテグレーションならではの優秀な点として、子連れ出社をして子供を横の席に座らせて仕事をしたり、授乳のために仕事を中断するなど、今まであり得なかった勤務スタイルが可能になります。また業務時間中であっても、スキルアップの勉強会や子供の授業参観のために一時的に業務から抜けるなど、柔軟な働き方が可能になります。

ワークライフバランスでは、仕事と生活のバランスを保つために優先順位をつけ、どちらを優先するか選ぶ必要がありました。子育てのために生活を優先した結果、育休復帰後に責任のある仕事が振られなくなり、キャリアアップの道から外れてしまうといった問題が多く起こっていました。

ワークライフインテグレーションでは、仕事と生活の間に壁を設けずに考えるため、どちらかを犠牲にする必要はありません。仕事がノッていて調子がいい時やどうしても仕事をしないと回らない繁忙期は遅くまで残業し、仕事が落ち着いたら残業した分長期休暇をとって旅行にいくといったように、仕事と生活の緩急の付け方を個人の都合や仕事の状況で変えられるメリットがあります。

ワークライフインテグレーションとワークライフバランスの違いを理解して、自社に合った施策を行おう!

ワークライフインテグレーションとは、仕事(ワーク)と生活(ライフ)を分けて考えるのではなく「仕事も生活も人生の一部」と統一(インテグレーション)して考え、仕事と生活両方の充実を求める働き方を意味する言葉です。

ワークライフインテグレーションは、ワークライフバランスから派生した概念で、どちらが良い・悪いというものではありません。人事担当者はワークライフインテグレーションとワークライフバランスの違いについて理解して、自社の従業員や組織風土に適している方を選ぶ必要があります。

ワークライフインテグレーションとワークライフバランスのどちらが適しているかを考えることは、自社のカルチャーやマインドを明確化するきっかけになります。既存社員のマネジメントだけでなく採用や広報の活動にも活用できる施策として、ワークライフインテグレーションやワークライフバランスの実現に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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