職場の人間関係は早期離職の大きな原因となっている
職場の人間関係は、人事部や経営層の方の多くが抱える悩みのひとつです。労働政策研究・研修機構の調査によると、初職が正社員であった早期離職者の離職理由として「人間関係がよくなかった」が2位に挙げられています。
ワークポートの調査によると「現在の上司は尊敬できる人か」という質問に対して69.8%が「いいえ」と答えています。
出典元『ワークポート』現在の上司を尊敬できない人が約70%!良い上司と部下の関係を築くためには
同調査では「上司に対する不満が原因で転職を考えたことがあるか」という質問に対して75.3%が「はい」と答えています。
出典元『ワークポート』現在の上司を尊敬できない人が約70%!良い上司と部下の関係を築くためには
職場の人間関係は、早期離職の大きな原因になるだけでなく、社員の生産性に対しても影響があります。企業の維持・成長を図る上で、職場の人間関係を良くするための取り組みは、必要不可欠であると言えます。
今回の記事では、職場の人間関係によるストレスの影響の大きさについてご紹介します。
職場の人間関係によるストレスの影響とは?
職場の人間関係はもっとも重大なストレスの原因となっている!
アデコの調査によると、会長・社長はストレスをあまり感じていない一方で、40代は特に多くのストレスを感じており、最も多い理由として「職場の人間関係」が挙げられています。
出典元『アデコ』調査報告 あなたの仕事のストレスは何ですか?
出典元『アデコ』調査報告 あなたの仕事のストレスは何ですか?
会長・社長のストレスが少ない原因は、職場の人間関係の中でも特に影響が大きい「上司」が存在しないためと考えられます。あるいは、元々ストレス耐性が高い人物だからこそ経営者になれたという見方もできます。一方で、40代にストレスを感じている人が多いのは、世代として中間管理職層が多いことが要因として考えられます。
チューリッヒの調査でも、職場でストレスを感じている従業員は7割以上であり、ストレスの原因として1位に「上司との人間関係」、2位に「同僚との人間関係」が挙げられています。
出典元『チューリッヒ』2018年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査
出典元『チューリッヒ』2018年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査
従業員全員がまったくストレスを感じない職場の実現は難しいとしても、これだけ多くの従業員がストレスを感じている上に、ストレス要因の上位がほとんど人間関係というのは大きな問題です。
職場の人間関係へのマネジメントは、従業員の離職防止やモチベーションアップを考える上で、もっとも重要な課題と言えるでしょう。
職場の人間関係は、高い給料や仕事のやりがいよりも重視されている!
日本法規情報の調査によると、職場でストレスを感じている人は84%となっており、ストレスの原因としては人間関係が57%と、他の項目を大きく突き放して1位に挙げられています。
出典元『PR TIMES』「相談サポート通信 相談者実態調査」職場でのストレスの原因は「人間関係」と答える人が約6割。上司に必要なのは「信頼」、部下に必要なのは「業務遂行能力」
出典元『PR TIMES』「相談サポート通信 相談者実態調査」職場でのストレスの原因は「人間関係」と答える人が約6割。上司に必要なのは「信頼」、部下に必要なのは「業務遂行能力」
人間関係で感じるストレスとしては「噂話・陰口」が33%「コミュニケーションのミスマッチ」が26%「仲間意識の低さ」が13%となっています。
出典元『PR TIMES』「相談サポート通信 相談者実態調査」職場でのストレスの原因は「人間関係」と答える人が約6割。上司に必要なのは「信頼」、部下に必要なのは「業務遂行能力」
「あなたにとって理想の職場はどのような環境ですか?」という質問に対しては「人間関係が良好である」が45%で「やりがいを感じることができる」や「高い給料が貰える」の倍以上という結果となっています。
出典元『PR TIMES』「相談サポート通信 相談者実態調査」職場でのストレスの原因は「人間関係」と答える人が約6割。上司に必要なのは「信頼」、部下に必要なのは「業務遂行能力」
従業員のストレス対策に取り組む際は、給料ややりがいを考えるよりも先に、職場の人間関係を良好に保つことがもっとも重要なのです。
職場の人間関係におけるストレスへの対策は企業のブランディングにつながる!
職場の人間関係は、多くの人にとって重大なストレスの原因となっています。
職場に求める条件として取りざたされがちな給与の高さや仕事のやりがいなどは、ストレス発散の機会を作るための要素に過ぎず、そもそもの原因となる「職場の人間関係によるストレスを取り除く」という対策にはあまり着目されていませんでした。
多くの企業ではまだ取り組みがされていない「職場の人間関係によるストレスを取り除く」施策を推進すれば、従業員がストレスなく働ける環境を作れるだけでなく、企業ブランディングや採用ブランディングにも活用でき、離職率の低下や労働生産性の向上にもつながります。
弊社サービス「ミツカリ」では、AIによって会社全体や部署ごとの価値観と人材の価値観を可視化し、採用・配属におけるマッチ度を測りミスマッチを防ぐことができます。職場の人間関係を良くするためのマネジメントツールとして、是非導入をご検討ください。