採用サイトのキャッチコピーの作り方とは?魅力的な実例をご紹介!

採用サイトのキャッチコピーで自社の魅力を伝えよう!

採用サイトとは、自社を志望している求職者に向けて情報を発信する、求人募集のための専用ウェブサイトです。

インターネットが普及した現在は、求職者が業界や企業の研究を行う際に、志望する企業のホームページを訪問することが当たり前の時代です。企業は自社ホームページの内容を充実させるだけでなく、求職者のニーズに合った情報を掲載した採用サイトを制作して、求職者へのアピール力を高める必要があります。

リクルートキャリアの調査によると、新卒学生の3月卒業時点での平均内定取得社数は、2017で2.44社、2018年で2.46社、2019年で2.46社となっています。

就職内定取得者における平均内定取得社数
出典元『リクルートキャリア』【確報版】「2019年3月度(卒業時点)内定状況」就職プロセス調査(2019年卒)

売り手市場が続く現在の日本では、多くの学生が2社以上から内定をもらえる時代になっています。採用サイトは、各企業が優秀な人材を獲得するために実施している、求職者へのアプローチ方法のひとつです。

採用サイトのコンテンツの中で特に目を引くのは、多くの企業がインパクトのあるキャッチコピーを採用している点です。採用サイトの玄関口とも言えるトップページには、求職者の興味や関心をひと目で惹きつけるキャッチコピーを掲載している企業が多くあります。

採用サイトのキャッチコピーは、短い言葉の中に企業が求める人物像や企業文化、組織風土など、多くの情報や思いが込められています。ひと目で分かる求職者へのアピール方法として、キャッチコピーは非常に有効な手段です。また、キャッチコピーの良し悪しが企業のイメージを形作るという意味では、求職者の志望度への影響も十分に考えられます。

今回の記事では、採用サイトに魅力的なキャッチコピーを掲載している企業の例を参考にして、採用サイトのキャッチコピーの作り方をご紹介します。

採用サイトのキャッチコピーの作り方とは?参考になる魅力的なキャッチコピーをご紹介!

採用サイトのキャッチコピーを考える際には、他の企業魅力的なキャッチコピーを参考にする方法がオススメです。他社のキャッチコピーの盗用や、ほんの一部を改変しただけの転用などは当然ダメですが、語感の良さや企業イメージとの関連付け方などは、自社のキャッチコピーを考える上で貴重な参考になります。

実際の企業のキャッチコピーを例に挙げて、採用サイトのキャッチコピーの作り方を考えていきましょう。

  1. サントリーホールディングス株式会社のキャッチコピー
  2. 株式会社電通のキャッチコピー
  3. Sky株式会社のキャッチコピー

1.サントリーホールディングス株式会社のキャッチコピー

サントリーホールディングス株式会社の採用サイトのキャッチコピーは「やってみなはれ」です。

サントリーホールディングス株式会社のキャッチコピー
出典元『サントリーホールディングス株式会社』サントリー採用情報

サントリーホールディングス株式会社は、洋酒やビール、清涼飲料水の製造・販売を行う飲料メーカー企業です。日本に住んでいて、サントリーの飲み物を見たことも聞いたこともないという方は、おそらくいないのではないでしょうか。

サントリーホールディングス株式会社のキャッチコピーは、真面目かユニークかで言えば、誰もがユニークな部類のキャッチコピーだと感じるでしょう。しかし「やってみなはれ」というキャッチコピーには、創業者の鳥井信治郎氏の言葉である「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」という、サントリーのチャレンジ精神の根底に流れる「やってみなはれ精神」が込められています。

「やってみなはれ」というキャッチコピーからは、グローバル化を推し進めている企業だからこそ、初代社長の口癖をあえてスローガンとして継承していこうという強い意志が汲み取れます。求職者のワクワク感や期待感を刺激する、魅力的なキャッチコピーと言えるでしょう。

2.株式会社電通のキャッチコピー

株式会社電通の採用サイトのキャッチコピーは「電通を、つかえ。」です。

株式会社電通のキャッチコピー
出典元『株式会社電通』DENTSU RECRUIT 2020

株式会社電通は「広告界のガリバー」と呼ばれるほどの圧倒的なシェアを持ち、日本最大の広告代理店として君臨する企業です。世界的に見ても広告代理店グループ第5位の規模であり、超大手と言って差し支えない企業です。

株式会社電通のキャッチコピーは、日本最大の広告代理店だけあって独創性に優れた、短くてインパクトのあるキャッチコピーです。電通は多数の社員を抱える企業ですから、社員の数と同じだけの個性や価値観がぶつかり合う職場であると言えます。

「電通を、つかえ。」というキャッチコピーからは、採用サイトにも書かれているように「個性をどこまでも発揮できる場所」として電通を使ってくれ!という強い意志が感じられます。求職者の熱意や独創性を刺激する、魅力的なキャッチコピーと言えるでしょう。

3.Sky株式会社のキャッチコピー

Sky株式会社の採用サイトのキャッチコピーは「好きだから働く。好働力!」です。

Sky株式会社のキャッチコピー
出典元『Sky株式会社』Sky株式会社新卒採用2020

Sky株式会社は、様々な分野のソフトウェア開発を行っている企業です。家電のシステム開発やデジタル複合機、カーエレクトロニクスやモバイル、学習活動ソフトウェアや公共・民間向けクライアント運用管理ソフトウェアなど、多岐にわたる分野のソフトウェア開発を担っています。

Sky株式会社のキャッチコピーは「仕事を好きになる」「仲間を好きになる」「会社を好きになる」という「3つの好き」を大切にしている企業理念が込められています。

「好きだから働く。好働力!」というキャッチコピーからは、好きを仕事にすることへの情熱が伝わって来ます。当て字を使ったキャッチコピーはインパクトもあり、好きなことを仕事にしたいと考えている求職者の心に刺さる、魅力的なキャッチコピーと言えるでしょう。

採用サイトのキャッチコピーはインパクトだけでは響かない!

採用サイトとは、自社を志望している求職者に向けて情報を発信する、求人募集のための専用ウェブサイトです。

採用サイトの玄関口とも言えるトップページには、多くの企業が求職者の興味や関心をひと目で惹きつけるキャッチコピーを掲載しています。

自社の採用サイトのキャッチコピーを考える際には、他社の魅力的なキャッチコピーを参考にする方法がオススメです。「丸パクリ」はもちろんダメですが、語感の良さや企業イメージとの関連付け方などは、自社のキャッチコピーを考える上で貴重な参考になります。

キャッチコピーという短いメッセージの中には、企業で働く上でのビジョンや文化、組織風土などが詰まっています。単に格好いい・面白いといったインパクトだけのキャッチコピーでは、求職者の心には響きません。自社の魅力や求める人物像、社風や組織風土を分析して、求職者の心に響くキャッチコピーを作り、採用サイトに取り入れましょう。

スポンサーリンク