採用ミスマッチの防止は人事の大きな課題となっている
採用ミスマッチは、防止や解決が難しい問題として、多くの人事担当者が頭を悩ませている課題の1つです。
採用ミスマッチは新入社員の早期離職を引き起こし、採用や育成に投じた時間やコストが無駄になる、残った社員のモチベーションや生産性の低下につながる、人員補充のために追加の採用活動が必要になるなど、企業にとって「社員が一人いなくなった」というだけではない様々な悪影響を及ぼします。
今回の記事では、採用ミスマッチが起こる原因について、企業側の原因と注意すべきポイントについてご紹介します。
採用ミスマッチとは?企業側の原因と注意点について
採用ミスマッチとは、新卒や中途などの採用において企業と求職者の間で起こる、認識や価値観のズレを意味する言葉です。
採用ミスマッチが起こる原因は様々で、企業側に問題がある場合と求職者側に問題がある場合があります。今回の記事では、企業側の問題に焦点を当てて、採用ミスマッチの原因をご紹介します。
- 自社の求める人物像が定義できていない
- 採用のための適切なアプローチが取れていない
- メリットばかりを宣伝している
- 面接で応募者を正しく見定められていない
1.自社の求める人物像が定義できていない
採用ミスマッチの原因として1つ目に挙げられるのが、自社の求める人物像が定義できていない場合です。
多くの企業が「優秀な人材がいない」という悩みを抱えていますが、そもそも自社にとってどんな人材が「優秀」なのかを明確に定義できていないケースが多々あります。自社の求める人物像が明確に定義されていなければ、効果的な採用戦略はおろか、選考基準すら曖昧になってしまいます。
企業側から明確な求める人物像を提示できていないと、求職者側も企業側が求める人材を理解していない状態で応募してくることになるため、両者にとって曖昧で実りの少ない採用活動になってしまうでしょう。
2.採用のための適切なアプローチが取れていない
採用ミスマッチの原因として2つ目に挙げられるのが、採用のための適切なアプローチが取れていない場合です。
自社の求める人物像を明確に定義できていても、募集の段階で求職者側に伝わっていなければ、ターゲットとなる人材の層に効果的なアプローチができません。また、ターゲット層からズレた求職者を募集の段階で選別できないため、採用にかかる時間やコストが大きくなります。
3.メリットばかりを宣伝している
採用ミスマッチの原因として3つ目に挙げられるのが、メリットばかりを宣伝している場合です。
募集要項にメリットばかりを書いてしまうのは、自社の魅力を伝えようとするあまりついついやってしまいがちな行動ですが、採用ミスの大きな原因になる危険があります。応募人数を増やすために多少誇張してアピールするのは仕方ありませんが、デメリットもしっかりアピールした方が求職者の目に誠実に映りますし、無理に面接までこぎつけたところで内定を辞退されては時間とコストが大きくなるばかりです。
募集段階でメリットを中心にアピールしたとしても、面接の段階では必ずデメリットも伝えるようにしましょう。デメリットを隠したまま入社が決まってしまうと、理想的な職場を期待した新入社員が現実とのギャップにショックを受けて早期離職してしまい、早期離職と人員補充を延々と繰り返すことになります。
4.面接で応募者を正しく見定められていない
採用ミスマッチの原因として4つ目に挙げられるのが、面接で応募者を正しく見定められていない場合です。
「TOEIC何点持っているから英語が出来る」「前職の経験が3年以上あるから仕事ができる」など、先入観や固定観念だけで判断して、応募者の能力や価値観の見極めを怠ってはいけません。資格や勤続年数などの分かりやすい基準は、実際の能力を適切に反映ていない場合が多いのですが、選考基準が曖昧な企業ほど分かりやすい基準のみに頼ってしまいがちです。
多くの企業が陥りがちな採用ミスマッチとしては、能力を重視しすぎるあまり組織風土や既存社員の性格・価値観との相性を軽視してしまい、人間関係が上手くいかずに離職につながるというケースも多く見られます。
採用ミスマッチの防止に取り組もう!
採用ミスマッチとは、新卒や中途などの採用において企業と求職者の間で起こる、認識や価値観のズレを意味する言葉です。
採用ミスマッチが起こる原因は様々で、企業側に問題がある場合と求職者側に問題がある場合があります。企業側から採用ミスマッチを防ぐためには、求める人物像を明確にする、応募者へのアプローチ方法を工夫するなどの取り組みが必要です。
人手不足の解消や採用コストの削減を実現するために、採用ミスマッチの防止に取り組むことは、多くの企業や人事担当者にとっての重要な課題と言えるでしょう。
弊社サービス「ミツカリ」では、応募者の性格や価値観・志向性といったパーソナリティを見える化し、社風や部署の人間関係の相性やミスマッチの問題点を明らかにすることができます。採用ミスマッチを防止する採用支援ツールとして、是非導入をご検討ください。