採用コストの削減方法とは?無駄なコストカットを行い、効率的に採用する

採用コストの削減は慎重に行う必要がある

採用コストとは、名前の通り「人材採用にかかる経費」のことを意味します。

現在の日本は売り手市場が続き、多くの企業が人手不足に苦しんでいます。売り手市場は今後も加速し、採用競争が激化するにともなって、採用難易度が上がっていくことが予想されます。

採用難易度が上がると、一人当たりの採用コストが上昇します。スキルや経験が豊富な人材をターゲットとする場合は、求職者に自社を選んでもらうためのアピールにコストがかかり、未経験者をターゲットとする場合でも、求職者の不安払拭や教育体制の整備などにコストがかかります。

採用コストを削減するとなると、まず考えられるのが求人広告費の削減です。しかし単に広告を切るだけでは、自社の募集が求職者の目に触れる機会が減り、他社との採用競争で不利になってしまいます。

今回の記事では、採用コストを削減する際に、他社との採用競争で不利にならないための方法をご紹介します。

採用コストとは?採用競争で不利にならない削減方法

採用コストを削減するためには、新卒採用と中途採用にかかるコストの違いや、一人当たりの平均単価について知っておく必要があります。

新卒採用にかかる採用コストは、求人広告費や会社説明会の会場レンタル費などの外部コストが大部分を占めます。自社のリクルーターを使った採用戦略をとることで、内定承諾の可能性を上げたり、外部コストを抑えたりする企業も多くあります。

マイナビが行った2017年度の新卒採用を対象とした調査では、一人当たりの採用コストの平均は、約50万円程度が相場であると報告されています。

新卒採用コスト
出典元『マイナビ』2017年 マイナビ企業人材ニーズ調査

中途採用にかかる採用コストは、求人広告費や人材紹介会社への紹介料などの外部コストが大部分を占めます。新卒採用との大きな違いは、会社説明会や内定者フォローにかかる費用がほとんど発生しない代わりに、求人広告や人材紹介会社などの外注サービスにかかる費用が大きくなることです。

マイナビが行った2017年度の中途採用を対象とした調査では、一人当たりの採用コストの平均は、約48万円程度が相場であると報告されています。

中途採用コスト

出典元『マイナビ』2017年 マイナビ企業人材ニーズ調査

採用コストを削減する具体的な方法とは

採用コストの一人当たりの平均単価は、新卒採用であっても中途採用であっても、約50万円かかるというのが現在の相場です。

採用コストを削減する際には、支払う価値のあるコストと支払う価値のないコストを見極めた上で、いかに少ない予算で高い効果を出すかを考える必要があります。採用コストを削減する方法を、特にコストが高いものからご紹介します。

  1. 求人広告費用と人材紹介費用を削減する
  2. 内定辞退を防ぐ
  3. 低コストな採用ルートを作る

1.求人広告費用と人材紹介費用を削減する

採用コストの削減で最も効果が大きい方法が、求人広告費用と人材紹介費用の削減です。採用コストの大部分は、広告費用と紹介費用で構成されています。

求人広告と人材紹介はそれぞれ一長一短あり、採用ターゲットがどんな人材であるかによって、効果的な媒体が変わります。「とりあえず出しておく」というスタンスでいると、費用がかさばるばかりで、コストに見合った効果が得られない場合がほとんどです。

求人広告を出す際は、出稿時期が重要になります。求職者が活発に動く時期は業界や職種によって特徴的な傾向があるため、狙っている人材が市場に出やすいタイミングに出稿することで、採用コストを削減できます。

近年では「キャリア転職特化型」「IT業界専門」「第二新卒向け」など、ターゲットを絞ることでコンセプトを強化した媒体が増えています。ターゲットによって媒体を使い分けることで、採用コストを削減できるだけでなく、求職者への訴求力を高めることができます。

2.内定辞退を防ぐ

採用コストの削減で次に効果が大きい方法が、内定辞退を防ぐことです。直接的に使うお金が減るわけではありませんが、内定を辞退されると内定を出すまでにかけたコストが丸ごと無駄になってしまうため、内定辞退の防止は長い目で見れば大きなコスト削減になります。

内定辞退を防ぐためには、内定者が抱える不安を解消してあげることが大切です。初めて社会に出ることになる学生は、就職後の仕事や人間関係に不安を抱えているため、不安を解消してあげることで自社への入社意欲を高めることができます。

内定者の不安を解消するためには、内定者面談や内定者懇親会などの内定者フォローが効果的です。

3.低コストな採用ルートを作る

採用コストの削減で効果が大きい3つ目の方法が、低コストな採用ルートを作ることです。

求人広告や人材紹介サービスは、応募者数の確保やヘッドハンティングなどに有効ですが、コストが高いというデメリットがあります。新卒採用の求人広告に出稿すると数百万円単位のコストがかかりますが、自社の社員をリクルーターとして活用すれば、社員に支払う給料や交通費のコストだけで済みます。

低コストな採用ルートを作る方法としては、社員の知り合いを紹介してもらうリファラル採用という採用手法があります。

リファラル採用では、内定まで導いた社員への報奨金を10万円に設定しても、一人当たりの平均単価である50万円から見れば40万円のコストカットになります。また、リファラル採用は内定者と社員に最初から結び付きがあるため、内定辞退や早期離職が少ないというメリットがあります。

適切な採用コスト削減で採用競争を勝ち抜こう!

採用コストを削減する際には、支払う価値のあるコストと支払う価値のないコストを見極めた上で、いかに少ない予算で高い効果を出すかを考える必要があります。

採用コストは将来の従業員への投資なので、単純に削減すればよいというわけではありません。コストに見合う効果が得られないと判断したものから削減した上で、削減した分をきちんと補う方法を考えることで、他社との採用競争で後れを取ることなく採用コスト削減を実現できます。

他社との採用競争を勝ち抜くには、採用コストをどのように割り振るかが非常に重要です。必要なコストと無駄なコストを正確に見極めた上で、無駄な採用コストをどれだけ削減できるかが、他社との採用競争を勝ち抜くためのカギとなるでしょう。

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