外発的動機付けとは?社員のモチベーションを上げる方法について

動機付けによるモチベーションアップが注目されている!

動機付けとは、英語ではモチベーションと呼ばれる、心理的過程を意味する心理学用語です。

現代の日本では、労働人口の減少による人手不足が深刻な問題となっており、社員一人ひとりの生産性が重要になっています。また、AIの発達や経済のグローバル化が加速している現代のビジネスにおいては、マニュアルワークではなくナレッジワークが求められるようになっています。

ナレッジワークとは、モノづくりを意味する「マニュアルワーク」に対して、知的生産物の創造を意味する言葉です。知識労働者とも呼ばれるナレッジワーカーは、自らの知識によって企業や社会に貢献する労働者を意味する言葉として、社会学者・経済学者として知られるピーター・ドラッカー氏が提唱しました。

ロボットや人工知能の発達により、単純作業を行うマニュアルワーカーではなく、知識を知恵として活用するナレッジワーカーの重要性が高まっています。ナレッジワーカーとは、マネジメントの生みの親であるピーター・ドラッカーが提唱した用語で、知識経済を根本から支える高度な専門知識をもつ労働者と定義されています。ナレッジワーカーとホワイトカラーの違いや、何故今後ナレッジワーカーが重要視されていくのかについて説明します。

ドラッカー氏は、ナレッジワーカーの特徴として、報酬よりも社会的な影響や貢献度などの評価を重要視すると指摘しています。企業でナレッジワーカーに活躍してもらうためには、従業員のモチベーションをアップさせるための動機付けが重要になってくるのです。

アメリカの作家であるダニエル・ピンク氏は、著書の中で3つのモチベーションについて記しています。

第1のモチベーションは、簡単に言えば、生存に関わるモチベーションです。お腹が空いたらご飯を食べようとする、眠くなったら寝ようとするといった、生存するために必要な動機付けを指します。

第2のモチベーションは、外的な報酬による動機付けです。報酬が欲しいから仕事をする、叱られるのが嫌だから勉強をするといった、自身の損得にもとづいた動機付けを指します。

第3のモチベーションは、内発的な動機付けです。楽しいからやりたい、好きなことだから何時間でも没頭してしまうといった、人の内側から湧き出てくる動機付けを指します。

内発的動機付けとは、物事に対する強い興味や探求心など、人の内面的な要因によって生まれる動機付けを意味する言葉です。内発的動機付けによる社員のモチベーションアップを図るためには、採用の段階で会社の価値観や行動理念にあっているかを見極めることが大切です。今回は内発的動機付けの意味や定義、組織のマネジメントに活用する方法やメリット・デメリットなどについてご紹介します。

現在の社会は、第2のモチベーションである外発的動機付けを前提とした、成果報酬の制度が当たり前になっています。

今回の記事では、外発的動機付けの意味や定義、組織のマネジメントに活用する方法やメリット・デメリットなどについてご紹介します。

外発的動機付けとは?意味や定義、マネジメントに活用する方法について

外発的動機付けの意味や定義とは?

外発的動機付けとは、報酬や評価、罰則や懲罰といった、外部からの働きかけによる動機付けを意味する言葉です。

ビジネスにおける外発的動機付けとは「日々の業務に対する給料」や「大きな成果に対する昇給や昇進」といった、ほぼすべての企業・組織で取り入れられている報酬・評価制度が代表的です。

外発的動機付けと内発的動機付けの関連性とは?

内発的動機付けとは、物事に対する強い興味や探求心など、人の内面的な要因によって生まれる動機付けを意味する言葉です。

外発的動機付けは内発的動機付けと比較して、汎用性が高く誰にでも実践しやすいメリットがある反面、受動的な動機付けであるために持続性がないというデメリットがあります。また近年では「報酬が欲しい」といった外発的動機を持って物事を行うと、その物事に対する内発的動機に悪影響を及ぼすという研究結果も出ています。

内発的動機付けはモチベーションを長く・高く保つ上で非常に効果的ですが、ビジネスを内発的動機付けだけで成り立たせることは、現実的に不可能です。ビジネスにおける外発的動機付けは、内発的動機付けを生み出すキッカケとして活用する方法が効果的です。

外発的動機付けを内発的動機付けにつなげる例としては、仕事で興味のない分野の担当になった社員が、プロジェクトを成功させて昇進するために勉強しているうちに興味が湧いて、自発的にその分野の情報を集めるようになるといったようなケースが挙げられます。

外発的動機付けを活用するメリットとは?

外発的動機付けのメリットとしては、実施方法が「報酬を与える」「罰を与える」といったようにシンプルで分かりやすいため、強い関心や興味がない人のモチベーション向上に有効に働く点が挙げられます。「報酬が欲しい」「罰を受けたくない」などは、ほとんどの人のモチベーションにつながるため、短期間で効果が表れます。

外発的動機付けによって業務に取り組む過程で、内発的動機付けが生まれる可能性があるというメリットもあります。業務に取り組む過程で「もっと詳しく知りたい」といった知的好奇心が刺激されることで、外発的動機付けにもとづいて行っていた業務が内発的動機付けに変化する可能性があるのです。

外発的動機付けを活用するデメリットや注意点とは?

外発的動機付けのデメリットとしては「効果が長続きしない」「コストがかかる」「自主性や創造性を妨げる可能性がある」「仕事そのものの価値や貢献度を高めにくい」などが挙げられます。

内発的動機付けされている事柄に対して外発的動機付けを行ってしまうと、業務の質やモチベーションの低下につながる可能性があるため、全ての人に同じ外発的動機付けを行うべきではない点に注意が必要です。

外発的動機付けを内発的動機付けへと昇華させよう!

外発的動機付けとは、報酬や評価、罰則や懲罰といった、外部からの人為的な動機付けを意味する言葉です。

外発的動機付けは、機械的なマニュアルワークが中心の時代には効果的でしたが、創造的なナレッジワークが中心の現代では上手く機能しなくなってきています。現代における外発的動機付けは、内発的動機付けを生み出すためのキッカケとして活用する方法が効果的です。

社員のモチベーションを上げる方法として外発的動機付けを活用する際は、内発的動機付けへと昇華させる施策と同時に実施して、組織全体の生産性向上につなげるとよいでしょう。

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