コーポレートアイデンティティはさまざまな場面で活用できる
コーポレートアイデンティティとは、企業の理念や事業内容を明確に表現して、社会に提示するための戦略を意味する言葉です。
コーポレートアイデンティティを形づくる要素としては、社名やブランド名称、企業理念、ロゴ、コーポレートカラーなどが挙げられます。複数の要素の一つひとつに企業の思いや考え方などを明確化し、社会へと発信することがコーポレートアイデンティティの目的です。
マイナビが行った「新卒学生が企業選択をする際に重視すること」の調査結果によると、1位は「自分のやりたい仕事(業種)ができる会社」2位は「安定している会社」となっています。
コーポレートアイデンティティは、企業側は良い人材の採用や離職防止のために、自社の将来性や社会に与えている影響、事業の安定性などについて、情報を発信する上で重要になります。
今回の記事では、コーポレートアイデンティティの意味や目的、活用するメリットについてご紹介します。
コーポレートアイデンティティとは?意味や目的、活用するメリットについて
コーポレートアイデンティティの意味や目的とは?
コーポレートアイデンティティとは、企業が持つ理念や事業内容などを分かりやすく体系的に整理して、社内外にアピールすることでより良い企業活動を行うための考え方として、1930年のアメリカで生まれました。
コーポレートアイデンティティを導入する目的は、主に企業内外の認識を統一して、企業のイメージの定着やブランディングを行うことによる自社の認知度向上です。
あまりにも有名な例ではありますが、マクドナルドのロゴを見れば誰もがマクドナルドだと認識できます。極端に言えば、黄色い「M」マークを見るだけで多くの人が無意識のうちにマクドナルドを思い出してしまうほど、企業イメージが深く印象付けられています。
コーポレートアイデンティティを分かりやすく言うと、一目見てその企業だと認識できる要素を意味します。コーポレートアイデンティティを形作る要素としては、シンボルマークやロゴ、企業理念や企業を象徴するイメージカラーなどが挙げられます。
コーポレートアイデンティティは、シンボルマークやロゴなどのを見ただけ・聞いただけで自社を連想させるだけでなく、同時に企業イメージとしても定着させることが重要です。
コーポレートアイデンティティを活用するメリットとは?
コーポレートアイデンティティは、社会と企業をつなぐ役割を果たすだけでなく、顧客や求職者へ与える印象にも大きな影響があります。
コーポレートアイデンティティを形づくるロゴや企業理念、イメージカラーなどは、企業独自の考え方や活動内容などを明確に伝達するための優れたツールとなります。
コーポレートアイデンティティは、人材採用を行う上で、求職者に対して自社をアピールする手段として効果的です。採用サイトやパンフレット、SNSなどにコーポレートアイデンティティを取り入れて情報発信すれば、自社の認知度向上や母集団形成につながり、優秀な人材を獲得しやすくなります。
昔の戦国武将は、自分が率いる軍の一致団結を図るため、家紋を旗に入れ掲げていました。一つの目的に向かって団結するためには、共通認識の可視化は非常に重要です。企業は軍ではありませんが、同じ目的を達成するために共通の意識を持つことは、企業の成長や社会への貢献度に大きな影響を及ぼします。
コーポレートアイデンティティは、目に見える直接的な営業利益は出にくいですが、社員の意識向上や顧客への認知度拡大、優秀な人材の獲得などのメリットがあるのです。
コーポレートアイデンティティを活用して自社をアピールしよう!
コーポレートアイデンティティとは、企業の理念や事業内容を明確に表現して、社会に提示するための戦略を意味する言葉です。
企業が発信するロゴや企業理念、キャッチコピーやイメージカラーなど、すべてのものがコーポレートアイデンティティになり得ます。
自社製品やサービスのイメージ向上による利益の増加、採用活動における母集団形成などを目指して、コーポレートアイデンティティを活用してみてはいかがでしょうか。