事業の成長につながる企業文化に変革する際の注意点とは?

明文化された戦略的企業文化こそが業績アップの要である

ベイン・アンド・カンパニーの「経営管理の手法と傾向に関する世界調査」によると、調査対象となった経営者や上級幹部の多くが「企業文化は戦略と同じくらい重要である」「文化なき企業は並の業績しかあげられない」という意見に賛成しています。

出典元『PRESIDENT Online』なぜ、優秀な会社は、企業文化を大切にするのか

明文化されていない企業文化はどんな企業にも多数存在していますが、企業の業績アップに繋げるために重要なのは、「明文化された戦略的な企業文化」です。

戦略的な企業文化に変革させる際に、どのような観点で変革させないといけないのか、変革の注意点について説明します。

企業文化の変革を行う際の注意点とは?

戦略的な企業文化に変革を行う際に、注意しなければならない点は5つにまとめられます。

  1. 企業文化の育成は、これからの企業が生き残るための「必須条件」である
  2. 企業文化は戦略的に事業に合致したものでなくてはならない
  3. 会社の組織統括の土台(プラットフォーム)となるものである
  4. コア・バリュー(中核的価値観)に基づくプロセス・仕組みを構築する
  5. プロジェクト・プロセスを用いた構築アプローチ

1.企業文化の育成は、これからの企業が生き残るための「必須条件」である

かつて企業文化は「あればなお良いもの」という程度の補足的な要素でしかありませんでした。これからは企業文化を構築できるかどうかが、企業を発展させられるかどうか、つまり市場で生き残ることができるかどうかの分かれ目になります。

欧米のオンライン靴通販「ザッポス」では現場の全社員に意思決定権限を持たせており、顧客満足のためのサービスにはマニュアルやスクリプトがありません。一人ひとりがお客様に満足していただくために最善を尽くす「企業文化」が構築されている結果、リピーターが増えオンライン通販会社大手のAmazon社さえも脅かす存在にまで成長することができたのです。

世界最大のナチュラル/オーガニック・スーパー、ホール・フーズ・マーケットやトレーダー・ジョー、といった業績をあげている企業は、独特の企業文化を構築し、価値観や氏名を商品戦略、接客、売り場づくりなどに反映させています。

一方で従来型の企業は、成長度も緩やかであり、大きな成長を見せている企業との差は歴然です。「戦略的企業文化」という意図的な個性や信条を持っているか否かとい違いだと言えるでしょう。

2.企業文化は戦略的に事業に合致したものでなくてはならない

どれだけ素晴らしい事業戦略があったとしても、ふさわしい企業文化がなければ意味を成しません。

企業文化は事業内容にあったものでなければいけません。サービス業にはサービス業にふさわしい企業文化があり、製造業には製造業にふさわしい企業文化があるということです。

3.会社の組織統括の土台(プラットフォーム)となるものである

昔の考え方としては、従業員に自由な裁量権限を持たせずマニュアルに沿って応対し、マニュアル以外の事項については、随時上長にエスカレーションすることを求める企業が多く存在しました。

しかし現在、ルールやマニュアルでガチガチに固められているような対応では顧客満足度を高めることができません。
そこで、従業員一人ひとりが臨機応変に対応したり感性や創造性を発揮しながら応対したりすることが望まれるのです。

もちろん、個人が勝手な判断をしているのでは統一性が生まれませんので、会社としてどの程度の裁量を与えるのか、という基準を決める必要があります。

時代が変われば求められることも変化してきます。その時代の流れに柔軟に対応しながら、従業員(組織の中の人)の統括を図る土台になるのが戦略的企業文化です。

4.コア・バリュー(中核的価値観)に基づくプロセス・仕組みを構築する

素晴しい企業理念や経営指針、社訓などがあっても、従業員の行動に反映されていないケースも見受けられます。しかし、戦略的企業文化は行動の中に活かされてこそ意味があるのです。

「こうあるべき」というような精神論ではなく、「コア・バリュー(中核的価値観)に基づく仕組みやプロセスを構築し、価値観の実践を習慣づけるアプローチをとる必要があります。

例えば、人事評価や採用に関しても、コア・バリューに基づきながら具体的な仕組みを構築していきます。「どのような質問をするか」「どのような基準で評価するか」「どんな評価表を使用するか」など細かく反映させコア・バリューに基づいて行動するのです。

⑤プロジェクト・プロセスを用いた構築アプローチ

目的や成果物、タスク、リソース配分やスケジュールなどをあらかじめ定義し、組織内で共通理解しておくことで、戦略的企業文化の構築を最も効率よく達成することができます。

戦略的企業文化の構築も基幹システムを刷新する場合と同様に、社内でのプロジェクト・チームが任命したり、外部のコンサルタントを採用したり、といったアプローチがされるべきなのです。

自社の企業文化を把握し改善することが
企業文化の改革に繋がる

会社が成長し続けるためには企業文化は欠かすことができません。そしてそのためには自社の企業文化に適合したビジネスや人材の採用も重要です。

企業文化の醸成に必要な「企業文化の分析の仕方」とは』の記事でも説明しましたが、まずは自社の企業文化はどうなっているのか、ということを客観的かつ正確にとらえ、理想の企業文化との違いや問題点を把握し、改善していくことが企業文化の改革に繋がります。

資料ダウンロードフォーム

人事担当者向け「面接官選出ガイドブック」が無料でダウンロードできます

社風に合わない人を採用してしまった。採用したい人をうまく採用できなかった。こういったお悩みをお持ちではありませんか。
面接のあるべき姿とは何か、どういった人が面接官になるべきかをまとめた小冊子を無料でダウンロードしていただけます。

以下のフォームに必須項目をご記入の上、ダウンロードしてください。