社風が合わないを判定する方法とは?退職理由から会社に合う人材を採用しよう!

社風は中長期の事業成長戦略に必須な概念である

転職会議の調査によると、新卒入社した会社を入社3ヶ月未満で退職した理由として、「社風・体制に不満」があったことが36%を占めています。

新入社員のスピード退職理由

出典元『転職会議 Report』スピード退職は自己防衛?!新卒入社3ヶ月未満退職者が明かす離職理由ランキング【2016年度版】

離職理由の上位に挙げられる社風ですが、社風自体に「良い(悪い)社風」はありません。しかし、その人に合う社風、合わない社風は存在します。例えば「体育会系の社風」や「文化系の社風」などは、「体育会系の社風だから良い(悪い)」というものではありません。ただし個人(従業員や応募者)として、「体育会系の社風」に合うか合わないかは重要です。コミュニケーションが活発で和気あいあいとしている社風の会社に、一人で集中しながら黙々と作業を進めたい人が入社してしまうと、ミスマッチを引き起こします。

中長期的な会社の成長を行うためには、社員を定着させることが重要です。そのためにも、常に早期離職理由の上位に挙げられる「社風が合わなかった」という問題を解決しなければなりません。

社風は抽象的な概念であるため、そもそも正確に把握することが難しいです。正確に把握できたとしても「合うか合わないか」の判断も正確にできなければ、業務へ落とし込むことができません。今回は「社風に合うか合わないか」を判定する方法について説明します。

社風に合う・合わないを判定する方法とは

従業員や応募者が社風に合うか合わないのかを判定するためには「自社の社風を把握する」「従業員や応募者がどのような人材であるかを把握する」「社風と従業員や応募者の相性を判定する」の3ステップが必要です。

自社の社風を把握する方法

社風の例としては「上下関係の厳しい社風」「風通しの良い社風」「チームで一丸となって仕事を進める社風」「個々に業務を行う社風」「能力や実績を重視する社風」「努力やプロセスなども評価してくれる社風」「伝統を重んじる社風」「新しいことにもチャレンジする社風」などがあります。

自社にどのような社風が存在しているかを知るためには、社員の行動理念となっている価値観を判定することが大切です。仕事の進め方、事業戦略、休憩中の雰囲気、社外イベントの有無、評価制度、などから社風が構築されていますので、これらから判定するとよいでしょう。

例えば、ミスをせずに堅実な仕事を求めているのか、トライ&エラーで失敗してもどんどんチャレンジして新しいことを見つけていくようなスタイルを取っているのか。朝礼では体育会系のノリで掛け声をかけたり気合を入れたりしているのか、それともその日の業務確認や周知事項の確認程度なのか…などを深く掘り下げて考察してみることが大切です。

ただし、これらは0か1などで判定されるものではなく、程度で判定されるものです。「文化系」か「体育会系」かのどちらかしかあるわけではなく、「文化系よりの体育会系」「文化系の要素がない体育会系」などのように、程度についても正確に把握する必要があります。

応募者や従業員がどのような人材であるかを把握する

応募者や従業員がどのような性格・価値観を持っているのかを把握する必要があります。

従業員であれば接する機会も多いのですが、応募者については非常に難しいです。書類選考の内容や面接での受け答えなどを参考にして見極める必要がありますが、限られた情報だけで見極めなければなりません。

性格や価値観の見極めとして、適性検査などが用いられています。どのような性格や価値観を持っているのか、学術的に研究されてきた分野の知見を用いて、社交性があるのかだけでなく、その程度についても知ることができます。

弊社のサービスミツカリは、応募者や従業員の性格や価値観はもちろんのこと、応用して社風の把握も可能にしています。社風を構成するのは、その組織に属している人材であるため、属している人材(社員)を適性検査で分析することで社風を可視化しています。

社風と従業員や応募者の相性を判定する

社会心理学の学術分野では「類似した価値観」である方が望ましいとされています。

ビジネス以外を例にとってみると、離婚理由のトップが「価値観の不一致」であることからも、価値観の全く違う人と一緒に働くよりも似たような価値観の人と働く方が働きやすい、というのはイメージが湧くのではないでしょうか。

ビジネスシーンにおいても、チームワークを重視している社風の会社に、個人成果主義の人が入社してきた場合、社内の雰囲気になじむことができず孤立していまう可能性が高いということは想像できると思います。どんなに優秀な人材だったとしても、協調性やチームワークを求められる職場では「社風に合わない」と感じ、働きにくい、やりがいない、会社を辞めたい…などという思考になり退職してしまう可能性が考えられます。

逆に協調性があり、コミュニケーション能力の高い人材が入社した場合は、チームワーク重視の社風に好感をもち「働きやすい」「やりがいを感じる」「仕事が楽しい」と感じ会社に貢献してくれることでしょう。

3つのステップで「社風に合う」人材を見つけよう

社風の「合う・合わない」を判定するためには、「社風」「応募者や従業員」「相性」の3つの視点が必要です。3つのステップを正しく行うことで「社風に合う人材の見極め」が可能になります。

「応募者や従業員」の見極めについては、従来の適性検査が得意とする分野です。同様の考え方を行えば「従業員の集まりである社風」も見極めが可能です。「相性」については「類似している」のであれば相性が良く、「類似していない」のであれば相性は悪いと判断できます。

社風と人材の見極めや相性の判定は、ミツカリなどのHR Techで容易に実現できるようになりました。HR Techというと難しく感じますが、人事担当者や経営者の皆様の業務負担を軽減する目的で作られているおり、意思決定に必要な情報を効率よく収集できます。あくまで意思決定を行うのは人であり、それのサポートを行うものです。

社風に合う・合わないを判定する過程を知り、自社の都合に合ったやり方を選択して、人材を見極めて早期離職を防ぎましょう。

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