キャリアクライシスとは?意味や定義、企業への影響や原因について

キャリアクライシスとは?キャリアの不安は離職の原因になる

キャリアクライシスとは、仕事の経験を意味する「キャリア(career)」と危機を意味する「クライシス(crisis)」を組み合わせた言葉で「仕事の経験における重大な局面」を意味します。

少子高齢化による人手不足が続く中で、社員の離職を防止して企業が成長を続けるためには、自社内で働く社員のキャリア形成・能力開発が必要不可欠です。

RMS Researchの人材開発実態調査2017によると、人事開発に関する様々な課題に「取り組んでおりほぼ十分である」と答えた企業は非常に少なく「取り組んでいない」「取り組んでいるが十分でない」と答えた企業がほとんどの項目で8割以上を占めています。

人材開発の取り組み状況
出典元『RMS Research』人材開発実態調査2017

一方で、入社当初の比較的高い水準から数年後には急激に低下し、停滞期を経て、キャリア中期から徐々に回復・上昇していくという「J字型カーブ」と言われる組織コミットメントの変化モデルがあります。

J字型カーブの理論によると、社員の入社後から10年目まで組織コミットメントが低下する現象があり、自身のキャリアが見えないことで離職につながる可能性があるとされています。社員が「自身のキャリアが崩壊するのではないか」といった大きな不安を感じることを、キャリアクライシスといいます。

今回の記事では、キャリアクライシスの意味や定義、キャリアクライシスが起きる原因や企業に与える影響についてご説明します。

キャリアクライシスとは?意味や定義、発生原因や企業への影響について

キャリアクライシスの意味や定義とは?

キャリアクライシスとは、仕事の経験や実績を意味する「キャリア(career)」と危機や重大局面を意味する「クライシス(crisis)」という英語を組み合わせた言葉です。

キャリアクライシスは英語の意味が示す通り「仕事の経験における重大な局面」を意味します。個人が積み上げてきたキャリアが崩壊する危機に直面することや、キャリア崩壊の危機そのもののことを意味します。

企業においては、社員が日々働いている中で感じる「このままこの仕事を続けていいのだろうか?成長はできるのだろうか?」「もっと自分を成長させる会社があるのではないか?」といった想いが、キャリアクライシスを引き起こすきっかけとなります。

キャリアクライシスが起きるとどうなるのか?

社員にキャリアクライシスが起きると、仕事のモチベーションや生産性の低下が発生し、最悪の場合は離職につながることもあります。

キャリアクライシスが起きる時期でもっとも多いのが、20歳代後半から30代前半にかけてです。仕事や将来への不安、組織との葛藤や私生活の環境変化など、様々な要因から自身の現状に疑問や焦りを感じ、キャリアクライシスが引き起こされます。

疑問や焦りは仕事への集中力やモチベーションの低下につながり、生産性が低下して評価や待遇が悪くなり、更に疑問や焦りを生むという悪循環に陥る危険があります。

キャリアクライシスが起こる原因とは?

キャリアクライシスは、自身の疑問や焦りといった内的状況、あるいは仕事や家庭などの外的状況によって引き起こされます。内的状況においては、トランジションの時期と重なるケースが多いです。

トランジションとは「移行」「変化」「過度」の意味で、人に大きな変化をもたらす重大な局面であると同時に、今までの経験を見直して新しい選択肢や変化をもたらす転機の期間とされています。

人生のトランジションは、主に下記のような時期であるといわれています。

  • 30歳前後(限定されたように感じる可能性の絞り込み)
  • 40歳前後(真の自分として生きることの決断)
  • 50歳前後(身体的変化、確立した自己への恐怖)

トランジションの時期は、心理的に今までの自分が否定されたかのような気持ちになり、新しいことへの変化を求める時期です。キャリアクライシスが起こる原因は、トランジションによって変化を求める心情が発生することも要因の1つです。

キャリアクライシスを引き起こす外的要因としては、AI化や自動化の環境の変化による「今後自分の仕事はなくなってしまうのではないか」といった不安や、市場の変化による商品の陳腐化や企業買収・事業廃止などから「ここの会社では成長できないのではないか」といった不安を感じてしまうといったことが挙げられます。

キャリアクライシスが企業に与える影響とは?

キャリアクライシスが企業に与える影響としては、社員のモチベーションや生産性の低下が挙げられます。キャリアクライシスに悩む社員を放置した場合、離職につながる可能性もあります。

20代後半のキャリアクライシスとして、自分の可能性が限定されていると感じて焦り、転職をしてしまうことが多くあります。今後のキャリアを描けなくなり、退職を考えてしまうのです。転職までは至らずとも、仕事にやる気がなくなったり、今の会社にいてもキャリアを形成できないと感じ、会社や仕事への気持ちは遠のいてしまうでしょう。

若い社員の場合とは逆に、年齢を重ねた社員が今までに確立した自己を変革させることに抵抗がわき、新しい視点や価値観に対して保守的になってしまうキャリアクライシスがあります。年齢を重ねた社員は上の立場であることが多いため、保守的な考えが部下にも伝染し、社内全体に広がってしまう危険があります。

社員にキャリアクライシスが発生すると、企業にとって様々なデメリットがあります。キャリアクライシスの悪影響を防ぐためには、キャリアクライシスが特に起こりやすい20代後半から30代前半の社員に気を配る、もし発生してしまったら放置せず企業側から積極的にキャリアの相談を持ち掛けるなどの対策が必要です。

キャリアクライシスを防ぐために事前に対策しよう!

キャリアクライシスとは、個人が積み上げてきたキャリアが崩壊する危機に直面することや、キャリア崩壊の危機そのもののことを意味します。

社員にキャリアクライシスが起きると、仕事のモチベーションや生産性の低下が発生し、最悪の場合は離職につながることもあります。

キャリアクライシスが起きる時期でもっとも多いのが、20歳代後半から30代前半にかけてです。仕事や将来への不安、組織との葛藤や私生活の環境変化など、様々な要因から自身の現状に疑問や焦りを感じ、キャリアクライシスが引き起こされます。

キャリアクライシスを発生させないために、企業としてどのような事業戦略・人事戦略が取れるのか、どのような状況で危機が発生しやすいのかについて理解し、事前に対策を取ることが大切です。

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