社内コミュニケーションゲームとは?新人研修や内定者研修にも使える

社内コミュニケーション活性化に、ゲーム形式のイベントが有効?

社内コミュニケーション活性化を目的として、社員研修や内定者研修にゲームを活用する企業が増加しています。

「ゲーム」とは、テレビゲームではなく、チームに共通の目標を持つことを目的としたイベントのことです。社員同士のコミュニケーションが生まれやすいゲームはいくつもあります。多いのは「ブレインストーミング(ブレスト)」や「ディスカッション」などが挙げられます。

「ブレスト」は、ある程度意見を集約しやすい、たとえば4~5人のグループで設定するところから始めます。テーマを決め、そのテーマに沿って各メンバーがアイデアを発表。他のメンバーとの議論でアイデアをより洗練された形に発展させていく形が一般的です。この手法は、新製品やキャンペーン企画に利用している企業も多いと思いますが、社内コミュニケーションを高めるためにも有効です。

「ディスカッション」は、メンバー同士で役割を決めて実施することで、業務上のコミュニケーションを円滑にする効果があると言われています。「アイデアを提案する役」「問題点を指摘する役」「サポートする役」「全体のバランスを取る役」などに分かれ、ディスカッションを実施します。ポイントは、ディスカッションのたびに役割を変えること。これによって、個人が、多様な視点から物事を見ることが可能になります。

いずれのケースでも、「ゲーム」という形式にすることで、プレッシャーを感じることなく、気軽に参加しやすいという点で、社内コミュニケーションの向上に貢献するものと言われています。

社内コミュニケーション活性化を目的とした「ゲーム」形式のメリット・デメリットとは

社内コミュニケーション活性化のための「ゲーム」のメリットとデメリット、それぞれについて整理してみましょう。

社内コミュニケーションのための「ゲーム」のメリットとは

ゲーム形式のため活発なコミュニケーションが見込める

チーム内外の人と積極的にコミュニケーションをはかる機会になること、またマネージャーなど役職にある社員が新入社員と真剣に交渉をし、相手に逆提案されるなど普段の業務では経験できない体験ができる点がゲーム形式の特徴でしょう。

若手も中堅層、経営層などの垣根がなく取り組むことができるのもゲーム形式ならではの効能です。

ビジネススキルを前提とした研修的な要素を含められる

全体的なゲームの形式として、ディスカッションやグループワーク、研修で使用することを目的としたものが多いため、よりよく活用することで、個人のビジネススキルを高める機会にもなります。

営業力など交渉の現場やマネジメント力などの、現時点での自分のスキルがどの程度か、確認する機会にもなり一石二鳥という意見もあります。

コミュニケーション能力の有無がわかる

紙などを使ったボードゲームのような種類のものは、否応なく自分でコミュニケーションをとらなければならない類のもののため、ここで自分から声を出していける人なのかどうか、個人の積極性を見る機会になります。

ゲームの進め方から性格を推測できるケースもあります。大胆に攻めるタイプか、機会をうかがうタイプなのか、という点から本人に向いている業務を考える糸口になったりもします。

お互いの強みや弱みの把握し理解することで、日常のコミュニケーションがより円滑になるという利点が生まれます。

参加者の主体的な行動が促進される

「ゲーム」という形式自体が有する、「勝ちたい」「達成したい」というしかけが、参加者自身のやる気やモチベーションを高める仕掛けそのものです。他のコミュニケーション促進の取り組みより、参加者のハードルを低くすると言われています。

講師の話を一方的に聞くだけの座学と比較すると、ゲーム型研修ではむしろ、参加者の能動的な発言や行動量が必然と多くなります。もう一度受けてみよう、と参加者の次への取り組み意欲を高めることも容易です。

短時間(時短)&大人数&低価格で実施できる

開催する内容にもよりますが、参考にできる資料が多く、自社だけですぐに取り組めること(プロの指導がなくともある程度の内容は参考にできるサイトが多い)、事前の準備が簡単(場合により物品もレンタルできる)で、全体の意費用タイコストを考えると“割がよい”のも、ゲーム形式の嬉しいところでしょう。

社内コミュニケーションのための「ゲーム」のデメリットとは

円滑な進行のために準備が必要な時もある(司会など)

取り組みやすく、事前の準備も他の取り組みより負担がない…とはいえ、ある程度の規模間や目的によって、それなりの時間と労力がかかる点は否めません。

場所の確保から全社員への連絡、円滑な司会進行、終了後の取り組み報告など、イベントとしての一連の作業はどうしても発生してしまうもの。特に、発案元となる人事部など、開催する側の負担が増えすぎないよう、複数の部署で持ち回りで担当するなど、より、取り組みのハードルを下げていくことが重要です。

社内コミュニケーション活性化ゲームの種類(一例)

戦略・交渉ゲーム「THE商社」

3〜6名で1チームとなり、他チームとのさまざまな交渉を通して最も多くの利益を上げることを目的としたカードゲームです。各チームに与えられたカードを、他チームとの交渉によって交換していく、というのが主な進め方。交換によって組み合わせが揃うと、チームの売上として計上されます。

ゲームを通して、3C分析といった戦略の理解、Win-Win思考を学ぶことができます。

所要時間:2〜4時間(標準は2時間)
人数:15〜120名程度(1チーム4〜6名)
※専門の講師を扱う会社もあり。講師料は約15万円前後(最大20名、実施時間2時間の場合)

楽しく学べる財務・会計ゲーム「財務の虎」

新入社員からマネージャーまで、誰もが社会人として理解しておくべき基礎的な会計知識を学べるゲーム。新入社員研修の一環として実施する企業も多く、売上や利益という概念の理解や会社の売上と自身の給与の仕組みなどを理解するのにも有効です

座学で学ぶだけでは理解が進みにくい会計・財務知識を、楽しみながら学ぶことができます。

所要時間:2〜6時間(標準は3時間)
人数:3〜40名程度(1チーム3〜5名)
※専門でキットや講師を扱う会社もあり。キットをレンタルすることも可能。

マーケティングを学ぶゲーム「ビズストーム」

マーケティングの基礎を学ぶのに役立つゲーム。製造した製品や自社のサービスを、どの程度の金額で、どのマーケットに仕掛けていくのかを考えながら最も多く利益をあげた個人が勝利する、という方式。ゲームを通して、価格から他社との差別化戦略、競争優位性などについて学ぶことができます。

このゲームの特徴は、チームメンバーとの駆け引きだけではなく、「大企業」と呼ばれるメンバー全員にとっての敵が存在すること。メンバー間でのやり取りに終始していると「大企業」に顧客を取られてしまう可能性もあり、マーケティングを考える上で、常に多方面からの視点を持っておくことの重要性を実感することができるゲームに仕上がっています。

所要時間:4〜6時間(標準は4時間)
人数:20名程度(1チーム4〜6名)
※専門で講師を扱う会社もあり。

報連相ゲーム「野球のポジション当てゲーム」

新入社員研修で重視されているビジネス的要素の1つに、報連相(報告・連絡・相談)があります。

報連相ゲームでは、分断された種々の情報を口頭のみで共有し、制限時間内に1つの答えを出すことが求められる、という内容のものです。分断された情報から 「誰が、どのポジションなのか?」 という正解を導きます。

座学の前後に実施することで、報連相や社会人としてのコミュニケーションの重要性について学ぶことが可能です。

所要時間:30分〜1.5時間
人数:3〜100名以上(1チーム4〜6名)
※専門でキットを扱う会社もあり。キットをレンタルすることも可能。

コンセンサスゲーム「NASAゲーム」

新入社員研修で「優先順位の付け方」を教える際に有益なゲーム。業務の「緊急度」は理解しやすいけれど、「重要度」の理解が難しい、という新入社員用に、物事の優先順位におけるコンセンサス(合意形成)を行う体験を与えるものです。

ある物事に対して、まずは個人で優先順位を、次にグループで話し合い、グループとして優先順位をつけていきます。ポイントとしては、できるだけ妥協なく、合意の上で決定していくこと。このゲームには、NASAによる模範解答があり、模範解答に最も近い個人とチームの勝利となります。

所要時間:1〜1.5時間
人数:4〜100名以上可能(1チーム4〜6名)

自社にあった活性化の方法を模索すべし

ゲームによる社内コミュニケーションはさまざまありますが、最近ではグループワークとしたゲームが用いられる傾向もあります。採用選考や研修手法としての印象が大きい「グループディスカッション・グループワーク」ですが、社員同士のコミュニケーションを目的として、手軽に取り入れることができるという点で注目されています。

いずれにしても、業務を離れて、お互いの違った意見や視点が双方の理解につながる「ゲーム」は、企業規模や年代を問わず人気があります。ぜひ、あなたの会社でも何かの形で取り入れてみてはいかがでしょうか?

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