HRテクノロジーの意味や定義とは?〜HR technology入門編〜

HRテクノロジー(HRテック)とは何?

「HRテック」という用語を聞いたことがあるでしょうか?

HRテックとは、「フィンテック(Fin Tech:金融xテクノロジー)」、「エドテック(Ed Tech:教育xテクノロジー)」などと並んで、テクノロジーが人事に関わる領域に応用されているIT業界のことをさします。

HRとはHuman Resourcesの略称で、日本語では「人事」を意味します。つまり、HRテクノロジーは、人事業務や「社員」に関わる全ての施策や業務をテクノロジーを使って効率化、精密化するテクノロジーの総称です。HRテクノロジーは、一見すると複雑で高度な技術のように見えますが、実はテクノロジーを使って「一般の人事担当者の業務をカンタンにする」という共通の目的があります。

CB Insightsのまとめによると、2016年時点で、Andreessen Horowitzや500 Startupsなどの著名なVCを筆頭に、約2000億円の資金がHRテック企業に投資されています。

現在もっとも勢いのあるHRテック企業の領域は、「福利厚生、労務業務、人材管理を一元化するサービス」をはじめ、求人検索、採用管理、組織マネジメントなど、幅広い領域に渡ってベンチャー企業がひしめいています。CB Insights は、2017年決算では前年をさらに上回るであろうと予測しています。

HRテック Financing History
(出典元:CB Insights https://www.cbinsights.com/blog/hr-tech-funding-growth/

では、そもそもなぜ近年になってHRテクノロジーが注目を浴びているのでしょうか?

映画「マネーボール」の衝撃

ミライセルフのメンバーは、米国サンフランシスコでピープル・アナリストとして活躍しているアンソニー・フェレラ氏にお話を伺う機会がありました。
このような仕事が出現してきた背景について、彼はこう分析しています。

「シリコンバレーのIT業界にとっての大きなキッカケは、やはり2011年に放映された映画「マネーボール」の影響が大きいだろう。貧乏で弱小だったオークランドアスレチックスが、データを駆使していきなりリーグ優勝をした実話に基づいた映画だ。あの映画は、組織マネジメントにおいて、統計学やデータを生かした人材マネジメントと採用戦略の大きな可能性を、多くの経営者に示した。すると、2012年に行われた産業・組織心理学の学術大会に、人材マネジメントコンサルティングファームの偉い人がやって来て、データを使った人材マネジメントや採用をビジネスにも生かそう、と提唱したんだ。そこから、心理学とビジネスの距離が一気に縮まり、産業・組織心理学の修士号を持つ僕のキャリアは大きく進展したよ。」

彼によると、データの活用は今までセールスやマーケティングというビジネスの専門領域であったが、「マネーボール」によって、そのようなデータ分析の技術を組織マネジメントや採用戦略に応用できる可能性に、多くの人が気づいたそうです。

労働市場の変化とデータによる意思決定

ピープル・アナリティクスのアイディアが受け入れられたもう一つの理由に、労働環境や人材業界の大きな変化がありました。アメリカのベビーブームの労働者層が引退した頃には、業界全体が人手不足になり、採用に関しての関心が高まりました。

さらに近年の産業・組織心理学を中心とした実証研究により、組織マネジメントにおける人材や人事業務の重要性が認識されはじめました。特に、離職の問題については経済的コストも大きく、売り手市場のアメリカ企業にとっては深刻な問題でした。

このような危機的な状況で、今までの属人的な勘に頼る人材マネジメントや採用方法はもう辞めようという流れが高まりました。「マネーボール」は、人材における重要な意思決定は、実はデータによって解決できることを、ドラマチックな形で写し出したのです。

このような状況は、人口減少による人手不足にさらされている日本の労働市場でも似たようなことが言えるでしょう。しかし日本でも同様に、人事業務が複雑化し負担が増える一方で、人事の業務はアナログな方法が一般的でした。

HRテクノロジーで「ピープル・アナリティクス」をカンタンに

「HRテクノロジー」や「ピープル・アナリティクス」と聞くと、高度な技術や経験が必要のように聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。HRテック企業の提供するサービスの多くは、いわばピープル・アナリティクスの技術を誰にでも使いやすいようにし、さらに広範囲にわたる業務を助けてくれるサービスなのです。
ここで一度、代表的なテクノロジーの利点をまとめてみましょう。

  • 高度な情報処理能力
  • 精密化
  • 自動化

これらの利点を最大限に発揮しているサービスとして、アメリカのベンチャー企業、GlassDoorがあります。

GlassDoorは、求人検索プラットフォームを提供しています。
「高度な情報処理能力」により、大量のデータの中から求職者と求人側を的確につなげるだけでなく(精密化)、自社の応募管理システムと求人側のデータを応用して、自社ブランディングの構築や採用フローを「自動化」してくれます。

一方で、日本にも素晴らしいHRテックサービスがたくさんあります。

例えばSmartHRは、労務の業務を全て「自動化」してくれます。大量の書類を処理することに使っていた労務担当者の時間も、「高度な情報処理能力」を使うことによって大幅に短縮するばかりか、テクノロジーによりミスも減り、作業が「精密化」されます。労務の負担が減ったことで、新しい人事施策を考え実行する時間が増えたというユーザーの声も興味深いです。

日本では9割の企業が人手不足に悩まされています。現実的な対策方法として、採用拡大や組織改革などがありますが、人事担当者の負担がより大きくなってしまいます。業務負担を軽くしてくれる日本のHRテック(HR tech)サービスを業務ごとに紹介します。

HRテクノロジーは人事作業をよりカンタンにするもの

近年のHRテクノロジーの台頭には、ピープルアナリティクスというアイディアの普及と、労働市場の変化が背景にあります。映画「マネーボール」は、人に関する意思決定も、データによって最適化ができることを示しました。それにより、組織・人材マネジメントや採用業務にデータによる意思決定を取り入れようとする関心が急速に高まりました。

テクノロジーの利点は、今まで面倒で困難だった人事作業をよりカンタンにし、複雑だったピープルアナリティクスの技術をよりカンタンに、幅広い分野の人事担当者に提供することです。

人事作業を圧倒的に効率化して正確にすることで、人事担当者は「従業員の持つ潜在的な力を最大限に発揮する」という本来の役割を戦略的に実行していくことが可能です。

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