優秀な人材とは?「優秀」の定義や求められる能力について

優秀な人材の採用・育成は企業の重要な課題になっている

多くの企業が人材獲得に苦戦している現代日本において、人材の量を質で補うために、ほぼ全ての企業が「優秀な人材が欲しい」と考えています。

帝国データバンクによる2019年4月の調査では、正社員が不足していると考える企業は50.3%で過去最悪となっており、不足の割合は年々増加傾向にあります。

従業員が「不足」している企業の割合
出典元『帝国データバンク』人手不足に対する企業の動向調査(2019年4月)

労働力人口の減少による人手不足に悩む多くの企業にとって、組織を牽引しながら課題を解決できる優秀な人材の採用・育成は、非常に重要な課題です。

優秀な人材の採用・育成に取り組む上で、そもそも「優秀な人材」とはどのような人材なのでしょうか?明確な定義も無く「優秀な人材を採用・育成しよう!」と言ったところで、真面目な人材が良いのかスキルが豊富な人材が良いのかなど、考え方や価値観によって基準がバラバラになってしまいます。

今回の記事では、優秀な人材とはどんな人材なのか、どのように定義すればよいのかについてご説明します。

優秀な人材とは?「優秀」の定義や求められる能力について

優秀な人材とは、業績に貢献できる高い能力を持ち、自社に利益をもたらすことができる人材と定義できます。営利目的の企業である以上「優秀」の定義とは、どのような形であれ「利益に貢献できる」ということに他なりません。

具体的にどのような能力を持つ人材を優秀とするかは、企業や業種によって大きく変化します。重い荷物を運ぶのにプログラミングの知識は役に立ちませんし、どれだけ力持ちでもシステムエンジニアの仕事では意味がありません。

今回の記事では、人材が持つ様々な能力の中でも特に汎用性が高く、持っていればどの業界でも普遍的に優秀と言えるような能力を4つご紹介します。

  1. 自分の役割の本質を理解している
  2. 将来に対する予測を立てられる
  3. 職場の人間関係を円滑にできる
  4. 知識が豊富である

1.自分の役割の本質を理解している

優秀な人材は、会社に利益をもたらす仕組みを本質的に理解しており、自分に求められた役割やミッションを適切にこなします。

物事の本質を理解している人材は、どのような仕事や役割を与えられても満足な働きをするだけでなく、問題が起こった際の対応力も備えています。

2.将来に対する予測を立てられる

優秀な人材は、自分なりに将来の予測を立て、主体的に未来を作っていく力を持っています。

将来が予測不可能なVUCAワールドにおいて、問題に即座に対応できる能力は非常に重要です。環境の変化に対応し、新たな市場を開拓するためには、将来への展望を持っている人材の力が必要不可欠です。

3.職場の人間関係を円滑にできる

優秀な人材の離職は、多くの企業にとって頭の痛い問題です。

リクナビNEXTの調査によると、退職理由の本音として、「上司・経営者のしごとの仕方が気に入らなかった」「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった」「社長がワンマンだった」「社風が合わなかった」などの人間関係に起因する理由が上位半数以上を占めています。

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)

引用元『リクナビNEXT』転職理由と退職理由の本音ランキングBest10

出典元『エン・ジャパン』退職理由のホンネとタテマエ

人手不足が深刻な問題となっている現代日本において「離職しない・離職させない人材」というのは非常にありがたい存在です。職場の人間関係を良好に保つということは、本人が離職しにくいだけでなく周囲の人の離職を防止することにもつながるため、企業の業績に大きな貢献をしていると言えます。

4.知識が豊富である

「知識が豊富な人材が優秀」というのは、誰でも分かる非常にイメージしやすい基準ですが、優秀とされる理由は「頭が良いから」「知識が仕事の役に立つから」だけではありません。

豊富な知識を持っているということは、知識を得るために積極的に学んだ経験があると考えられるため、主体性があり意欲的な人材である可能性が高いです。業務に必要な知識の吸収の早さや、課題解決のために不足している知識を習得しようとする姿勢は、どんな仕事においても重要になります。

優秀な人材の定義は企業や業種によって大きく異なる

優秀な人材とは、業績に貢献する能力を持ち、自社に利益をもたらすことができる人材です。

何をもって優秀とするか、細かい定義は企業や業種によって異なりますが「自分の役割の本質を理解している」「職場の人間関係を円滑にできる」などの能力を持った人材は、どのような企業にとっても優秀な人材であると言えます。

多くの企業における「優秀な人材」のイメージには共通点が多いものの、どんなスキルがどの程度求められるかといった個々の判断基準については、企業ごとに大きく異なります。自社で優秀な人材を採用・育成する際には、どんなスキルがどの程度あれば自社にとって優秀な人材といえるのか、抽象的なイメージから具体的な項目に落とし込んでいくことが大切です。

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