将来の職業生活に不安を抱えている労働者が多い。
多くの労働者が、将来の職業生活に不安を抱えています。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、職業生活の先行に希望がもてるのは17.1%であり、希望がもてない・わからないと回答した人は約8割にも至ります。
出典元『独立行政法人労働政策研究・研修機構』人口減少社会における人事戦略と職業意識に関する調査
希望を持てない理由として「景気の先行きが期待できない」「会社の先行が期待できず雇用不安感がある」「昇進・昇給に期待がもてない」などの理由が挙げられます。
出典元『独立行政法人労働政策研究・研修機構』人口減少社会における人事戦略と職業意識に関する調査
昨今、市場のグローバル化やAIやロボットなどのテクノロジーの進化だけでなく、日本が世界に誇る製造業も衰退し、上場廃止や買収など、身の回りの環境の変化も激しい現状となっています。YouTuberなどの個人の発信力が強い影響を与えるようになり、自分自身をブランディングする、セルフブランディングが注目されはじめています。
セルフブランディングの意味や定義とは?
セルフブランディングは「自己」(セルフ)を「ブランディングする」ことです。「自分」を社会の中で特定・差別化することで、ビジネスチャンスを広げる「マーケティング施策」です。
セルフブランディングを実施する目的とは?
セルフブランディングは、自分の価値観や社会の中でどう役に立つことができるかを分かりやすく伝え、ファンを獲得し自分の市場を持つことです。
自分の市場を持つことで、自分のことを認めてくれるだけでなく、自分の強みも明確になります。
パーソナルブランディングとの違いについて
パーソナルブランディングは組織内の個としてプロモーションを行うことであり、セルフブランディングとは意味合いが異なりますが、激変する労働市場で自身の価値を高めるために非常に有効な手段です。
セルフブランディングを行うメリットとは
セルフブランディングが、きちんと機能すると、ビジネスの強力な推進力となります。
自分の強みや売りが、市場のニーズと合致し、価値も感じてもらえる状態になるため、集客や販売がスムーズになるでしょう。人が購買を決断するまでには、大きく以下の2ステップがあると言われています。
- 興味関心をそそられる
- 信用できる
ブランディングにより、良いイメージが相手の中で育っていることで、この2段階がスムーズになり、購入に繋がりやすくなります。上記のYouTuberの例なら、自身の動画を見てもらいやすくなります。
セルフブランディングを行うデメリットや注意点
「セルフブランディング」を「イメージを操作して作り上げている」と勘違いしないようにしましょう。セルフブランディングは自分の印象を良く見せるために作り上げることではなく、自分のそのままの姿を伝えることです。
以下のようなことに注意が必要です。
- 特定の分野で知見がないのにあるように見せる。
- 仕事での実績がないのにあたかもその道のプロのように思わせる。
一時的にはうまくいくかもしれないですが、実態が伴っていなければ顧客の信頼は失われます。セルフブランディングは「自分のあるべき姿をさらけだして、その価値を伝えること」。そしてそこから周囲の信頼や共感を得ていくことを言います。
セルフブランディングするために、自己分析をしよう
セルフブランディングは企業から必要とされる人材になる方法の一つであり、ブログや動画などで意見を発信しやすくなった現代において、自分自身の価値を高める有効な手段です。
自己分析などで自身の強みを分析し、その強みが必要とされているターゲットにアプローチをかけることがセルフブランディングの第一歩となるでしょう。