ポータブルスキルとは?転職活動や今後のキャリアに活かそう!

転職活動で採用基準になる2つのスキル

「転職を考えているけれど、職歴も長くなく、特にスキルと言えるものがない……」
そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

特に20代の転職希望者では、現職について「これでいいのか?」という想いを抱きながらも「経験が不足している」「現職が特殊な業務で、面接でアピールするには一般性がない」といった実情から転職活動に踏み切れないケースがたくさんあります。しかし、ほんとうに「スキル」と呼べるものが何ひとつもないのでしょうか?

転職活動でまず最初にすべきことは「自己分析」です。自身の市場価値の客観的な把握と、これからどのようなキャリアを積んでいきたいかという明確な目標を持つことが大切です。

採用選考では「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」の2つが一般に採用基準として挙げられています。

テクニカルスキルはまさに冒頭の不安に該当するスキルですが、後者の「ポータブルスキル」は履歴書や職務経歴書ではなかなか見えにくいものです。

この記事では、専門知識・専門技術以外のアピールポイントとなる「ポータブルスキル」の説明と「若手人材だからこその強み」を解説します。

「社会人としてのアタリマエ」を問うポータブルスキル

ポータブルスキルは人材の幅広い活用を推進するために厚生労働省が提唱するスキルで「業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力」と定義されています。

「持ち出し可能」とは、どんな仕事のどんな業務を行う上でも大切なことを意味しています。ポータブルスキルは「仕事のしかた」「人との関わりかた」について重視したスキルとなっています。

会社で働くうえで「チームとして働く」ということは大切です。ポータブルスキルは、新しい人や環境への適応力やプロジェクトを完遂するためのセルフマネジメントといった「社会人としてのアタリマエ」がきちんとできているかを問う能力なのです。

ポータブルスキルのポイントは「PDCAサイクル」と「ホスピタリティ」

どのような項目によって「ポータブルスキル」が構成されているのかを少し詳しく見てみましょう。

ポータブルスキルの大分類として、「専門知識・専門技術」「仕事のしかた」「人との関わりかた」といった3つがあります。後者の2つに関してはさらに細かい項目があります。以下でざっとまとめてみます。

仕事のしかた:課題を明らかにする、計画を立てる、実行する
人との関わりかた:社内対応、社外対応、部下マネジメント

「仕事のしかた」はいわゆる「PDCAサイクル」の各ステップに該当することがわかります。業務の遂行能力とは、「PDCAサイクルを自分できちんと回しながら行動管理を行える力のこと」ですので、「仕事のしかた」はこれまでに行ってきた業務において、自分がどんな役割を果たしてきたのかを振り返ることで、何が得意で何が不得意かを知ることができます。

「人との関わりかた」は、周囲と強調して業務を行う能力や教育に関するスキルで構成されています。若手社員にとって「部下マネジメント」は採用基準として見られることは少なく、重要なのは「社内対応」「社外対応」となってきます。これらは「ホスピタリティ」に関する能力に該当していて、注目すべきはちょっとした何気ない気配りも大切なスキルだということです。

ちゃんと細かく見れば、「スキル」は見つかるのです。

ポータブルスキルを把握するにはどうすればいいのか?

「ポータブルスキル」は、どのようにして把握することができるのでしょうか?

ひとつは「WEBサービスを使う」といった方法です。インターネットで「ポータブルスキル 診断」と検索することで無料サービスを見つけることができ、簡単な選択式のテストを受けて5分ほどでポータブルスキルの各項目を数値化してくれます。

もうひとつは、無料サービスの結果を元に「これまで自分がしてきた業務のふりかえり」をすることです。いわゆる「経験の棚卸し」です。

たとえばプロジェクトの企画から完遂までの工程で、自分がどの部分にどういう役割で関与したかを紙に書き出してみてください。それぞれのポジションでどんな成果をあげたかをピックアップし、どれくらいの会社利益をもたらしたか、顧客満足度はどうかなど具体的な影響と紐付けて考えてみると、客観的に自分のポータブルスキルを把握できるようになります。

若手人材だからこそ「前を向く」ことが大切!

もともとポータブルスキルとは、ミドル層(35歳〜55歳)のキャリア人材の有効活用を意図して厚生労働省が提唱したものでした。ですので、20代であれば経験豊富なミドル層よりもポータブルスキルが劣ってしまうのは当然のことです。

しかし、企業にとっての若手人材の強みは「これから成長を期待できる」ということです。「現状のスキル」の把握は採用面接でのアピールだけでなく、「今後どんなスキルを身につけたいか」という将来のヴィジョンの明確化にも役立ちます。

採用面接では、「現状のスキル」と「将来の理想像」をきちんと述べ、そのギャップに対してどう行動に落とし込んで成長したいか、それを踏まえて企業でどんな働きかたをしたいかを具体的に話すことが大切です。

「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、若手社員の強みは「のびしろ」です。自分にはどんな「のびしろ」があるのか、どういう人間になりたいのかを、ポータブルスキルを通じて探してみてはいかがでしょうか?

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