ジョブホッパーとキャリアビルダーの共通点や違いとは?自己分析を活用する

採用担当者は何回目から転職回数を気にするのか

日本において、転職回数が多い人に対する目は依然として厳しいようです。

日本の多くの企業では、終身雇用という制度の中で社内での人間関係を構築し、専門スキルを身につけた人が仕事の効率化・高品質化に貢献してきました。そのため転職回数が多い人は、有効な専門スキルを持たず、社内での人間関係に慣れる前に辞めてしまうだろうと思われがちです。

終身雇用制が崩壊し、このように考える企業は以前より少なくなったようですが、海外に比べるとまだまだ多いようです。(日本より転職が多い海外でも、転職回数があまりにも多い人は、ネガティブに捉えられることもあるようです)

リクナビの採用担当者に対するアンケートでは、転職回数が3回目から気にしだす人が増加します。気にならないと回答した採用担当者は15%のみであり、転職回数は、多くの採用担当者が気にするポイントとなっています。

転職回数が多い人
出典元『リクナビNEXT』転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態

転職回数が多いと転職は不利になる?

DODAの調査では、20代の転職活動者を対象に、転職回数ごとの転職成功率を算出しています。転職回数1回では95.7%と多くの人が成功させるものの、2回目では46.6%、3回目では14.1%と急激な落ち込みがあります。転職回数が2回以上になると、転職市場では不利になると言えそうです。

転職回数別の転職成功率
出典元『doda』20代の転職、何回までOK?

転職回数が多いとネガティブなイメージを採用担当者に与えがちです。しかし、しっかりとした理由があれば採用に至るケースも当然あり、4回以上の転職経験者を63%の企業が「採用したことがある」と回答しています。

これまでに採用した人で一番多かった転職回数は?

出典元『リクナビNEXT』転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態

企業の事情にもよりますが、人事担当者の意見としては「転職の理由を説明できれば良い」と考える人も多くなっているようです。

今回は、転職を繰り返す人の中でも「ジョブホッパー」と「キャリアビルダー」の違いについて説明します。

ジョブホッパーとキャリアビルダーの違いとは

ジョブホッパーとは、転職を何度も繰り返している人のことをいいます。短期間で職を転々と変えていく人や、転職回数が4回以上ある人のことを「ジョブホッパー」と表現します。

キャリアビルダーとは、計画的に転職してキャリアを積み重ねる人のことをいいます。転職をするたびに、収入や待遇がアップしているのが特徴です。

ジョブホッパーもキャリアビルダーも数年で転職を繰り返すという点では同じですが、根本的にはまったく違います。ジョブホッパーは、収入アップやポジションアップといった明確な目的のないまま転職を繰り返すのに対し、キャリアビルダーは、転職する前に次のステップにつながる結果を積み上げてから行動する傾向があるからです。

具体的には、職務の実務経験で優秀な成績を残す、キャリアアップするための資格を取得する、役職が昇格するといった結果を前職で残しています。

ジョブホッパーの特徴について

  • これまでの職務経験が一貫していない
  • 辞める理由が曖昧。人間関係や労働条件の悪化など
  • 転職のたびに給料が下がっている

キャリアビルダーの特徴について

  • これまでの職務経験に一貫性がある
  • 転職理由が明快で筋が通っている
  • 転職のたびに給料やポジションが上がっている

「転職回数が多い」ことに対する企業のイメージ

ジョブホッパーもキャリアビルダーも数年で転職を繰り返すという点で同じです。では、転職を繰り返すことに対し、採用担当者はどのような印象を持っているのでしょうか。

先に記述したように、リクナビの採用担当者に対するアンケートでは、転職回数が1~2回目までは10%が「気にする」と回答しています。転職回数が3回目になると40%が気にすると答えました。DODAの調査では、転職回数が1回の時の転職成功率は95.7ですが、2回になると46.6と半減しています。
さらに、3回では14.1となり、4回以上は4.5と急激に減少します。転職回数が2回以上になると、転職市場では不利になると言えそうです。

転職回数が多いとネガティブなイメージを採用担当者に与えがちです。しかし、しっかりとした理由があれば採用に至るケースも当然あり、4回以上の転職経験者を63%の企業が「採用したことがある」と回答しています。

企業の事情にもよりますが、人事担当者の意見としては「転職の理由を説明できれば良い」と考える人も多くなっているのが現状のようです。

キャリアビルダーになるために必要なこと

採用担当者が「転職回数が多い」といった理由が気にならなくなる「キャリアビルダー」になるためには、どのようなことが必要なのでしょうか。

キャリアビルダーの特徴から「自分の中長期的なキャリアプランをしっかり作る」「自分のやりたいことの軸を作る」ことが必要だということは想像がつきます。

具体的には「今の会社で少なくとも何年は○○の経験を積む…」といったイメージを持っておくということです。

自分はジョブホッパーでは?と感じたら

自分の転職歴や転職理由を考えた時に「自分はジョブホッパーでは?」と感じることもあるでしょう。自分がジョブホッパーだと感じたのなら、真っ先にしてほしいことは、キャリアプランを考えることです。

自分は何がしたいのか、将来どのようなキャリアを積んでいきたいのか、キャリアプランが一貫していれば、スキルアップに対する意識も強くなり、成長も早くなります。自身の人材価値が高まるので、即戦力が欲しい職種、業界にとっては貴重な存在になれるでしょう。

キャリアプランを考えるのが難しい場合は、自己分析を行うことが近道です。自分のことがわからないまま転職を繰り返すと、やりたいことに一貫性がなくなる可能性が高くなるため、自己分析は重要です。

自己分析を行うことで、自分自身についての様々な傾向が見えてきます。ぼんやりとしていた「やりたいこと」をハッキリとした形にすることができ、思い描いているキャリアに一貫性がでます。

自分の良いところと悪いところと正直に向き合い、どんな仕事に向いているのか、どんな仕事をやりたいと思っているのかを徹底的に洗い出しましょう。

キャリアドリフトという考え方について

自分の経験やスキルなどを頼りに今後のキャリアを考える方法はよく知られていますが、別に「キャリアドリフト」という考え方があります。

「キャリアドラリト」とは、自分のキャリアについて事前に事細かに決めることはせず大きな方向性だけを決めておき、偶然の出会いや予期せぬ出来事を柔軟に受け止めながら、あえて流れに身を任せるようにキャリアを積んでいく考え方をいいます。

重要な決断を迫られるような人生の節目というのは、誰にでも数年おきに訪れます。それまでは流れに身を任せ、その人生の節目がくれば、自分のキャリアについて考え、方向修正をします。

変化が激しい現代では、確実なキャリアの選択は存在しません。そのため10年、20年後のキャリア設計をいくらきちんとしようとしても、実際は不可能に近いものでしょう。

自分の未来の設計図を詳しく描かず方向性だけを決め、節目を迎えるたびに立ち止まり、次のステップをしっかりとデザインする。それが「キャリアドラフト」という考え方です。

転職回数を気にするよりも、ジョブホッパーかどうかを気にしよう

転職回数が多いことは、企業にネガティブなイメージを与えることがあるでしょう。しかし、「ジョブホッパー」ではなく「キャリアビルダー」であれば、転職回数はさほど気にすることはありません。転職する理由を明確にし、身に付けた経験やスキルなどと共に一貫性を持って説明できることが、「キャリアビルダー」であるためには重要なことです。

変化の激しい現代では、人生の節目ごとにキャリアを考える「キャリアドリフト」という方法もあります。方向性が一貫していれば、あとは流れに身を任せ、ポジティブに働いていける可能性があります。

自身が「ジョブホッパー」だと感じる場合は、自己分析を行うことで自身の過去を振り返り、将来やりたいこと・今やるべきことを明確にすることが大切でしょう。

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