ジョブホッパーは敬遠される
明確な定義はありませんが、半年や1~2年という短期間で転職し、また、転職回数が4,5回を超える人を「ジョブホッパー」と呼びます。中途採用の現場では、ジョブホッパーは敬遠されやすい立場にあります。
採用担当者から「 これまでの経歴から、今回も長期勤続が見込めそうにない」「会社に対するロイヤリティ(忠誠心)が足りず、教育しづらい」「キャリア形成ができていない」といった目で見られることが多くあるからです。
忍耐力がなく、途中で投げ出しそう、キャリア形成もできていない。短期間での転職回数が多い場合、採用担当者からは、このような印象を持たれやすいようです。
転職に対する価値観は変わってきたけれど
終身雇用制度が崩壊し、年功序列制度が一般的でなくなったことにより、今は転職に対する価値観も変わってきました。就職する際に「転職が前提」という考え方が世の中に定着してきているため、転職がリスクと考えられていた時代よりは、最初からマイナスイメージを持つということは少なくなってきているようです。
転職回数が多いことは、日本では依然として厳しい目で見られることが多いでしょう。
転職回数や在職期間を気にしている人「自分はジョブホッパーでは?」と感じている人は、どのように自分の過去と向き合い、そして将来に活かしていくべきなのでしょうか。
ジョブホッパーとは
ジョブホッパーに明確な定義はありませんが、一般的に以下の特徴を持つ転職者をジョブホッパーといいます。
- 半年や1~2年という短期間で転職を繰り返している
- 転職回数が4,5回を超えている
- 転職のたびに給料が下がっている
- これまでの職務経験が一貫していない
- 人間関係や労働条件の悪化など、辞める理由が曖昧
企業から見るジョブホッパーのイメージ
採用担当者は、ジョブホッパーにどのようなイメージを持っているのでしょうか。採用担当者が持つジョブホッパーのイメージを挙げます。
- 採用してもすぐに辞める可能性がある
- 短期間での転職を繰り返し、スキルが身についていない
- 計画性、忍耐力が無い
- ストレスに弱い
- コミュニケーション能力が低い
- 仕事への理想が高すぎたり、我が強すぎたりと、教育しづらい
ジョブホッパーとキャリアビルダーの違い
数年で転職を繰り返す人をジョブホッパーといいますが、ジョブホッパーとは別にキャリアビルダーと言われる人たちもいます。
ジョブホッパーもキャリアビルダーも数年で転職を繰り返すという点では同じですが、その中でも、キャリアビルダーは、計画的に転職してキャリアを積み重ねる人のことをいいます。キャリアビルダーは転職をするたびに、収入や待遇がアップしているのが特徴です。
ジョブホッパーの特徴について
- これまでの職務経験が一貫していない
- 辞める理由が曖昧。人間関係や労働条件の悪化など
- 転職のたびに給料が下がっている
キャリアビルダーの特徴について
- これまでの職務経験に一貫性がある
- 転職理由が明快で筋が通っている
- 転職のたびに給料やポジションが上がっている
キャリアビルダーになるために必要なこととは
ジョブホッパーではなく、キャリアビルダーになるために必要なことは何でしょうか。
まずは自分がジョブホッパーかどうかを確認しましょう。確認のために必要なことは、自身のキャリアに一貫性があるかを考えることです。
自分は何がしたいのか、将来どのようなキャリアを積んでいきたいのか、自身の過去を振り返り、自分の行動やなりたい理想像が一貫していれば大丈夫でしょう。
転職する前に、職務の実務経験で優秀な成績を残す、キャリアアップするための資格を取得する、役職が昇格する、といった結果があれば、採用担当者に積極的にアピールすることでキャリアビルダーとしての印象を持ってもらいやすいでしょう。
例え一貫性がない場合でも、自己分析を行うことで、自分が将来やりたいことを明確にすることができます。
自己分析を行うことは、キャリアビルダーとしての自信を持つためには必要なことです。過去を振り返ることで、自分の将来について一貫性を持つことができるようになります。
キャリアビルダーになるには、自己分析が必要!
一昔前と違い、転職回数の多さがが、即不採用につながるということは少なくなってきました。しかし、転職回数の多さや、在職期間の短さだけでジョブホッパーとみなされ、ネガティブなイメージを持たれる可能性が、今も根強くあります。
自分の過去を振り返り、自身の行動やなりたい将来像に一貫性があれば、採用担当者に積極的にアピールすることで、キャリアビルダーとして印象づけることができるでしょう。
逆に一貫性がない場合、まずは自己分析を行うことが必要です。自分がなりたかった将来像やどういう価値観を大切にしているのかを振り返ることで、自分が何をやりたいのか、その上で、今、何をすべきなのかを確認することが大切です。