インバスケット思考とは?企業が欲しがるスキルを身に付けよう!

多くの企業が人手不足を感じている

昨今の日本の人材市場に大きく影響を与えたのは「リーマンショック」と「東京オリンピック開催」の2つです。

リーマンショックでは多くの企業が倒産・事業縮小し、「仕事が見つからない」求職者が多数いましたが、その後は年々求人倍率は上昇し、あっという間に1.0倍を超えました。

求人倍率とは、求職者ひとりに対する求人件数の比を表したものです。それが1.0を超えるとは「仕事に対して人材が足りていない」ということを示しています。すなわち、現在の人材業界は売り手市場となっているのです。これはほぼすべての業界・業種に共通することです。

IT業界に注目してみましょう。経済産業省の報告によれば、IT業界での人材ニーズは2019年がピークになり、数字で言えば2016年には17.1万人だった不足人材は2030年には78.9万人だという見込みが発表されています。

IT人材の需給に関する推計結果の概要
出典元『経済産業省』IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果について

「人が足りていない」という現状はこれからさらに厳しくなるでしょう。そして同時に労働環境の是正を行う「働き方改革」が急務となっています。そのため「残業を減らしながら、より多くの業務をこなす」という効率的に働ける人材の価値は高くなるのです。

重要なのは、「時間厳守の行動」「タスクの優先順位をつける」といったスキル。
こうしたスキルを養うトレーニングとして有効なのが、今回紹介する「インバスケット思考」です。

インバスケット思考とは?

「インバスケット」とは「業務書類がたまった箱」を意味しています。この箱の中には重要度も処理難易度もさまざまな業務が雑多に詰まっているのですが、これを決められた時間内に処理する方法を考えるのが「インバスケット思考」です。

インバスケット思考は、一種のビジネスゲームとして教育ツールとしても活用事例が多くあります。

インバスケット思考を行うときのルール

ゲーム感覚でタスク処理のコツを学べるのが「インバスケット思考」の特徴です。ルールは基本的に以下のように設定されています。

  • 架空の人物を設定し、プレイヤーはそれになりきる
  • 制限時間を設け、その中で思考する
  • 多くの課題を設定し、それを処理する方法を考える
  • いわゆる「正解」はなく、どんな案を出すかは自由である

ゲームをより実践的にするためにも重要なのが「具体的な人物・シーンの設定」です。実際によくあるビジネスシーンを導入することでより緻密な思考を行えるようになりますので、トレーニング効果も大きくなります。

インバスケット思考でどんなスキルが身につくのか?

インバウンド思考では特定の業界・業種によらない、一般的なビジネススキルを身につけることが可能です。

特に、論理的・戦略的に思考して物事を俯瞰的にみるのに必要な「コンセプチュアルスキル」と直接的な関係があります。

インバスケット思考をグループワークとして行うことで、メンバーの性格やスキルを考慮した組織運営のシミュレーションもできることも特筆すべきことでしょう。やや発展的なトレーニングですが、対人関係処理能力である「ヒューマンスキル」も養うことができます。

ヒューマンスキルは「職場の人間関係を良くする」だけではありません。相手が求めていることを提示できる能力や、交渉やプレゼンテーション能力にも関わってきますので、商談や部署間の意見のすり合わせといったビジネスシーンでも活躍します。

カッツモデル
出典元『日本の人事部』マネジメント・管理職に求められるスキル

インバウンド思考がもたらすメリットとは

インバウンド思考を身につけることで、「限られた時間内に最高のパフォーマンスを発揮する」という習慣をつけることができるようになります。

仕事をしていると「やらなければならないこと」は探せばいくらでも見つかりますが、時間が限られているからこそ、「タスクに優先順位をつける」「緊急度・重要度の2軸で判断する」というスキルが重要になります。

合理的かつ冷静な判断を素早く実行できるようになるというのが、インバウンド思考がもたらす大きなメリットです。

インバスケット思考はどんな仕事でも大切!

「インバスケット思考」とは、仕事の効率的な進め方を考えるロールプレイングです。そして「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」も鍛える事ができます。

物事を俯瞰的・分析的に捉え、かつ迅速に合理的な判断を下すスキルはどんな業界でも職種でも必要な事です。コンセプチュアルスキルは特に組織のトップに立つリーダーや経営者に強く求められるスキルでもあります。

昇進して管理職になる際にはもちろんのこと、転職などにも有効だといえるでしょう。

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