スキルマップの評価項目の決め方とは?具体的な方法をご紹介!

スキルマップとは?評価項目は慎重に設定しよう!

スキルマップとは、在籍中の社員それぞれのスキルを可視化した、人材の能力表です。

スキルマップは「目に見えないスキルの有無が可視化される」ことが特徴です。どのような業務が得意・不得意なのかが読み取れるだけでなく、教育研修の計画を立てる上での習得すべきスキルの明確化、スキルの有無による人材評価の公平性を担保するなど、採用だけでなく人材育成や人事評価にも活用できます。

スキルマップに定形はありませんが、以下のようなフォーマットで使われます。

スキルマップ
出典元『スキルマップ』テンプレートまつり

スキルマップは、従業員とスキルからなる表であり、社員ひとりひとりのスキルの習熟度や有無を記入します。スキルセットが同一になりやすい、営業部などの同一部署や同一チームごとに作られることが多いです。

会社全体で必要なスキルがあれば、会社全体でスキルマップを作ることも有効です。また管理職に求められるマネジメントスキルやリーダーシップなど、役職などの階層ごとにスキルマップを作る方法もあります。

スキルマップは様々な人事業務の助けになるため、人事担当者としては是非とも導入したいところですが、スキルマップの作成には相応の手間と時間がかかります。特に評価項目の設定は注意すべき点が多く、間違った決め方をすると本来のメリットが得られない可能性があります。

今回の記事では、スキルマップの評価項目を設定するための具体的な方法をご紹介します。

スキルマップの評価項目を設定する方法とは?

スキルマップの評価項目を設定する際には、業務に直結するような専門的なスキルだけでなく、勤務態度やビジネスマナーのような汎用的なスキルも評価対象にすることをオススメします。

ハーバード大学の経営学者ロバート・カッツ氏は、ビジネス上で重視すべきスキルは大きく3つに分類できるとしています。

  • テクニカルスキル(業務遂行能力)
  • ヒューマンスキル(対人間関係能力)
  • コンセプチュアルスキル(概念化能力)

カッツ・モデル
出典元『日本の人事部』マネジメント・管理職に求められるスキル

3つのスキルは、組織内でのポジションによって重視される項目が変わってきます。

コミュニケーション能力を意味する「ヒューマンスキル」は、業界・職種に関係なく多くの人に求められるスキルです。物事の本質を見抜く能力を意味する「コンセプチュアルスキル」は、新しい事業の立ち上げや従業員の特性に応じた育成などにかかわる、経営層や人事部に求められるスキルです。

業務遂行能力を意味する「テクニカルスキル」は、現場で実際に業務を行う従業員に求められるスキルです。テクニカルスキルの評価項目は実際の業務内容に即したものでなければ意味が無いため、テクニカルスキルについては部署・チームごとで評価項目を設定する必要があります。

業務フローを分解する

スキルマップを作成する上では、評価項目が細かく具体的であればあるほど、現場の業務実態に近く精度の高い資料となります。

スキルマップの評価項目を細かく分類するためには、評価対象となる職種の業務をフロー分解することが大切です。営業職を例にとった場合、営業職の業務は以下の4つに大別できます。

  1. 探客
  2. 接触
  3. 商談
  4. 受注

4つの業務でどんなスキルが必要になるかを考えることで、スキルマップの評価項目に設定すべきスキルが洗い出せます。以下は営業職の場合の一例です。

1.探客

  • 情報収集能力
  • 業界動向の理解力

2.接触

  • 行動力
  • コミュニケーション能力
  • 課題ヒアリング能力

3.商談

  • プレゼンテーション能力
  • 顧客把握能力
  • 商品知識

4.受注

  • 事務処理能力
  • 顧客フォロー

組織の理想像から逆算する

スキルマップの重要な目的として、習得すべきスキルを明確化し、従業員のモチベーション向上やスキルアップを促すことが挙げられます。スキルマップによって組織のスキル状況を分析するだけでなく、組織を理想の姿へ近づけるための方法を考えることも大切なのです。

組織を理想の姿へ近づけるためには、理想像から逆算して自社に不足しているスキルを割り出し、スキルマップの評価項目に設定するという方法が有効です。

自社に不足しているスキルを割り出した結果、不足しているスキルを持っている人材が「十分な数でない」場合は、スキルを持っている人材が指導することで不足の解消を図れます。しかし、不足しているスキルを持っている人材が「そもそも自社に存在しない」場合は、外部から補う必要があります。

自社に存在しないスキルを補うためには、スキルを持つ人材を外部から獲得する方法が手っ取り早いのですが、労働人口不足が続く現在の人材市場で狙った人材を採用することは非常に困難です。自社に不足しているスキルを外部から補う場合は、採用だけに頼るのではなく、外部講師の招へいや外部セミナーの利用を検討するとよいでしょう。

スキルマップの評価項目は具体的に設定しよう!

スキルマップとは、在籍中の従業員それぞれのスキルを可視化した、人材の能力表です。ここで言うスキルとは、免許や資格などに代表される、専門的な業務を行う能力のことを意味します。

スキルマップを作成する上では、評価項目が細かく具体的であればあるほど、現場の業務実態に近く精度の高い資料となります。完成したスキルマップを見れば、自社で行うべき人事対策が明らかになります。

自社にはどのようなスキルを持っている人材がどれくらいいて、何が不足しているのかが明らかになれば、自社が成長・発展する上で本当に必要な採用戦略や教育研修が見えてくるでしょう。

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