自分史の書き方やテンプレート、分析方法とは?自己分析に有効活用しよう!

まずは知りたい!自分史とは?

自己分析の方法のひとつとして「自分史」があります。自分史とは、思い出深い出来事や転機となった事柄を、時系列で書き出した自分自身の年表のことです。

自分史を作ることで、自身の人生に何があったのかを俯瞰的かつ客観的に振り返ることができ、その選択をした自分の価値観や、経験した内容から強みや弱みを見極めることができます。

自分史を活用するためには、まず自分史を書かなくてはなりません。本記事では、自分史の書き方について詳しく説明していきます。

自分史で何がわかるのか?

自分史を作って、これまでの出来事を俯瞰的に眺めると、意外な繋がりや、転機となったポイントが見えてきます。年表としてまとまった出来事を客観的に見ると、その時々で感じたことや、選択した理由など、今までは気がつかなかった自分自身の傾向が掴めてきます。

過去の自分が選択してきたことを再認識することで、「自身の強み」「弱み」「価値観」「適性」などを知ることができます。

自分が選択してきた歴史の中に、自分が本当にやりたいことや、将来こうなりたいという方向性が隠されています。ただ過去を振り返るのではなく、そこから「なりたい自分」を明確にすることが、自分史作りの最大の目的です。

自分史の完成イメージ

自分史を書くにあたっては、就活などの課題で何か指定がある場合を除き、書く内容や形式は自由です。盛り込みたい出来事が起こった年や日付、出来事の名称、出来事の詳細を時系列順に書いていきましょう。

重要なのは、その文章を読むことで、その当時の出来事や雰囲気が脳内で再生されるように書くことです。

どんなフォーマットで書けばいい?

自分史のフォーマットの作り方にも、基本的には制限や決まりはありませんが、年表形式で作成する場合は、各出来事が起きた年月日、名称、大まかな内容、その時の自分の年齢や立場を1行で見られるように作成すると見やすくなります。

教科書形式で作成する場合は、自分の人生の節目ごとに章分けして、章の中を年ごとに区切り、その中に出来事を記入していくといいでしょう。

自分の人生を全体的に振り返る自分史もいいですが、テーマを決めるとより個性的な自分史を作成することができます。「仕事」や「家族」など、自分なりのテーマを決めて、テーマごとに段を変えて作成するのもオススメです。

自分史の書き方の注意点!書いてはいけないこと、書くべきこと

自分史を書く際は、願望や未来への期待は書き込まず、起きた事実だけを客観的に書くのがポイントです。現時点で確定していないことを書くのは、歴史の捏造になってしまいます。

嫌なことや書きづらいことを無理に書く必要はありませんが、起こった事実を曲げて記入するのもやめましょう。それでは自分史を作成する意味がなくなってしまいます。

思い出したことは、些細なことであってもきちんと書き出していきましょう。その出来事自体は大したことではなくても、全体を俯瞰して見ると、意外な事実が見えてくるかもしれません。

自分史を活用した自己分析のやり方

1.自分がしたいことを知る

その出来事がなぜ起こったのかを考えましょう。

流行っていたから、友達に勧められたから、等どんな理由でも構いません。出来事の背景を明確にしていくことで、自分にとって何が大切なことかを知ることができるからです。流行りにのったことが多ければ「トレンド」を、友達に誘われたことが多ければ「友達」を大切にしているということになります。

自分が特に楽しいと感じた出来事の共通点を見つけることも効果的です。「文化祭の出し物をみんなで遅くまで残って準備したこと」と「サークルの仲間と旅行に行ったこと」が楽しかったとすると、イベントであることや仲間との出来事であることが共通点です。仲間と協働するような仕事が向いていると言えるでしょう。

2.自分ができることを知る

出来事の中で、具体的にどのようなことがあったのか、どのように行動したのかを書きましょう。どのように努力したのか、どのように解決したのか、どのように失敗したのか、『どのように』を知ることは、自分の強みや弱みを知る上で、とても大切な資料となります。

諦めずにチャレンジし続けた、仲間の協力を得て解決した、違う方向からアプローチしたなど、困難にどのように立ち向かったかを知ることは、自分の長所を知ることに繋がります。

他人から褒められた記憶を思い出してみるのも良いでしょう。掃除をいつも褒められていた人は細かいところによく気がつく人など、そこから自分が得意なことが見えてきます。

3.自分が得たものを知る

就職活動や転職活動において、自己分析に必要とされるのは、長所、短所、そしてスキルです。

スキルとは資格や試験の点数などに限りません。部活でチームをまとめていた経験や、勉強とバイトを両立させたスケジュール管理も根拠を示せば立派なスキルになります。出来事が「なぜ」起こり「どのように」行動した結果「何を得たのか」を書きましょう。

出来事から得た何かは、スキルとしての説得力を持ちます。

自分史は「作る」と「分析する」の2行程が必要不可欠

自分史は、ただ作るだけでは意味がありません。過去の出来事は、あくまでも表面的な結果にすぎないからです。結果を生み出した背景には何があったのか、それによって自分が何を得たのかを、きちんと分析することによってはじめて意味を持ちます。

正しく分析するためには、このエピソードは書かないほうが良さそうだ、など自分で絞ってしまわずに、思い出したことは何でもどんどん書くほうが良いです。
社会人の方は、社会人になるということが人生において大きな出来事であるため、就活時に作った自分史だけでなく、その後の自分史も作っていくと、今後のキャリアパスにも活用できるでしょう。

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