Off-JT研修の具体例とは?Off-JTに適した教育研修の内容

Off-JTとは?OJTとの違いや企業での実施状況とは?

Off-JTとは、企業が従業員の能力開発のために行う教育研修の手法の一つです。Off-JTは英語の「Off the Job Training」の略称で、新入社員向けの合宿や集合研修などの、実務を離れて学ぶ訓練のことを意味します。

Off-JTはOJTに比べて重視する企業が少ないものの、実際の実施状況については計画的なOJTを実施している企業よりもOff-JTを実施している企業の方が多く、教育研修としての重要性はどちらの方が明確に上ということはないと分かります。

実施状況比較
出典元『厚生労働省』平成29年度能力開発基本調査

Off-JTは、実務を通して行われるOJTと対比関係にあります。OJTとOff-JTはどちらもメリット・デメリットがあるため、どちらか一方だけでなく、研修の目的に応じてOJTとOff-JTを使い分ける方法が効果的と言われています。

今回の記事では、Off-JTに適した研修や教育の内容について、具体的な例を挙げてご説明します。

Off-JTに適した研修内容とは?Off-JTのメリット・デメリットを見直そう!

Off-JTを効果的に実施するためには、Off-JTに適した研修と適していない研修があることを知っておく必要があります。

Off-JTに適した研修とはどのようなものかを知るために、Off-JTのメリットとデメリットの簡単なおさらいから解説します。Off-JTの概要については「Off-JTとは?言葉の意味やOJTとの違い、研修効果を高める方法」の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。

Off-JTのメリットとデメリットとは?

Off-JTのメリットは、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 指導・教育内容に統一性を持たせることができる。
  • 実際の職場から離れて研修を受けるため、トレーニーは知識の習得に専念できる。
  • 少数の指導者で複数の社員に対して研修ができる。
  • 外部講師を招くことで新たな視点、ノウハウ、技術を得ることができる。

Off-JTのデメリットは、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 実践的でない内容が含まれ、理論に偏りやすい。
  • コストがかかる。

Off-JTに適した研修内容とは?

Off-JTを実施する際には、Off-JTに適した研修内容と、OJTの方が適している研修内容があることに注意が必要です。Off-JTに適した研修内容をいくつか例示します。

指導のバラツキを最小化したいとき

Off-JTは少数の講師が受講者をまとめて指導するため、教育研修の質や内容にバラつきが出にくくなります。

OJTで指導した場合は、各部署でそれぞれ指導者がいる状態となるため、OJTを受けるトレーニー間で習得知識や技術などのバラツキが生じてしまいます。

新しい知識や情報を取り入れたいとき

会社で新製品や新サービスなどの新しい事業が立ち上がるときは、新しい事業に対する知識や情報を社内で共有しておかなければなりません。

新製品開発部署・新サービス立ち上げ部署の人間が、講師として他部署のスタッフに教育・共有を行う際に、Off-JTが有効です。

社員の理念や価値観を統一したいとき

会社の方針やビジョンなどを共有して社員の理念や価値観を統一したい際には、部署間を越えた共有の場が必要となるため、Off-JTが有効です。

Off-JTに適した教育研修の具体例とは?

Off-JTが有効な研修について、具体的にどういう研修をOff-JTで行うべきなのか、実務に近い部分でOff-JTの教育研修例をいくつかご紹介します。

ビジネスマインド、階層別研修

  • 新入社員研修
  • リーダー研修
  • 管理職研修
  • コーチング研修
  • ロジカルシンキング研修
  • クリティカルシンキング研修
  • コミュニケーションスキル研修
  • プレゼンテーションスキル研修

法律、資格、業界に関する研修

  • 個人情報保護法に関する研修
  • パワハラ・セクハラ研修
  • 会社の歴史とビジョンに関する研修(Kick Off)
  • 業界動向に関する研修、情報共有

専門性の高い知識・技術習得のための研修

  • 経理・財務・法務などの知識を学ぶ研修
  • 新技術開発、研究に関する研修
  • クリエイティブ関連の研修
  • プログラミング関連の研修

上記の研修をOJTで実施すると、高い確率で研修の質や内容にバラツキが生じてしまいますし、そもそも専門知識を有する適切な指導者が社内にいない場合もあります。

Off-JTであれば、少数のトレーナーが講義を行うため、研修の質や内容が統一されます。専門性の高い内容の研修を行う際には、多少コストがかかっても専門家の外部講師を呼んだ方が、研修の質や効率の向上につながる場合が多いです。

OJTとOff-JTは研修の内容によって使い分けよう!

Off-JTとは、企業が従業員の能力開発のために行う教育研修の手法の一つです。Off-JTは英語の「Off the Job Training」の略称で、新入社員向けの合宿や集合研修などの、実務を離れて学ぶ訓練のことを意味します。

Off-JTには適した研修と適していない研修があるため、Off-JTのメリット・デメリットを理解した上で、Off-JTに適した研修を考える必要があります。Off-JTに適していない実務的な研修については、OJTでの指導が効果的です。

OJTとOff-JTを上手く使い分けて、それぞれ適した内容の研修を行うことで、自社の教育研修をより効果的・効率的に実施することができるでしょう。

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