グループワークのお題(テーマ)の種類と例題、ネタとは?

グループワークからのアプローチを活用しよう!

グループワークは、企業または現代社会の抱える問題を解決する過程や結果を評価する方法で、採用選考や研修などで用いられています。グループワークのお題(テーマ)は、多様性・多面性・複合性がある課題になるため、実用的な解決手段でなければ答えが得られません。

今までの記事では、グループワークを実施する目的「グループワークは実施すべき?方法や目的、準備することまとめ」やメリット「グループワークのメリットとデメリットは?ミスマッチも防げます」、手法「採用選考や研修で使えるグループワーク手法5選!」などについてお伝えしました。

グループワークを実施するには、必ずお題(テーマ)が必要です。どのようなお題(テーマ)があるのでしょうか?

この記事では、グループワークで用いられるお題を大きく2分類(グループワークとグループワークゲーム)し、それぞれのお題にどのようなものがあるのか、紹介致します。

(グループディスカッションのテーマの決め方については「お題(テーマ)は評価項目から決めよう!グループディスカッション編」にて紹介しておりますので、併せてご覧ください。)

グループワークお題(テーマ)の分類方法について

グループワークは、応募者の何を評価するかでテーマが分類されます。

本記事は、グループワークの2分類とグループワークゲームを紹介いたします。実際にグループワークを実施される際に参考にしてみてください。

  • グループワーク
    • プレゼン型
    • 作業型
  • グループワークゲーム
    • NASAゲーム
    • LEGOブロック

グループワークのお題、テーマ例とは

グループワークのお題は、「プレゼン型」と「作業型」の2種類に分類できます。

「プレゼン型」は更に細分化でき、「オープンディベート・課題解決型」「選択型」「ビジネス型」の3種類が存在します。

まずは「プレゼン型」のそれぞれのお題の特徴やテーマ例について紹介します。

プレゼン型

プレゼン型は、ある問題などについて話し合い、グループで決めた結論を発表する形式です。

グループディスカッションとも重複しますが、大きな違いは「発表する」ことです。グループディスカッションでは議論の参加者内で結論を出すことが求められるのに対し、グループワークでは議論の参加者以外に客観的な根拠を持って説明することが求められます。

お題の決め方については、「オープンディベート・課題解決型」「選択型」「ビジネス型」の主に3種類に分けられます。

オープンディベート・課題解決型

オープンディベート・課題解決型では、明確な答えが存在しない「課題」や「問題」がお題となります。どのように課題を解決するべきか、自由な意見を発言することができます。

正解がないため、議論が割れやすく「意見がまとまらず、収拾がつかない」状態に陥る可能性があります。そうならないために、参加者がどのように取りまとめるのか、最終的にどの結論を導いたのか、などのアプローチの過程を評価できます。

周囲の意見を取り入れて客観視する「状況把握力」、新しい価値を生み出す「創造力」、物事に進んで取り組む「主体性」などを評価できるお題です。

お題例:

  • 社会人に求められる能力・スキルは何か?
  • 10年後、この業界はどのように変化しているのか?
  • 何故働かない人がいるのか?

選択型

選択型では、いくつかの選択肢を挙げ、選択肢を選んだり、優先順位をつける方法です。オープンディベート・選択型と同様に、明確な答えが存在しないお題が選ばれます。選択肢は2個だけの場合もあれば、複数個の中から優先順位をつけるものもあります。

優先順位をつけるため、参加者が「何を重要視して、何を切り捨てるか」の固定概念や価値観を確認できます。個人の価値観を参加者に伝える「発信力」や「論理力」、お互いの意見の違いを理解する「傾聴力」や「柔軟性」などを評価できます。

企業も常に「選択」と向き合わなければならないため、将来企業のために最善を考慮できる素質を持つ参加者を、評価できる可能性があります。

お題例:

  • フレックスタイム制度を導入すべきか否か
  • この応募者の中で、採用するとしたら誰か
  • 次の新しい支社は、政令司令都市の中でどこが最も良いか

ビジネス型

ビジネス型では、実際のビジネスの場でも発生しうる課題への解決策を討論し、導く方法です。

ビジネス型では、アイディアレベルに留まらずに、ビジネスモデルまで解決策を持っていくことが重要です。課題解決型での評価に加え、実現可能か、根拠はあるかといった部分の評価が重要になります。

ビル・ゲイツは「成功の秘訣?それは大きなビジョンが持てるかどうかだけだよ」と述べています。学生ならではの視点は現実味はないかもしれませんが、採用側としてはビジネスの場で大きなビジョンが持てる人材かどうかを判断できます。

ビジネス型のグループワークを通じて、応募者のビジネスアイデアや独創力が測れます。ビル・ゲイツが言うには「一度も笑われないアイデアは、独創的な発想をしているとは言えない」。企業の価値観や報酬のシステムもこの考えに反応し、独創的な発想を持つ人間をテーマ設定で発見することができるでしょう。

お題例:

  • ただの石を3万円で売る方法は?
  • 1年後に売上を2倍にする方法は?
  • 地方都市進出における戦略立案を考えよ

作業型

作業型は、ある目的を達成するために、参加者同士が協力しながら作業を行い、ゴールを目指す方法です。

応募者の技術スキルや職業スキルを測れるのはもちろんですが、メリットはこれだけではありません。「情報と論理を検証して、ベストだと思った解答が、実際には異なる」ことが作業型では多々起こりえます。

ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)代表理事、NPOカタリバ常務理事/事務局長・岡本拓也さんは「問題解決のために最適な解を選ぶか、みんなで対話して納得できる解を選ぶか」が問題になると述べています。作業型のグループワークではこの行動を評価できます。

この問題に、彼は「みんなで納得感をもって取り組んだほうが、結果としてうまくいくことが多いという実感がある。ちょっと遠回りだったり、危うさがあるように見えても、みんなが腹に落ちている状態で物事にあたったほうが、まわりまわって不思議と良い結果につながることが多い」と語っています。

彼の体験を基準にして、応募や選考をすべきという意味では決してありませんが、スキルに加えて、このような繊細なところも、企業というさらに大きいグループワークの中では重要になってくるのではないでしょうか。

アフリカのことわざに「早く行きたいなら一人で、遠くへ行きたいならみんなで行け」というようなものがあります。将来、企業の発展へとつなぐ者は、一定の協調性や柔軟性、団体性などが求められます。

お題例:

  • 50枚の画用紙を使って、10分以内にできるだけ高いペーパータワーを作りなさい
  • 20本のパスタとテープ、紐などを使って自立可能なタワーを立ててください
  • 限られた情報が書いてあるカード(1.AはBの西にある。2.CはBの北にある…)を元に情報を推測し、地図を完成させる

参考URL:『ツクルゼ、ミライ!行動系ウェブマガジン[DRIVE]』NPOマネジメントの現場から:「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」

グループワークゲームを用いての人材採用

「ゲーム形式」によるグループワークもあります。

上記の「グループワーク」のお題に比べ、ビジネスライクではないお題が多いです。しかしながら、課題解決の過程などはビジネスの場でも通用するようなお題が選ばれます。

グループワークゲームは実際には、「プレゼン型」や「作業型」と共通するところがあります。これらのお題と比較すると、気軽に取り組めるのが強みなため、時にはゲーム形式を用いるほうが効果的な場合があります。

NASAゲーム

比較的有名なワークゲームであり、コンセンサス(consensus)と呼ばれるゲームの一つです。自分の意見と他の参加者との意見の合意形成を求められるゲームです。

NASAゲームは「選択型」の優先順位を出すグループワークに非常に似ています。参加者達が最後の結論までたどり着く過程の中で、コミュニケーションなどのアプローチ手段を評価できます。多数決で結論を出すのではなく、協調的な合意形成のプロセスがポイントになります。

ゲーム概要:

月に不時着陸した宇宙船。機体にはいくつかの破損も見られる。
無傷のまま残ったアイテムは15個。
しかし、その全てを持って行くことはできない。
生存のために、最も必要な物の優先度を1として、アイテムに優先順位をつける。

ゲーム概要だけだと「選択型」のお題と同様ですが、NASAによる模範解答が存在することが最も大きな違いです。模範解答との誤差が最も小さいチームが勝利となります。

NASAゲームの最も面白いところは、個人で出した優先順位より、チームで出した優先順位のほうが誤差が小さいところという統計結果があることです。ゲームを通して、個人よりもグループの方が、より合理的な判断ができることを示唆しています。

LEGOブロック

LEGOを用いたグループワークで、「作業型」のグループワークに類似しています。

ゲーム概要としては、必ずしも決まった方法があるわけではありません。いくつかの例を紹介しますが、LEGOブロックでのゲームのメリットを理解した上で、お題を設定すると良いでしょう。

ゲーム概要:

①別の部屋に完成されたレゴがあり、ひとりずつ見に行くことができる。紙にメモをすることはできるが、その場でのメモは禁止。制限時間20分以内で、グループで完成されたレゴを作る。レゴを作り始める際には申請して、以後完成品を見に行くことはできない。

②レゴを積み上げ、一番高く且つ倒れないものをつくる。完成後、ファシリテーターが息を吹き、倒れた場合は失格とみなす。

採用と育成研究社(RDI)によると、LEGOのメリットとして、LEGOは物理性を持つため、自分の理解できなかったことをLEGOブロックで表現することはできないことを挙げています。言葉で表現する曖昧さを排除することができます。LEGOブロックを観察することで、立体的かつ顕著である観察が可能になり、評価が有効的になると述べています。

出典元『株式会社 採用と育成研究社』LEGOブロックが研修に有効な理由とは ~言葉と物理性について

NASAゲームもLEGOを用いたゲームも、情報の共有や役割分担、チームワークにおいての重要なプロセスをすべて目の当たりにすることができます。「ゲーム」という形での人材採用も十分に可能です。既に、LEGOを用いた選考を実施している企業もあります。

何を評価したいかでグループワークのお題を決めよう!

グループワークのお題(テーマ)について、紹介いたしました。

一言でお題(テーマ)と言っても、様々なものがあります。自社の求める人物像から、評価項目を決め、評価できる手法と適したお題を選ぶことが大切です。
(グループワークの手法や評価項目については、「採用選考や研修で使えるグループワーク手法5選!」をご覧ください。)

母集団によっては、ビジネスライクなお題よりも、気軽に取り組めるゲーム形式のお題の方が好まれる場合もあります。自社の採用戦略において、どちらが適しているのかを検討してみましょう。

採用選考でグループワークを実施する上で、最も大切なのは「課題解決の過程を評価する」ことです。「正しい解決策を導けたか」は、過程の評価に比べると、そこまで重要ではありません。

まずは求める人物像を明確化し、人材を見極められる手法を決めてから、お題(テーマ)を考えることが重要です。

(求める人物像については、「多くの企業が「求める人物像」が明確化できていない理由とは?」などの記事にて紹介しています。)

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