ファミリーデーを実施した企業の事例とは?企画の例や効果について

ファミリーデーを実施するために必要な準備とは?

近年、日本政府が進める働き方改革では「一億総活躍社会の実現」を目指して、女性やシニア世代などの活躍できる社会づくりを行うための「仕事と生活の調査(ワークライフバランス)憲章」を提唱しています。

ワークライフバランス憲章の一連の取り組みの一つとして、今注目を集めているのが「ファミリーデー」です。

ファミリーデ―とは、社員が日ごろ取り組んでいる仕事を家族に紹介するという企業主催のイベントで、社員の家庭内での仕事への理解を深めることを主な目的としています。

ファミリーデーは、社員の家族に職場を理解してもらうきっかけになったり、社員同士の交流を通した働きやすい環境を醸成できるだけでなく「社員やその家族を大切にする会社」というブランドイメージの向上にもつながります。

ファミリーデーの相乗効果
出典元『TOKYOはたらくネット』ファミリーデーとは

ファミリーデーを企画する際には、実施の目的や具体的な企画内容などをしっかりと決めておく必要があります。

今回の記事では、ファミリーデーを実施した企業の事例から、具体的な企画例をご紹介します。

ファミリーデーを実施した企業の事例とは?

日本マイクロソフト株式会社の事例

日本マイクロソフト株式会社とは、主にソフトウエアおよびクラウドサービス、デバイスの営業・マーケティングを行っている、従業員数2,228名(2019年4月1日現在)の企業です。

ファミリーデーを実施した目的とは?

日本マイクロソフト株式会社では、社員がどういった仕事をしていてどんなオフィス環境で働いているのかを実際に見てもらい、社員の家族や友人に仕事や企業への理解を深めてもらうためにファミリーデーを実施しました。

ファミリーデーで実施した企画の内容とは?

日本マイクロソフト株式会社が実施した2018年(7回目)のファミリーデーには、約440家族、約1,460人が参加しました。

ファミリーデーでは、応接フロアとなっている最上階の31階および30階に加えて、19階フロアの社員食堂「One Microsoft Cafe」を公開しました。社員食堂でイベントを開催し、オフィス見学なども実施しました。

具体的な企画内容としては、オリジナル名刺の作成・交換や、自社の製品であるSurfaceを使った天体観測、チームラボとコラボレーションしたお絵描き水族館、自社のゲーム機であるXbox Oneの体験コーナーなど、自社ならではの多彩なコンテンツを用意しました。

小さい子どもがいる家族向けに、社員食堂「One Microsoft Cafe」で用意する食事には、普段はメニューにない「お子様プレート」も用意しました。

前回(2017年)のファミリーデーは正午から、それ以前は1日中の自由な時間に訪問できるようにしていましたが、特定の時間に集中する傾向がありました。2018年からは午前10時30分からと午後1時30分からの2回に分けて、午後の部は主に地方の営業拠点に勤務する社員の家族が参加しやすいように配慮して開催しています。

ファミリーデーを実施した効果とは?

ファミリーデーを実施した結果、社員の家族やパートナーに実際の職場を見てもらえただけでなく、実施後に会社や仕事についての話題が増えたという効果がありました。会社の上司や同僚とお互いの家庭環境や人間関係を知るきっかけになったため、プライベートを理解した働き方につながり、個人にとっても職場にとってもプラスになりました。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の事例

株式会社DeNAとは、ゲームやエンターテインメント、ヘルスケアやスポーツなどさまざまな事業を営む、従業員規模2,475名(2018年3月末現在)の企業です。

ファミリーデーを実施した目的とは?

株式会社DeNAでは、社員の家族に職場を実際に見てもらって「こんな場所でこんな人たちと仕事をしているんだ」という安心感を持ってもらうことを目的として、ファミリーデーを実施しました。また、家族を介した社員同士の新しいコミュニケーション環境の醸成や、社員のワークライフバランスを家族と社員の両側から支える効果も期待して実施しました。

ファミリーデーで実施した企画の内容とは?

株式会社DeNAが実施したファミリーデーでは、冒頭に社長が自己紹介や企業紹介などを行った後に、元オリンピック選手である「DeNAランニング倶楽部」の監督がゲストとして登壇するサプライズイベントを実施しました。

社内カフェスペースでは、焼きそば・フランクフルトなどの出店や「DeNAベイスターズ」の本拠地である横浜スタジアム名物のかき氷を特別に用意して、縁日のようなボールすくいコーナー・射撃コーナーも設置し、子ども達も楽しめる場となりました。

他にも、子ども向けのプログラミング教室や、森林再生活動支援に関する展示、DeNAのゲーム体験など、同社ならではのコンテンツを満載したイベントを企画して、オリジナル風船やロゴTシャツ、バッグやオリジナル名刺なども配布しました。

ファミリーデーを実施した効果とは?

ファミリーデーを実施した結果、社員の家族やパートナーに職場を実際に見てもらい「こんな場所でこんな人たちと仕事をしているんだ」という安心感を持ってもらったことで、業務の繁忙期に一定の理解を得られるようになりました。

社員としては、同僚や上司のプライベートの側面を知ったことで、プライベートな事情で会社を休まざるを得ないときに理解を得やすくなりました。社員同士でプライベートの話がしやすくなり、家庭でも仕事の話がしやすくなったという相乗効果がありました。

株式会社メルカリの事例

株式会社メルカリとは、フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用を営む、従業員規模1,014名(2018年3月31日現在)の企業です。

ファミリーデーを実施した目的とは?

株式会社メルカリでは、社員の家族に少しでもメルカリについて知ってもらって理解を得ることで、社員一人ひとりが思い切り働ける環境作りを目的としてファミリーデーを実施しました。

ファミリーデーで実施した企画の内容とは?

株式会社メルカリが実施した2018年度のファミリーデーには、社員と家族などを含めて300人ほどが参加しました。配偶者や子供だけではなく、両親や兄弟、友人やパートナーも参加しました。

株式会社メルカリのファミリーデーの構造はシンプルで、あらかじめコンテンツを確定しすぎない、当日の自由度を持たせた企画を行いました。

最初に社長から挨拶があり、メルカリの事業内容や組織図を説明した後は、フリータイムの歓談という流れで実施しました。企画として用意したのは、塗り絵やお絵描きなどが楽しめるキッズズペース、オリジナル風船やフォトブース、オフィスを利用した宝探しやお土産コーナーなどを設置しました。

ファミリーデーを実施した効果とは?

株式会社メルカリでは「ファミリーデーはこうあるべきだ」という型に捉われず、来場者がどうしたら楽しんでもらえるかを考えながら準備したことで、メルカリらしさを存分に発揮できるファミリーデーを実現できました。

企画や運営など全体を通じて「メルカリらしさ」や「おもてなし」を大切にした結果、開催後アンケートからも好評が得られました。

ファミリーデーを実施した企業の事例を参考に、自社でも開催してみよう!

ファミリーデーは、多くの企業で実施された事例があり、各社さまざまな取り組みがされています。

どのような社員や家族に参加してほしいのか、どうすれば参加者に参加してよかったと思ってもらえるのかなど、企画段階からさまざまなことを考慮して、他社の実際の事例を参考にして自社ならではのファミリーデーを企画してみてはいかがでしょうか。

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