母集団形成の手段として学内セミナーを活用しよう!
学内セミナーとは、大学を中心とした学校内で行う企業説明会を意味する言葉です。
マイナビが行った2019年卒業予定の学生を対象とした調査によると、企業研究に用いた情報源の1位が「企業のホームページ」で79.8%、2位が「就職情報サイト」で68.2%、3位が「個別企業セミナー」で62.6%、4位が「合同企業説明会」で49.4%となっています。
出典元『マイナビ』2019年卒マイナビ学生就職モニター調査3月の活動状況
HR総研の調査によると、学内セミナーに1度も参加していない学生は約2割しかおらず、文系では10回以上参加している学生が13%もいるという結果が出ています。
出典元『HRpro』HR総研:2018年卒学生の就職活動動向調査 結果報告【2】
また同調査では、約8割の学生が「学内セミナーで話を聞いた企業に実際にエントリーした」と回答しており、エントリーしないと答えた学生は1割未満でした。
出典元『HRpro』HR総研:2018年卒学生の就職活動動向調査 結果報告【2】
学内セミナーに参加する学生の多さや、実際のエントリーにつながる可能性の高さから、学内セミナーを母集団形成に活用しようと考える企業が近年増加しています。
今回の記事では、学内セミナーの意味や目的、企業にとってのメリット・デメリットについてご紹介します。
学内セミナーとは?意味や目的、企業側のメリット・デメリットについて
学内セミナーとは、学校主催で開催される企業説明会を意味する言葉です。
学内セミナーの会場は主催した学校内での開催が多く、学校のOBやOGが企業の説明役として来るケースも多いことなどから、学生にとって企業が開催する会社説明会よりも参加しやすく、普段聞けない情報を聞きやすいという魅力があります。
学内セミナーを開催する企業側のメリット・デメリットとは?
学内セミナーを開催するメリットとは?
企業が学内セミナーを開催するメリットとしては、母集団形成の拡大が挙げられます。また、学生にリラックスした環境で情報を提供することができる、開催する大学の学生を採用したいと考えている場合にピンポイントでアプローチできるなどのメリットも考えられます。
企業主体の会社説明会よりも少人数で実施される場合が多く、学生にとっては慣れ親しんだ学校内で開催されるため、リラックスした環境で一人ひとりの学生と向き合えます。
開催する学校のOB・OGが自社にいる場合、学内の教授や生徒との接点があるため、セミナー参加者の増加が期待できます。
学内セミナーを開催するデメリットとは?
企業が学内セミナーを開催するデメリットとしては、自社で開催する会社説明会よりも制約が多い点が挙げられます。
学内セミナーは、複数の参加企業による合同説明会の形式で行われるケースがほとんどであるため、会社説明の持ち時間が限られていたり、自社より人気のある企業が参加していると引き立て役のようになってしまう可能性が考えられます。
学内セミナーは学校内で開催されるため、どこに行っても学生が見ている可能性がある点にも注意が必要です。
セミナー自体に問題がなくても、もし社員が学内や行き帰りの電車などで不機嫌な表情やマナーに欠ける行為をしていた場合、企業全体のイメージが著しく低下する恐れがあります。当日参加する社員を選定する際は、素行が良く礼儀正しい人を選ぶようにしましょう。
学内セミナーと自社で行う会社説明会との違いとは?
学内セミナーと自社で行う会社説明会の最大の違いは、開催する場所や規模の違いです。
多くの企業が開催している会社説明会は、エントリーがあった求職者に対して開催されるため、会場が大規模で参加者一人ひとりへの対応が困難です。
学内セミナーの場合は、学校側から指定された限られたスペースにおいて、比較的少人数で学生と向き会えます。また、学生にとってはOB・OGに積極的に質問できるチャンスとなるため、参加者の関心が高い傾向があります。
学内セミナーは、通常の会社説明会と比べて企業と学生との距離が近い分、企業にとっても学生にとってもお互いの理解を深められる良い機会になります。
学内セミナーは効果の高い母集団形成につながる!
学内セミナーとは、学校主催で開催される企業説明会を意味する言葉です。
学内セミナーは、学生にリラックスした環境で情報を提供することができる、採用したい大学の学生にピンポイントでアプローチできるなど、母集団形成に取り組む企業にとってさまざまなメリットがあります。
学内セミナーへの出典を検討する際は、どこの学校で開催するのか、いつ開催するのかなど、事前の調査や準備をしっかりと行いましょう。