「ロールモデルがいない」人材育成における3つのデメリットとは

ロールモデルがいないと、社員は目標を失いがち

ロールモデルは、社員にとって理想を体現した「お手本となる人物」のこと。将来は自分もああなりたい、と社員が憧れを抱く模範的な存在で、社員が理想のキャリアプランを描き、歩むための指針となります。

ロールモデルがいないと、社員は自社での目標を失いがちです。将来のキャリアプランを描きにくくなり、自己成長意欲をも失ってしまうため、企業側が教育研修をいくら実施しても、効果は出にくくなってしまうのです。

ロールモデルがいない組織は、離職率が上がる

アデコの「働く人のキャリアに関する意識調査」によると、一般社員の約半数は、将来のキャリアプランを描けていません。業務に対するモチベーション低下や、自己成長意欲の低下が、組織の半分で起きているとすれば、組織運営には悪影響でしょう。

現在、将来に向けたキャリアプランを描いていますか。
出典元『THE ADECCO GROUP』働く人のキャリアに関する意識調査

Vorkersの調査によると、平成生まれの退職理由最多は「キャリア成長が望めない」です。また女性に焦点を絞った場合、転職を考えるきっかけとして「将来に対する漠然とした不安」を挙げる方が非常に多いのが現状です。

平成生まれの退職理由ランキング
出典元『働きがい研究所 by openwork』平成生まれの退職理由って?

ロールモデルを設定・活用しないで、組織内に「将来なりたい姿」がいない状態を放置してしまうと、離職率が上がってしまう可能性もあるのです。

ロールモデルの意味について

ロールモデルは、社員にとって理想や模範を体現した「お手本となる人物」という意味です。振る舞いや行動、スキル、考え方や働き方など、ビジネスパーソンとして成長し、理想的なキャリアを歩むために指針となる存在です。

会社や組織にロールモデルがいると、社員は自らのキャリアを前向きに捉えて、「将来のなりたい姿」やキャリアプランを描き、自発的に目標を設定し自己成長を図ります。

「ロールモデルがいない」を放置する、3つのデメリット

ロールモデルがいない、つまりロールモデルを設定・活用しない場合、下記のデメリットや問題が生じます。

1.社員は目標を失いがち

社員が「将来は自分もああなりたい」と思える模範的な存在がいないことで、社員は目標を失いがちになります。理想のキャリアプランを描き、その実現に向けて努力するための指針がないため、業務に対するモチベーションも上がりにくくなるでしょう。

2.自社へのエンゲージメントが下がる

社員はキャリアプランを描けず、業務や自己成長のモチベーションが上がらないため、自社での働きがいを得づらい状況に陥りがちです。自己成長しなくてはと焦る一方で、何を努力すべきかを具体化することが難しく、「このまま自社で働いていて良いのだろうか」を考えるようになります。

3.中長期的な人材育成が困難になる

社員本人の成長意欲が低い状態では、いくら教育研修や人事評価を行っても、本質的には動機付けの時点で失敗しているといえます。結果として、中長期的な人材育成プランを描き、人事評価や教育研修を行ったとしても、効果が出づらい状況に陥るのです。

ロールモデルは「部分的にお手本にしたい人物」でもOK

自社にロールモデルが存在しないことは、モチベーションの低下や離職を引き起こす可能性があるといえます。しかし、会社の要求を全てを満たし、全社員が憧れを抱けるような、スーパーマンはなかなかいないのが実情でしょう。

とはいえ「部分的にお手本にしてもらいたい人物」ならいるはずです。リーダーシップを発揮している・ワークライフバランスを実現しているなど、部分部分の観点から、複数の社員の情報を統合し、ロールモデルを設定することも一手です。

自社の社員に、どのような人材に成長してほしいかを明確にし、自社にいる人材を分析してみましょう。理想的な人物像を部分的にでも体現している社員がいないか、探すことから始めてみてはいかがでしょうか。

資料ダウンロードフォーム

    「ミツカリ - 導入事例集」が無料でダウンロードできます


    ミツカリは採用活動における利用だけでなく、入社後のマネジメントにも利用できる適性検査として3,800社以上の企業に導入されています。サービスも5年以上の運用実績があり、効果検証に時間のかかる離職率改善等においても、多くの企業で成果を出しています。

    今回はミツカリを導入した企業における活用方法や導入後の効果について、代表的な7つの事例をまとめました。是非ダウンロードしてご参照ください。

    ダウンロードにはプライバシーポリシーの同意が必要です。

    プライバシーポリシー

    関連するタグ