業務改善助成金の受給事例とは?他社の取り組みを参考にしよう!

労働生産性の向上と正規・非正規間の格差を是正する

働き方改革が求められ、長時間労働の解消やリモートワークなど様々な取り組みを実施し、生産性向上を図ろうと日々各社は邁進しています。

業務フローの改善やシステムや自動化ツールの導入、テレワークなど様々な施策を検討中のご担当者様も多いことかと思います。しかし、導入するにしても多かれ少なかれコストはかかり、導入に二の足を踏んでしまう企業も多いのではないでしょうか。

「労働生産性の向上」と日本の抱える課題の一つである「正規・非正規間の格差是正」の実現をサポートしてくれる助成金が「業務改善助成金」です。実際に業務改善助成金の制度を利用して、助成金を受給している企業においてどのような取り組みを行ったか、どんな効果がでたのか、今回は企業事例を紹介していきます。

業務改善助成金とは

業務改善助成金とは、生産性を向上させるために設備投資を行い、最低賃金の引き上げを行った場合、受給できる助成金制度です。

事業の効率化や働き方の見直し、生産性向上のための設備投資等の様々な取り組みにかかった費用の一部が助成されます。受給額は条件により異なりますが、概ね費用の70%以上(上限額あり)が受給できます。支給対象は事業場内最低賃金が1,000円未満の中小企業・小規模事業者となります。

業務改善助成金を受給した各企業での事例

株式会社キタニ(家具製造業)での受給事例

株式会社キタニは、北欧名作家具をライセンス生産している会社です。

参考URL『株式会社キタニ』会社概要

どんな目的で施策を行ったのか

作業場を移設させ、移動時間の短縮や連携を強化することを目的としています。

施策の内容と得られた効果

塗装場と加工場の場所を移動して隣接させることで作業の手間を軽減しました。移動時間だけでなく、掃除時間の短縮にもつながり、本来の仕事に従事できる時間が増えました。

移動に伴い、ダクトを水式にしたことで、塗装カスの飛散が軽減し、衛生安全面でも改善が行われました。

対象従業員7名の時給を40円引き上げました。その後、引き上げ対象外の社員の賃金も見直し、引き上げを行いました。

社会福祉法人光仁会富竹の里(介護事業)での受給事例

社会福祉法人光仁会富竹の里は、老人ホームなどを運営する、介護サービス法人です。

参考URL『社会福祉法人光仁会 富竹の里』法人概要

どんな目的で施策を行ったのか

時間のかかる入浴業務を設備投資によって効率化することを目的としています。

施策の内容と得られた効果

寝位式特殊浴槽を導入することにより、従来の座位式に比べて20分程度入浴時間が短縮されるだけでなく、1~2人で入所者の入浴が可能となりました。1週間では約100~125分、1ヶ月では約500分短縮され、空いた時間で他の業務を行うことができるようになり、業務効率の向上を図ることができました。

介護職員の賃金を時間給で50円引き上げました。今後、新たに採用する方の最低賃金についても、事業所内最低賃金と同額で採用することになりました。

株式会社ドリームシップ(アウトドア販売業)での受給事例

株式会社ドリームシップは、スキー&バイクといった季節変動型のスポーツ用品を製造、販売する会社です。

参考URL『株式会社ドリームシップ』会社概要

どんな目的で施策を行ったのか

作業の効率化を図り、接客時間の拡充とサービス向上を目的としています。

施策の内容と得られた効果

可動式ラックを導入した事で収納空間を臨機応変に変化させる事が出来るようになったので、お客様の要望に迅速に対応が出来る様になりました。

助成金を活用し、事業場内最低賃金を時間給で40円引き上げました。労働者数を増やさずに以前より作業効率を上げる事ができたため、アルバイトへの賃金を引き上げる事ができました。その後、新たに採用したアルバイトも、引上げ後の事業所内最低賃金と同額で採用しています。

労働生産性と賃金問題を解決する心強い助成金

労働生産性の向上をさせるための取り組みとして、機材や仕組みの導入を導入して生産性を向上し、労働賃金を向上させることで得られる助成金が業務改善助成金です。

施策の内容としては各社によって様々で、単純に労働生産性を向上させるためのものもあれば、他者との差別化やサービス品質の向上の結果、業績も向上するなど様々あります。

業務改善助成金の受給を検討する前に、まずは自社の取り組むべき課題を明確にすることが大切です。自社の課題に対する施策に取り組む上で、設備投資の費用がネックになっているのであれば、是非業務改善助成金を検討してみましょう。

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