他己分析のやり方とは?質問事項やインタビュー者を事前に準備しよう

自己分析と他己分析を併用しよう!

自己分析は、就職活動の準備の第一歩と言われています。

キャリタスリサーチの調査によると、就職活動準備において最も行われていることが「自己分析」であり、2月時点で約8割もの就職活動者が実施しています。

就職活動準備で行ったこと
出典元『キャリタスリサーチ』2月1日時点の就職意識調査

自己分析は、就職活動の満足度に直結します。サポーターズの調査によると、就職活動に満足できた人が考える要因として「自己分析を徹底的にした」が最も多く、就職活動に満足できなかった人がやっておけばよかったと思うこととして「自己分析を徹底的にする」が挙げられています。

就活に満足できた人が考える要因
出典元『サポーターズ』就職実態調査2019

就活に満足できなかった人がやっておけばよかったと思うこと
出典元『サポーターズ』就職実態調査2019

自己分析や自己観察などでは分からない「他の人からどう見えるのか」といった客観的な分析を行う方法として「他己分析」という手法があります。

他己分析で自分の理解度が上がる

自己分析の結果と他己分析の結果を照らし合わせ、比較することで気づいていなかった長所・短所や他社からの評価に対する不安や悩みを解消できることがあります。

他己分析で目指すもの

他己分析をする事で、他人と自分の認識のズレを理解することができます。

他己分析には3つのメリットがあります。

  1. 自分では気がつかない強みを知ることができる
  2. 短所に気付き改善につなげることができる
  3. 客観的な視点を取り入れることで自信を増すことができる

他己分析に必要な人数

あまり少ない人数だと、質問相手の個性や偏りが反映されてしまい、客観的な分析として信頼性が下がります。目安は10人程度だと考えてください。

他人も自分のすべてを知っているわけではないので、複数人の意見から総合的に判断する必要があります。また、異なる関係性の人を選ぶことを心がけてください。

誰に他己分析を頼むのか

同じ関係性の人にインタビューしても、情報が偏ってしまいます。できるだけ、関わり方の違う人の中から協力者を探しましょう。

質問相手は親しい友人・家族・それほど親しくない関係の人からそれぞれ聞くといいでしょう。色々な立場から見るあなたを理解するために、年齢・性別・上下関係など、異なる意見を集めることが大切です。

  • 友人(親しい友人・最近できた友人など)
  • 家族(両親・祖父母・兄弟・配偶者)
  • 先輩・後輩・恋人・先生・同僚

探せば色々な関係性の人が見つけられます。

意図を持って事前に質問を用意する

質問事項は「長所」「短所」「性格」「第一印象」です。具体的なエピソードとともに訊くとより理解しやすくなります。他者から見た長所は、意外と自分では短所だと思い込んでいる事もあるためです。

昔から自分を知っている家族はあなたの短所となる点も理解してくている事がおおく、短所の改善の仕方や気を付ける点についての理解が深まります。面識が浅い人からの印象を聞くことは、第一印象に近いため、社会の中の付き合いの上で「どんな人だと思われるか」のヒントになります。

自分が考えている「どう思われたいか」と離れている様なら、修正のポイントが見つかる事でしょう。

他己分析の回答と集計の仕方

他己分析のための質問をするときにおススメの方法はアンケートです。事前に質問事項を意図をもって考えておき、記入してもらいます。

複数人から聞き出した内容を比較するときにも簡単で、集計がしやすいのもポイントです。口頭でインタビューする場合でもインタビュー用のフォーマットを用意して書き込むようにしましょう。

集計する時には「長所・短所・エピソード」を項目別に分けて集めるといいでしょう。協力してくれた人と自分自身の関係性と、相手に与えている影響を言葉にしてまとめましょう。

自分自身が活かせる環境と果たせる役割がみえてきます。

他己分析のポイントと注意点

口頭でインタビューをするときには、耳が痛い意見を言われることもあると思います。否定をせず、遮ることもせずに聴くように心がけてください。

あくまでも他己分析の目的は、他者の目を借りて自分の理解を深めることです。必ずしも嬉しい意見ばかりではないかもしれませんが、そこにはあなたを活かすヒントが含まれています。

他己分析で自分を活かす方法を見つける!

他己分析は自分でも気がついていない、客観的な視点で分析する手段です。自己分析の結果と対比することでより正確に自分を知ることができる方法です。何を得たいのかを明確にして、ハッキリとした目的意識を持って取り組みましょう。

意図して事前に質問を組むことが大切です。意識的に作られたインタビューを用意することは協力者の負担を軽減します。また、欲しい情報が得られるため、効率の良い他己分析ができるようになるでしょう。

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