自己観察とは?自分を見つめ直す自己分析との違いを知ろう

自己分析と併せて自己観察も実施しよう

自己分析は、就職活動の準備の第一歩と言われています。

キャリタスリサーチの調査によると、就職活動準備において最も行われていることが「自己分析」であり、2月時点で約8割もの就職活動者が実施しています。

就職活動準備で行ったこと
出典元『キャリタスリサーチ』2月1日時点の就職意識調査

自己分析は、就職活動の満足度に直結します。サポーターズの調査によると、就職活動に満足できた人が考える要因として「自己分析を徹底的にした」が最も多く、就職活動に満足できなかった人がやっておけばよかったと思うこととして「自己分析を徹底的にする」が挙げられています。

就活に満足できた人が考える要因
出典元『サポーターズ』就職実態調査2019

就活に満足できなかった人がやっておけばよかったと思うこと
出典元『サポーターズ』就職実態調査2019

自己分析と似た概念として「自己観察」があります。自己分析では、自分が過去に行った行動から「自分の強みや弱み」を分析するものですが、自己観察は「何故その行動を起こしたのか」心理的な背景を探る、主観に依存しないようにする手法です。

自分の価値観を知ることができる

自己分析と自己観察を組み合わせることによって、自分がどんな価値観を持って行動を起こしたのか、行動を起こした結果どのような強み(特徴)を持っているかを知ることができます。

自己観察の定義や意味とは

自己観察は、自分の行動がどんな思考パターンによって形作られているのか、また、その行動の裏にはどういった心理が働いているのかなど、自分という存在を感情面・心理面から深く掘り下げていく作業です。

自分のこれからの方向性がある程度固まっているのであれば、自己分析で強みを明確にするだけでも問題ありませんが、これから自分が何をしたいのかやその理由にぼんやりとしたところがあるのなら、自己分析の結果を基に「自己観察」を行うことが大切です。

自己観察と自己分析との違いについて

自己分析は、ある事柄に対してどのような行動を取ったか、どんな判断をしたかを知るための方法です。

自己観察は、自己分析から一歩進んで、「なぜその行動を取ったのか」「なぜそう判断したのか」「その時どう思ったのか」など感情面・心理面から掘り下げていく方法です。

自己観察を行うメリットや目的とは

自己観察によって導き出した価値観を基に、安心や喜びを得るためには「どうすれば良いのか」「自分の価値観に合うもの(こと)」を明確にしていくことができます。

自己観察をすることで、「本当にやりたいこと」「本当になりたい自分」「理想の未来」が見えてきます。一つの判断に行き着くまでに生まれる、あらゆる感情と向き合うと、「何に不安を感じ、何に喜びを感じるのか」に気づくことができるからです。

自己観察のやり方とは?

日常に埋もれてしまいがちな小さな「喜び」「不満」「怒り」「悲しみ」といった感情を振り返り、気づきを言葉にして蓄積しておくようにします。

「なぜその行動を取ったのか」「なぜそう判断したのか」「その時どう思ったのか」など感情面・心理面から掘り下げていきましょう。

自己観察を行う上での注意点について

主観的な視点でなく客観的な視点で考える必要があります。理由付けなどは後から考えなければ主観に引っ張られて正しい観察ができません。

「こんな風に考えたのがよくなかった」「あの時違う選択肢を選べばよかった」というような感想を付け加えてしまうと「観察」という主旨から外れてしまいがちですが、観察した感情や行動の良し悪しについては考えないようにしましょう。

「自己分析」と「自己観察」でより良い人生の道標に

自己分析は自分の強みや弱み、特徴を明らかにする方法ですが、何故その行動を行ったのか、価値観を探る「自己観察」を併せて行うことで、自分が何を大切にしているのかといった価値観を探ることが出来ます。

価値観は就職や結婚などのライフイベント、自己成長などの過程で変わりゆくものであるため「自分が過去に持っていた価値観」と変わっている可能性は大いにあります。自分が大切にしている価値観は何か、譲れないものは何かを理解することで、それを活かす自分らしい生き方を選択できる一つの材料になるでしょう。

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