SNSを利用した採用活動とは?どのようなコンテンツを発信すべきか

SNSを活用したソーシャルリクルーティングとは

今や生活に欠かせない存在となったSNS。情報通信技術分野の調査会社「株式会社ICT総研」の調査によるとその登録者の60%以上はほぼ毎日利用しているという調査結果があります。

あなたは週にどれぐらいソーシャルメディアを利用しますか
出典元『株式会社サイバー・バズ』あなたにとってのソーシャルメディアの重要度は

HR総研の「2016年卒学生の就職意識調査」結果報告では、就職活動の求職者においてもおよそ4割が何かしらのSNSを就職活動で利用しているという結果が出ています。
およそ50%以上の企業が応募者のソーシャルメディアを閲覧しており、その人間性やコミュニケーション力などを判断する材料の一つとしています。

就職活動ではSNSを利用していない
出典元『HR pro』「2016年卒学生の就職意識調査」結果報告【2】

日本での実名によるSNSの活用は欧米よりも遅れて2012年ころから広がり、それとともにソーシャルリクルーティングが知られるようになりました。SNSと聞くと、「Facebook」や「Instagram」 「Twitter」を連想する方の多いかも知れませんが、日本ではビジネスSNSの「wantedly」も有名で、2017年1月には利用企業数が20,000社、登録会員数は55万人以上となっており、で2017年9月にはマザーズ上場を果たしています。

そんな今注目のソーシャルリクルーティングを活用する上で、どんなことが事前準備とし必要か?どのように運用して行けばよいのか?など具体的な活動内容について紹介します。

ソーシャルリクルーティングに利用しやすいSNS媒体は?

ソーシャルリクルーティングの活用を決めたら、はじめにしなければならないことは、数あるSNS媒体の中からどれを利用するのか選ぶことです。SNSと言っても「Facebook」や「Instagram 」「Twitter」を始め、「LinkedIn」や先程挙げた「wantedly」など多くのSNSが存在します。

マンパワーグループが2017年度に人事担当者向けに行った調査結果によると、中途採用の際に活用しているSNSについて最も多かったのが、「Facebook」で次に「Twitter」、「Instagram 」とあります。ビジネス特化型SNSと呼ばれる「wantedly」や「LinkedIn」は米国のようなヘッドハンティングが浸透していない日本では、まだあまり浸透していないようです。

中途採用の際に活用しているSNSをすべてお答えください
出典元『マンパワーグループ』採用活動にSNSは不可欠!?人事担当者の約4人に1人が活用。その効果的な取り入れ方とは?

多くの企業が考えるソーシャルリクルーティング活用のメリットとして「コストが抑えられる」という面があります。利用登録数も多くて情報の拡散も期待でき、なおかつ無料である「Facebook」は初めてソーシャルリクルーティングを導入する企業にとっては最も使いやすいSNSであると言えます。

アカウントを作成したら早速運用開始です。あくまで目的は採用活動ですが、SNSは双方向コミュニケーションツールだということを踏まえ、はじめに最低限担当者の趣味や個人的な興味関心事などを投稿して、まずは親近感を持ってもらいましょう。SNSならではの気軽な感じで情報発信をすることも効果的です。

具体的にどんなコンテンツを投稿して運用したらいいのか?

具体的にどんな情報を掲載し、どのように運用しているのか?という内容とそのメリットについていくつか紹介します。

会社説明会の情報

採用活動に関する基本的な情報ですが、SNSに掲載することでより拡散されることが期待され、自社を知らない(興味がない)人へも興味を持ってもらうきっかけにも繋がります。

ワークスタイルや社風についての紹介

気軽に掲載できることで、人事担当者だけでなく社員に投稿してもらうことでより会社を身近に感じてもらうことができます。

人事担当者では理解しきれない担当者ならではの現場の情報についても掲載することができるので、求職者の情報ニーズにも答えられることが期待できます。

社内イベントや関連イベント情報

自分が入社した時のイメージをより具体的に持ってもらうためにも、文字だけでは分かりにくい写真や動画での投稿は効果的です。

SNSを見た求職者が実際に足を運べるようなイベントなどがある場合には、その情報を投稿すれば実際に自社の雰囲気を体感してもらうこともできます。

オフィスや工場など関連施設についての情報

実際に人を入れることが禁止されている建物や普段見せられない場所でも、少しだけ公開できるのもSNSの魅力です。

就職活動とは無関係な情報

採用担当者の個人情報、季節にまつわる事柄、雑談などの情報です。難しいことは抜きにして、求職者との距離を縮めるコミュニケーションツールとしても活用することができます。

求職者への直接アプローチ(DM)

日本ではなかなかハードルが高そうですが、実際にこの人いいなと言う求職者の方からアプローチが会った場合には、直接コンタクトを取ることも可能です。

求人情報へのリンク

多くの企業が「人材募集の広告掲載」と連動してSNSによるソーシャルリクルーティングを行っています。

ソーシャルリクルーティングを成功させるには継続が大切

ソーシャルリクルーティングを活用するためには、求職者の情報ニーズを汲み取りながら、効率よく情報発信していくことが求められています。

自社の求める人材像や社風など、SNSだからこそ発信できる情報は思っているよりもたくさんあるはずです。うまく活用することができれば、求める人材像や新たに自社に興味を持ってくれる優秀な人材へのアプローチも可能になるでしょう。

軌道に乗るまでにはそれなりの時間を要することは覚悟しなくてはならないですが、SNSを通じた理想の母集団形成を行えるよう活用してみる価値はあると思います。

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