採用パンフレットの内容とは?記載すべき情報の具体例について

採用活動における採用パンフレットの効果とは?

採用パンフレットとは、企業が求職者に対して自社の魅力をアピールするために制作する、紙媒体の採用ツールです。

売り手市場が続く人材採用の現場では、企業間における人材獲得競争の激化が続き、各企業がさまざまな方法を駆使して他社との差別化を図っています。

株式会社ディスコが企業向けに行った調査によると「2019年の採用で注力したいこと」の5番目に「ホームページやパンフレットの作成」が挙げられています。

2019年卒者採用で注力したいこと
出典元『DISCO』2018年卒・新卒採用に関する企業調査-内定動向調査

採用パンフレットは、会社案内とは違って採用に関わる情報に特化した内容となっているため、求職者への一番最初の印象付けとして効果的だとされ、多くの企業が導入しています。

採用パンフレットは比較的キャッチーで親しみやすいコンテンツが多く、デザイン性も各社個性的で、見た目にも華やかなものが多いのが特徴です。また紙媒体であるメリットとして、求職者が持ち歩くことによる宣伝効果や、見るたびに自社を思い出すきっかけとなるリマインド効果などが期待できます。

今回の記事では、採用パンフレットの内容はどんなものにするべきか、記載すべき情報の具体例についてご紹介します。

採用パンフレットの内容とは?記載すべき情報の具体例について

採用パンフレットを制作する際には、どのような内容を記載するのかを考える前に、まず自社の情報を整理する必要があります。整理するべき自社の情報としては、主に以下の4つが挙げられます。

  1. 自社が持つ魅力
  2. 仕事内容と仕事の魅力
  3. 社会に与える影響力
  4. 社風や待遇・制度

1.自社が持つ魅力

採用パンフレットを制作する際に整理するべき自社の情報の1つ目として、自社が持つ魅力が挙げられます。

自社が持つ魅力は、採用活動においてもっとも求職者に伝えたい内容といえるでしょう。経営者の人間性やメッセージ、会社の理念をはじめとして、製品の魅力や技術力の高さ、今後の成長についてなど、余すところなく求職者にアピールしましょう。

2.仕事内容と仕事の魅力

採用パンフレットを制作する際に整理するべき自社の情報の2つ目として、仕事内容と仕事の魅力が挙げられます。

企業がもっとも伝えたい情報は自社の魅力ですが、求職者がもっとも知りたいと思っている情報は、具体的な仕事内容についてです。業務内容にはどんなものがあるのか、スキルがしっかりと身につくか、若くても活躍できる場はあるかなど、求職者が知りたい情報に合わせて仕事の魅力を伝えましょう。

3.社会に与える影響力

採用パンフレットを制作する際に整理するべき自社の情報の3つ目として、社会に与える影響力が挙げられます。

近年の求職者は、企業が社会に与えている影響力について、非常に興味・関心が高い傾向があります。事業の社会貢献度や文化・芸術・スポーツ活動への振興、コンプライアンスの遵守や女性活動支援制度など、社会的な視点から見た自社の魅力について記載するとよいでしょう。

4.社風や待遇・制度

採用パンフレットを制作する際に整理するべき自社の情報の4つ目として、社風や待遇・制度が挙げられます。

近年の求職者は、ワークライフバランスの実現や趣味への投資などを働く目的として重視する傾向があり、入社後の生活スタイルや労働条件についての情報に非常に高い関心があります。また、年収や福利厚生といった待遇や教育研修の内容、社風や社内の人間関係といった会社の雰囲気などについてもアピールするとよいでしょう。

採用パンフレットに記載するべき内容の具体例とは?

採用パンフレットに記載するべき内容としては、以下のような例が挙げられます。

  1. 企業情報
  2. 社長や社員など、人に関する情報
  3. 企業の歴史や理念・ビジョンの紹介
  4. 採用コンセプト・募集要項
  5. 社風や福利厚生

1.企業情報

採用パンフレットに記載するべき内容の1つ目として、企業情報が挙げられます。

企業情報は、採用活動においてもっとも基本的な情報です。会社概要をはじめとして、事業内容や自社の製品・サービス情報などを掲載します。

企業情報の記載は必要不可欠ですが、採用パンフレットと会社案内を併用する場合にはあまり深く掘り下げず、会社案内の方で詳しく取り扱ってもよいでしょう。

2.社長や社員など、人に関する情報

採用パンフレットに記載するべき内容の2つ目として、社長や社員など、人に関する情報が挙げられます。

求職者が採用パンフレットに求めているのは、WEBサイトなどには掲載されていない情報です。社員インタビューは採用サイトに掲載している場合も多いかと思われますが、そのまま使い回すのではなく、採用パンフレットならではのデザインやコンテンツにこだわった内容にすると求職者へのアピール力が高まります。

社員のリアルな成功体験談や失敗体験談を始めとして、先輩社員はどうしてこの会社を選んだのか、今どのように働いていて、何にやりがいを感じているのかなど、生きた情報を掲載することが大切です。社長のあいさつに関しても、より掘り下げた内容にして社長の人間性が分かるような親しみやすいコンテンツを掲載すれば、親近感や信頼感を得られる効果が期待できます。

3.企業の歴史や理念・ビジョンの紹介

採用パンフレットに記載するべき内容の3つ目として、企業の歴史や理念・ビジョンの紹介が挙げられます。

ただ単に会社の歴史を年表のように並べるのではなく、創業からのターニングポイントや新規事業を始めた当時の背景など、自社の歩みをストーリー立てて紹介すれば、求職者の興味関心が高まりやすくなります。

会社の歴史の中で何を一番大切にして、今後どのように成長し続けて行くのかなど、先々のビジョンも含めてアピールすれば、自社の魅力を求職者に深く印象づけられます。

4.採用コンセプト・募集要項

採用パンフレットに記載するべき内容の4つ目として、採用コンセプト・募集要項が挙げられます。

会社としてどのような人材を求めているのか、今後どのように活躍して欲しいと考えているのかなど、募集要項には載せきれない採用コンセプトを明確に記載します。また、エントリーするための方法や期日、応募者に必要なスキルなどを分かりやすく記載し、エントリーしたいと思った人がすぐにエントリーできるようにしておくとよいでしょう。

5.社風や福利厚生

採用パンフレットに記載するべき内容の5つ目として、社風や福利厚生が挙げられます。

社風については、一言で表現するのは非常に困難です。会社の社風は、所属している社員一人ひとりの性格や価値観が折り重なって、会社の「らしさ」として現れます。社風を分かりやすく言語化できれば「入社した会社の社風になじめるのか」「先輩社員と良好な人間関係を構築できるのか」といった不安を抱える求職者にとっては、非常に魅力的な情報になります。

弊社サービス「ミツカリ」では、応募者の性格や価値観・志向性といったパーソナリティを見える化し、自社の社風や社員との相性やミスマッチの度合いを数値化できます。自社の社風の明確化や応募者の価値観とのマッチングに役立つ採用支援ツールとして、是非導入をご検討ください。

プライベート志向が強い近年の求職者にとっては、社風や人間関係についてだけでなく福利厚生や待遇面についても詳しく記載されていると、企業への安心感・信頼感につながります。競合他社と比べて雇用条件に自信がない場合であっても、下手に隠したり誤魔化したりするよりは、正直に公開した方が結果的に求職者の信頼を得られる可能性が高いです。

採用パンフレットならではの内容を掲載しよう!

採用パンフレットとは、企業が求職者に対して自社の魅力をアピールするために制作する、紙媒体の採用ツールです。

採用パンフレットに記載する内容を考える際は、どんな情報を載せるかだけでなく、求職者が就職活動のどのタイミングで採用パンフレットを見るかという点についても考えましょう。検索すればいつでも見られる採用サイトや自社ホームページに比べて、採用パンフレットは会社説明会などのリアルな現場で配ることから、ある程度自社に興味を持ってもらえている段階での情報ツールであるといえます。

採用パンフレットの内容は、採用サイトや自社ホームページに記載されている情報と重複していない内容か、より深く掘り下げた情報を求職者へ提供するようにしましょう。

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