採用パンフレットはいかに自社の魅力を伝えるかが重要になる!
採用パンフレットとは、企業が求職者に対して自社の魅力をアピールするために制作する、紙媒体の採用ツールです。
売り手市場が続く人材採用の現場では、企業間における人材獲得競争の激化が続き、各企業がさまざまな方法を駆使して他社との差別化を図っています。
株式会社ディスコが企業向けに行った調査によると「2019年の採用で注力したいこと」の5番目に「ホームページやパンフレットの作成」が挙げられています。
出典元『DISCO』2018年卒・新卒採用に関する企業調査-内定動向調査
多くの企業が採用パンフレットを作って求職者の興味を引こうと力を入れていますが、堅苦しい内容では採用パンフレットを作る意味が無く、かといって面白さに傾倒し過ぎると肝心の伝えたい情報が伝わらなくなるため、魅力的な採用パンフレットの制作はなかなか難しいものです。
今回の記事では、実際の企業が制作した魅力的な採用パンフレットの事例をご紹介します。
採用パンフレットの企業事例とは?面白い例や魅力的な例をご紹介!
実際の企業が制作した魅力的な採用パンフレットの事例を3つご紹介します。
- 任天堂株式会社の事例
- 株式会社野口工務店の事例
- 株式会社トラストファーマシー
1.任天堂株式会社の事例
任天堂株式会社とは、ゲーム機やゲームソフトを中心として娯楽に関する様々な事業を展開している、世界的にも認知度の高い超有名企業です。
任天堂の採用パンフレットは、グラフィックが多用されており、ビジュアルのインパクトが非常に強いのが特徴です。ファンが多い企業であるためか、毎年採用パンフレットのクオリティの高さが話題となり、ネットオークションに出品されることもあるほどです。
任天堂の採用パンフレットでは、同社の看板キャラクターであり世界的にも有名なマリオや、任天堂の起源とも言える花札などをテーマにして、会社独自の歴史や世界観をビジュアルメインで伝えています。見るだけで企業の歴史や伝統、これから目指すビジョンが良く分かる作りになっているので、求職者にとって見ていて楽しく心に残るものとなっています。
任天堂は採用パンフレットを通じて、SNSでの宣伝効果はもちろん、お金を払ってでも欲しいという人が出てくるほどの話題性を獲得しました。そもそも人気の企業だという点もありますが、より幅広く新たな求職者へのアプローチができているという面では、採用パンフレットを上手く活用した事例といえるでしょう。
2.株式会社野口工務店の事例
株式会社野口工務店とは、非常に特殊性の高い土木技術を持つ会社として、現在の東京都市開発を担っている建設会社です。
野口工務店の採用パンフレットは、100年の歴史がある企業の伝統を伝えられるように、創業当初の様子や企業風土に触れるコンテンツを中心として記載されています。企業の歴史やコンセプトを中心に掲載することによって、同社が建築業界のパイオニアである点や特殊な技術を持っている点が伝わる内容となっています。
建設業というと一般的には肉体的で体育会系なイメージが強いですが、野口工務店の採用パンフレットは業界のイメージを払拭するような、クリエイティブでプロフェッショナルな印象のデザインとなっています。今まで建設業にあまり興味のなかった求職者に対しても、非常に分かりやすく情熱を伝えられている事例といえるでしょう。
3.株式会社トラストファーマシー
株式会社トラストファーマシーとは、首都圏を中心に調剤薬局を展開する企業です。
トラストファーマシーの採用パンフレットは、福祉や医療の現場で引く手あまたな薬剤師の心を掴むために、企業の思いやブランドイメージがしっかり伝わる内容が記載されています。
トラストファーマシーの採用パンフレットは、温かみのあるオーガニックな水彩タッチのイラストで企業イメージを表現し、親しみやすさを感じるようなデザインになっています。求職者が自分の成長を想像できるように、入社した薬剤師が社内でどのような成長やキャリアアップを行えるのかをロードマップ形式で見開きで掲載するなど、さまざまな工夫がなされています。
薬剤師のような専門的な知識を持つ人たちにとって、就職はゴールではなく成長の場所となります。就職先の働き方だけでなく、就職後にどのように成長して何が目指せるのかなどが明確に見える化されるメリットは、求職者にとって最大の魅力となります。優しいイメージのデザインと相まって、見た人に「ここで働きたい」と思ってもらえるような、企業イメージの定着に成功した事例といえるでしょう。
採用パンフレットを制作する際は、他社の事例を参考にしてみよう!
採用パンフレットとは、企業が求職者に対して自社の魅力をアピールするために制作する、紙媒体の採用ツールです。
採用パンフレットを制作する際は、求職者に何を伝えたいかだけでなく、どのようにすれば伝わるかを考える必要があります。採用パンフレットは、人材獲得競争において他社との差別化を図る上で、自社ならではの魅力を伝える手段として非常に効果的です。
自社ならではの採用パンフレットを制作する場合であっても、他社の事例を参考にして自社に合わせたアレンジを加えれば、より魅力的なパンフレットを完成させられるでしょう。