採用パンフレットが採用ツールとして注目されている!
採用パンフレットとは、企業が求職者に対して自社の魅力をアピールするために制作する、紙媒体の採用ツールです。
売り手市場が続く人材採用の現場では、企業間における人材獲得競争の激化が続き、各企業がさまざまな方法を駆使して他社との差別化を図っています。
株式会社ディスコが企業向けに行った調査によると「2019年の採用で注力したいこと」の5番目に「ホームページやパンフレットの作成」が挙げられています。
出典元『DISCO』2018年卒・新卒採用に関する企業調査-内定動向調査
ひと昔前であれば採用活動のメインとなっていたのは紙媒体でしたが、WEBが普及している現代において、なぜまた紙媒体である採用パンフレットに注目が集まっているのでしょうか。
今回の記事では、採用パンフレットを制作する目的やメリット、会社案内との違いについてご紹介します。
採用パンフレットとは?制作する目的やメリット、会社案内との違いについて
採用パンフレットの役割や制作する目的は、大きく分けて3つ挙げられます。
採用パンフレットの目的の1つ目は、宣伝効果です。求職者がパンフレットを持ち歩くだけで、自然と多くの人の目に触れることになるため、大きな宣伝効果が期待できます。
採用パンフレットの目的の2つ目は、繰り返し効果です。求職者が自社のサイトを訪れなければアピールできないWEB媒体とは違い、採用パンフレットはふとしたタイミングで目に付くたびに自社を思い出してもらうきっかけづくりの効果が期待できます。
採用パンフレットの目的の3つ目は、自社の好感度アップです。採用パンフレットの多くはデザイン性が高く、見た目から企業に興味を持ってもらうことを想定されています。かしこまった内容になりがちな会社案内とは違い、採用パンフレットはやや砕けた表現で自社のアピールができるため、企業そのものを好きになってもらえる可能性が高くなります。
採用パンフレットと会社案内の違いとは?
採用パンフレットと会社案内の違いとしては、掲載する情報の違いが挙げられます。
一般的な会社案内の多くは、企業の存在価値や本質を表すCI(コーポレートアイデンティティ)、企業コンセプトなどを分かりやすくまとめた内容が書かれています。一方で採用パンフレットは、採用に特化した情報として、組織情報や社員情報、募集要項などをまとめた内容が書かれています。
採用パンフレットと会社案内をひとつにまとめている企業もありますが、採用パンフレットと会社案内を分けて制作した方が得られるメリットが大きいため、採用パンフレットを制作する企業が近年増加傾向にあります。
採用パンフレットのメリットと注意点とは?
採用パンフレットを作成するメリットとしては、情報の差別化ができる点や、情報の整理・アップデートが容易な点が挙げられます。
前項でご説明した通り、会社案内に掲載する情報と採用パンフレットに掲載する情報には違いがあります。採用活動に関しては、毎年時代の流れや求職者の情報ニーズに合わせて、掲載する情報を見直す必要があります。一方で会社案内に関しては、社名変更や事業拡大などの大きな変化がない限り翌年以降も使い回せるため、採用パンフレットと会社案内を分けておけばコスト面で大きなメリットがあります。
採用パンフレットは、事務的でお堅い内容になりがちな会社案内と違い、キャッチーで親しみやすいデザインやコンテンツで求職者の心をつかみやすいというメリットがあります。ただし、あまりにも遊び心やウケ狙いの要素が多すぎると、本当に伝えたい内容が伝わらない可能性があるため注意が必要です。採用パンフレットを制作する上では、印象付けとしてのオモシロ要素を備えつつも、しっかりと求職者の心に残る内容にするよう心がけましょう。
採用パンフレットで求職者に自社の魅力を伝えよう!
採用パンフレットとは、電子媒体だけでは伝えきれない自社の魅力やコンテンツを求職者に伝えるために用いられる、紙媒体の採用ツールです。
人材獲得競争の激化が続く現在の採用市場では、自社の魅力を存分に伝えるべく、個性を発揮したデザインやコンテンツを盛り込める点も採用パンフレットの魅力です。しかし、面白さばかりにこだわって実際に伝えたい内容や求職者が求めている情報が的確に伝わらなければ、単にコストの無駄になってしまうため注意が必要です。
採用パンフレットの制作を検討する際には、求職者が読みたくなるような面白い内容や個性的なデザインを用意した上で、本当に伝えたい内容がしっかり伝わるように工夫しましょう。