採用面接で人間関係構築スキルを見極める方法や具体的な質問例とは?

1年未満の早期離職者、35%が「人間関係がよくなかった」と回答

労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によると、人間関係と早期離職には深い関係があることがわかりました。初職を離職した人に対する離職理由の質問で、1年未満に離職した人の35%が、「人間関係がよくなかった」と回答しているのです。

初職を辞めた理由
出典元『労働政策研究・研修機構』早期離職とその後の就業状況

一方、3年以上勤務した人では、離職の理由として人間関係を挙げる割合は、16%に低下しています。人間関係がうまく構築できないと、早期離職につながりやすいことが明らかになりました。

面接で応募者の人間関係を見極めるのは難しい

リクルートキャリアの就職白書2019によると、面接は99%の企業が実施する採用手法です。従業員規模が多くなるほど、実施率も上がります。

採用活動プロセス毎の実施率
出典元『リクルートキャリア』就職白書2019

しかし多くの人事担当者が、面接での応募者の見極めに苦労しています。複数の面接官で、評価にばらつきが生じるためです。

応募者の人間関係も、面接で見極めが難しい採用要件の1つ。面接の時間は限られており、応募者は初対面のことがほとんどです。面接官は、応募者を評価する際に、自分との相性やその場の印象に左右されがちで、評価がばらつきやすいのです。

今回の記事では、面接で応募者の人間関係を見極める質問について説明します。

職場における人間関係とは

職場における人間関係は、業務遂行、チームワーク、心理的ストレスなど、仕事の様々な場面に影響を及ぼします。ホーソンの実験によると、人間関係は生産性向上につながることが明らかになっています。面接で応募者の人間関係の構築スキルを見極めることは、非常に大切なのです。

人間関係構築スキルを見極めるために必要なこと

面接で応募者の人間関係を見極めるためには、まず自社の採用要件と採用基準を明確にすることが重要です。

どのような人間関係構築スキルを持つ人物であれば採用したいか、人間関係構築スキルとはどのような能力を指すのか、分解して言語化しましょう。

面接で応募者の人間関係を見極める質問例

面接で応募者の人間関係を見極めるための、具体的な質問例を紹介します。

人間関係を構築するスキルを(1)コミュニケーション能力 (2)問題解決能力 (3)内省・謙虚さ、3項目に分解して、それぞれの質問例を紹介します。

1.コミュニケーション能力

初対面の相手とも円滑やコミュニケーションを取ることができるか、チームメンバーと良好な人間関係を維持することができるか、など自社で見極めたい採用項目を明確にし、意図を持って質問を投げかけます。

「初めて会った相手と長く良好な人間関係を築くために、どのようなことに気をつけますか?」
「チームで良好な人間関係を構築するために、自分で考えて工夫したことを聞かせてください」

2.問題解決能力

相手と意見や価値観が異なる場合、どのように人間関係を構築する人物かを見極めます。

「仲間と意見が異なる場合、あなたは相手とどのように接しますか?」
「チームの中で意見がまとまらず、プロジェクトが止まってしまったとき、あなたはみんなとどんな会話をしますか?」

3.謙虚さ・内省

自分が間違っていたとき、周囲とどのように人間関係を構築するかを確認します。

「あなたはミスを犯したとき、すぐに認めることができますか?」
「自分の過ちの要因を自ら相手に説明した結果、どのようなことが得られますか?」

面接で人間関係の構築スキルを見極めるメリット

職場における人間関係が良好であれば、仕事の生産性向上はもちろん、職場への帰属意識向上やよいチームワークにもつながります。

結果として、離職率改善や定着率向上も期待できるため、面接で応募者がどのような人間関係構築スキルを持つ人物か、しっかりと見極めることが大切です。

働く人の多様化と「応募者の人間関係」の見極め

いま、働く人は多様化しています。多くの企業がダイバーシティ推進を掲げ、事業成長やイノベーション創出を図ろうとしています。自分と共通項の少ない相手を含めて、多様な人と良好な人間関係を構築できるスキルを持つ人材は、大変貴重です。

面接では、面接官自身の主観にもとづいた質問や評価を行うのではなく、質問の内容やし方を工夫して面接官同士で共有しておきましょう。採用関係者が一枚岩となることで、応募者の人間関係構築スキルを深く掘り下げて見極めることができ、自社で長く活躍してくれる優秀な人材を採用することができるでしょう。

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