採用面接でリーダーシップを見極める方法とは?具体的な質問例から理解する

面接の質問で見極めるべき「リーダーシップ」とは

リーダーシップとは、組織のトップやリーダーという役職や地位に就くことではなく、個々人が組織の生産性を高めるために能力を発揮することを指します。

面接の質問で応募者のリーダーシップを見極める際、最初にすべきことは「自社が個々の人材に求めるリーダーシップとは何か」という採用基準の明確化です。

過去の体験からリーダーシップをアピールする応募者が多数

リクルートキャリアの就職白書2019によると、面接は99%の企業が実施する採用手法です。従業員規模が多くなるほど、実施率も上がります。

採用活動プロセス毎の実施率
出典元『リクルートキャリア』就職白書2019

面接で学生がアピールする項目は、第1位「アルバイト経験」(44.4%)、第3位「所属クラブ・サークル」(32.6%)となっており、これらの経験を通じてよくアピールされるのが、リーダーシップです。

企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目
出典元『リクルートキャリア』就職白書2018

しかしアルバイト経験やサークル活動での実績は、履修履歴などのように客観的に評価できる指標がありません。面接官によって評価のばらつきが生じやすく、見極めも難しくなります。

今回の記事では、面接の質問で応募者のリーダーシップを見極めるための、具体的な方法について説明します。

面接で見極めるべき「リーダーシップ」の意味や定義

リーダーシップの意味は、直訳すると「統率力」「指導力」ですが、日本では主に「組織を牽引する能力」として認知されています。組織の目標設定、目標達成に向けた道筋の設計、組織メンバーのモチベーション向上を含めたリソースの活用なども含まれます。

リーダーシップとは能力であり、組織トップの役職や地位そのものを指すのではありません。リーダーシップ能力とは、指示を出すだけではなく、組織メンバーと信頼関係を築き、組織の機能性を高めることも含んでいます。

面接でリーダーシップ能力を見極める方法

面接でリーダーシップ能力を見極める方法としておすすめなのは、具体的なエピソードを尋ねることです。既述のとおり応募者側も、過去の体験を通じてリーダーシップ能力があることをアピールしたいと考えています。

過去どのようなリーダーシップ能力を発揮したのか、それによってどのような成果が得られ、どのような課題を解決できたのか。具体的に掘り下げていくことで、相手が考える「リーダーシップ能力」とはどのようなものかを探り、自社の採用要件とのマッチ度を測ることができます。

近年のリーダーシップ研究では「リーダーシップは身につけることができる能力」であり「課題や組織の構成員に応じて、効果的なリーダーシップは異なる」と考えられています。単純に「リーダーシップがある人材」を採用用件とするのではなく、「どのようなリーダーシップが自社に求められているのか」「応募者のエピソードはどのようなリーダーシップに該当するのか」とリーダーシップを細分化して理解することが、リーダーシップを見極めて活用するために重要です。

面接でリーダーシップ能力を見極める質問例

面接でリーダーシップ能力を見極める、具体的な質問例を紹介します。

1.過去の体験、エピソードを聞く

「過去にリーダーシップ能力を発揮した経験についてお聞かせください。」
「自分はリーダーシップ能力がある、と感じたエピソードをお聞かせください。」

過去の体験という事実にもとづき、応募者がどのようなリーダーシップを発揮する人物なのかを把握します。

2.リーダーシップとは何か、体験に基づいた価値観を聞く

「ご自身の体験から、良いリーダーシップとは何だと考えていますか?」
「リーダーシップ能力を発揮することで、チームや組織にはどのようなメリットがありますか?」
「駄目なリーダーシップとは、どのようなものだと考えていますか?」

上司や先輩など他者への評価や批判にもとづく考えではなく、応募者自身の実体験から「リーダーシップとは何か」について、どのような価値観を持っているのかを紐解くことで、応募者の深い理解につながります。

3.他人からの評価、内省したことを聞く

「あなたがリーダーシップ能力を発揮したとき、周囲から何と言われましたか?」
「ご自身の体験を振り返って、リーダーシップ能力について課題だと思うことは何ですか?」

応募者が、過去の体験に対してどのような自己評価をしているかを探ることで、応募者の発言が独りよがりの視点でなく客観性を伴うものかどうかを判断します。

面接でリーダーシップ能力を見極めるメリット

面接で応募者のリーダーシップ能力を見極めるメリットには、早期離職防止やチームの生産性向上が挙げられます。

リーダーシップは、組織の成長には必要不可欠な存在です。たとえ役職に就くことが難しくても、チームリーダーのことを理解してチームメンバーがサポートするためにもリーダーシップを理解して身につけていることは有意義です。チームメンバー・チームリーダーがそれぞれの役割を理解して役割を最大限に発揮することが、従業員一人ひとりが活躍しながら会社を成長させるための近道とも考えられます。

リーダーシップ能力を理解し、認識をすり合わせる

リーダーシップ能力は、人柄や性格とは異なり、入社後の研修や教育で伸ばすことができる領域です。しかし育成には時間がかかるので、面接の段階で、自社が求めるリーダーシップ能力を保有しているかどうかを見極めることが重要です。

自社が求める採用基準を満たしていない場合でも、中長期的な育成も視野に入れ「育成可能かどうか」という視点で評価するとよいでしょう。

一言でリーダーシップといっても、リーダーシップ研究においては様々なリーダーシップが定義されています。まずは自社に求められるリーダーシップはどのようなものか、リーダーシップを発揮してもらうことで解決したい課題は何かを明確にし、面接官で共通の認識を持った上で、応募者が該当のリーダーシップを持っているのかを確認していくことが大切です。

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