採用面接で応募者の積極性を見極める方法や質問の具体例とは?

「積極性」は、いま最も求められるヒューマンスキル

Dodaの調査によると、企業が求めるヒューマンスキルを6つのカテゴリーに分類して、求められる人物像について集計したところ、最多が「積極性」であることが分かりました。


出典元『doda』企業が求める人物像は?

ヒューマンスキル6分類とは、積極性、柔軟性、外向性、緻密性、配慮・サービス性、機敏性の6つ。全求人のうち74%が、「積極性」を求めており、2位の柔軟性とは14ポイントも差がついていたのです。積極性は、いま最も企業が求めているヒューマンスキルといえるでしょう。

面接で応募者の積極性を見極めるのは難しい

リクルートキャリアの就職白書2019によると、面接は99%の企業が実施する採用手法です。従業員規模が多くなるほど、実施率も上がります。

採用活動プロセス毎の実施率
出典元『リクルートキャリア』就職白書2019

しかし面接で応募者の積極性を見極めるのは、とても難しいことです。面接という限られた時間のなかで、初対面の相手の積極性を判断するためには「積極性とは何か」の定義や「どのような場合に積極性があると判断するのか」という基準が明確化される必要がありますが、これらが曖昧なまま、面接が行われているケースが多いためです。

面接官は各自の主観で応募者の積極性を評価せざるを得ません。複数の面接官で評価のばらつきも生じやすくなってしまいます。

自社が本当に求める人物をを採用するためには、面接を実施する前に、自社が求める「積極性」とはどういうものかを明確にして、面接では意図を持って質問を投げかけることが大切になります。

今回の記事では、面接で応募者の積極性を見極める質問について説明します。

「積極性」の意味と定義とは

積極性とは、一般的に「自ら進んで、行動を起こそうとすること」を意味します。初対面でも臆さず自ら他者に話しかける、未経験の物事にも進んでチャレンジする、人から言われる前に自分で考えて行動できるといった人物は、「積極性がある」と評されることが多いでしょう。

しかし積極性とは「どんな状況でも、何事に関しても、誰よりも早く行動できる」といった一義的なものではありません。組織風土や募集職種の業務内容ごとに、必要な「積極性」は異なります。

まずは自社が求める「積極性」とはどういうものか、具体例を挙げながら言語化して、面接官同士で採用基準の目線を合わせることが非常に大切なのです。

面接で応募者の積極性を見極める方法

面接という限られた時間のなかで応募者の積極性を見極めるには、物事や状況などの「対象別」に質問することが有効です。対人関係における積極性、業務における積極性、自己向上に関する積極性など、何に対してどのような積極性を持つ人物なのかを把握することで、応募者の実態に近しい情報を得ることができるでしょう。

応募者が過去の経験したことや行動などを合わせて質問することで、事実にもとづいた評価をできるため、評価のばらつき抑止にも役立つでしょう。過去の行動にもとづいて質問を投げかける面接手法は「行動面接」と呼ばれています。

面接で応募者の積極性を見極める質問例

面接で応募者の積極性を見極めるための、具体的な質問例を紹介します。ここでは、(1)人間関係 (2)業務遂行 (3)自己成長、3つの対象別に質問例を挙げます。

1.人間関係

初対面、苦手な相手、グループなど、様々なパターンで、積極的にコミュニケーションを図るかどうかや、どのように接するかを質問することで、対人関係における積極性を把握でき、既存人材や職種へのマッチ度を測るのに役立ちます。

「初めて会った相手と、共通の話題を見つけるのは、得意なほうですか?」
「顧客や上司があなたの苦手なタイプだったとき、気をつけていることはありますか?」
「複数人のグループで行動する際、あなたはどのような役割を果たすことが多いですか?」

2.業務遂行

苦手な業務、未経験の業務、困難が立ちはだかった、予期せぬアクシデントが生じたなど、様々な状況でどのように業務に取り組むかを聞くことで、業務遂行における積極性を予測するのに役立ちます。

「未経験の業務を任されたとき、あなたはまず何から始めますか?」
「苦手な業務や難しい局面に立たされたとき、解決に向けて積極的に行動した経験をお聞かせください」
「予期せぬアクシデントが生じたときでも、すぐに前向きに対応することができますか?」

3.自己成長

5年後はどうなっていたいか、仕事以外で打ち込んでいることがあるかなど、自己成長に関する積極性を聞くことで、入社後の成長予測に役立ちます。

「3年後や5年後の目標をお聞かせください」
「仕事またはプライベートで、数年に渡って続けていることはありますか?」
「将来の夢を実現するために、どんなことを学んだり努力していますか?」

面接で積極性を見極めるメリット

面接で応募者の積極性を見極める最大のメリットは、採用のミスマッチを防止できることです。

自社の組織風土や募集職種の採用要件に合った「積極性」を持つ人物は、入社後に早期活躍を期待できるため、モチベーションの向上や、ひいては定着率の向上にも役立つでしょう。

積極性は入社後の教育に時間がかかる

面接で応募者の積極性を見極めることは、入社後の行動予測にも役立ちます。まずは「自社が求める積極性」を言語化しましょう。そして、質問の意図と質問内容を、面接官同士で話し合い目線合わせできる場を設けるなど、採用担当者研修を実施することも有用です。

積極性は、入社後の教育に時間がかかります。教育するにしても、ほとんどの場合がOJTになるため、現場にも負担がかかってしまいます。自社が求める積極性を有しているかどうかを、面接で見極めることは非常に重要なのです。

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