野球型組織とは?トップダウン組織の強みやメリットを理解する

組織構造には様々な種類が存在する

昨今、従来の日本経営型の組織構造が変化をよぎなくされています。中でも話題になっている二つの組織の形が「野球型組織」と「サッカー型組織」です。

「サッカー型組織」とは、経営方針に従って社員一人ひとりが主体的に行動する組織のことです。テクノロジーの進化や市場のグローバル化などで変化の激しい時代において、サッカー型組織は非常に有効であるというのが一般的な解釈です。

従来の日本の組織は、経営者の意思決定に従って動く非サッカー型組織、つまり「野球型組織」と言われています。

どちらの組織のタイプにもメリット・デメリットがありますが、大切なのは二つの組織の内容を理解し、それを自社の事業内容や風土、事業目標にあわせて臨機応変に適合させていくことです。

今回は、二つの組織タイプのうち「野球型組織」の概要について説明します。

野球型組織とは?トップダウンで動く組織構造

野球はピッチャーやキャッチャーなどのポジションが決まっており、選手は監督やコーチの指示を受け動き、常に攻守がはっきりしています。「野球型」の組織とは、トップダウンの傾向が強く、かつ経営層(監督やコーチ)の明確な指示のもと機能する集団と言われています。野球型の組織は、監督が戦略や戦術を練り、采配を振るう管理型の組織です。

野球型組織の目的や特徴について

野球のチームマネジメントは、“上意下達”が基本とされています。試合になれば、攻守とも、監督がワンプレーごとに指示を出し、選手はその指示に忠実にプレーすることが求められます。

選手一人ひとりの役割が、ポジションによって完全に専門化されているのも野球の特徴です。投手は投手の、内野手は内野手の仕事に専念し、基本的には他のテリトリーに関与しません。こうした特徴から、野球型組織は管理性が強く、役割分担も硬直化しがちとも評されます。

サッカー型組織と野球型組織との違いとは

組織構造を語るとき、「野球型」か「サッカー型」かで比べられることがよくあります。「野球型」と「サッカー型」は異なる特徴を持っています。「野球型」「サッカー型」のどちらが良い、悪いということではなく、時代や環境、会社の規模や風土によって異なります。

野球型組織:トップダウンの管理型組織

野球では、監督やその意向を受けたコーチが指示を出し、選手はその指示通りにプレーすることが求められます。それぞれの選手の役割が明確になっており、ポジションや打順はあらかじめ決められており、攻撃と守備も固定的に交互に展開します。野球型の組織は、監督が戦略や戦術を練り、采配を振るう管理型の組織です。

会社にあてはめると、経営者がトップダウンで製造や営業、事務など現場に指示するような組織です。

サッカー型組織:変化に臨機応変な自律型組織

サッカーは試合が始まると、監督がプレーを指示することはありません。試合の中で選手は、ポジションやフォーメーションを流動的に替えながら、自律的に動き、得点するために努力します。野球とは異なり、サッカーはチームで考えた戦略・戦術に基づき、選手が試合の展開や状況に応じて臨機応変にプレーしていくものです。

会社にあてはめると、経営層が経営方針や戦略を練り、実現方法は現場の社員に任せるといった、自律型の組織と言えます。

野球型組織における企業のメリットについて

野球型組織は社員一人ひとりに特定の役割が与えられ、経営層が現場から逐次具体的な指示をだし、すべてをコントロールするタイプです。一方でサッカー型は、経営層は戦略など大きな意思決定だけを行い、後は現場における個人の意思決定が尊重され、役割は臨機応援に変わります。

どちらがより優れているマネジメントスタイルというものではなく、ビジネスをとりまく状況や会社の方針、風土などによってよりフィットするスタイルを選ぶことが重要です。

一般的には、野球型の方がさまざまなタイプの人が参加でき、大企業向きと言われています。一人ひとりを評価し、目標と責任を持たせやすく、ルールや指示系統がはっきりしているのでコントロールがしやすいこと。また、他のメンバーとことさら調子をあわさせる必要も少ない点がメリットです。

野球型組織における従業員のメリットについて

従来の野球型組織では、経営トップ層の指揮のもと徐々に企業の意義や事業目的、経営戦略が策定されます。目的を達するために、各部署に売上目標や役割が与えられ、さらに目標が細分化されながらチーム単位の作業に展開されるため、個人が自分の目標を明確化して、物事に取り組むことができます。

こういった組織では、上司が部下を評価する仕組みが一般的なため、個人の働きを報酬などに反映するシステムを作りやすく、その意味で社員にとっても働きやすい環境といえるでしょう。時に自分に適正がない職務もこなす必要がありますが、さまざまな業務や環境で経験が詰めるという意味では、個人のスキルアップにも直結するというメリットがあります。

サッカー型・野球型の特徴を知り、自社に適した組織を目指す

野球型組織とは、トップダウンの管理型組織のことです。野球型はトップダウンの組織でありマネジメントしやすい・人事評価しやすい特徴があるため、大企業では多く用いられています。野球型・サッカー型どちらも一長一短があるものです。

テクノロジーの進化や市場のグローバル化などで市場の変化が激しい中で、経営者のみが情報を収集・判断することに限界を感じるのであれば、従業員に自立させて裁量を与えるサッカー型組織に変革することも検討してよいかもしれません。

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