人材ポートフォリオのエキスパートタイプの特徴や適職とは?
仕事でもプライベートでも、「この人は与えられた業務を正確かつ効率的にこなし、常に安定した成果を出しているな」と感じることはありませんか?
人材ポートフォリオにおいて、そのような人はエキスパートタイプと呼ばれます。エキスパートタイプは、既存の手法やプロセスを高い精度で実行し、確実に成果を出すことが魅力です。
一方で、新しい分野への挑戦や未知の状況への適応には時間がかかる場合もあります。
本記事では、人材ポートフォリオにおけるエキスパートタイプの特徴・強み・弱み・活躍しやすい環境・関わり方を、HRtechツールを提供して適材適所の人材配置やキャリア開発をサポートしてきた『ミツカリ』が分かりやすく解説します。
自分やチームメンバーのタイプを理解し、組織づくりやキャリア開発に活かすヒントを見つけてください。
目次
エキスパートタイプとは?
人材ポートフォリオとは、企業が組織に属する人材の特性や役割を可視化し、戦略的に配置・育成を行うための考え方です。
多くの企業では、人材ポートフォリオを活用することで、プロジェクト編成や人材育成計画の精度を高めています。
この考え方は、経営戦略や人材マネジメントの研究から発展し、組織内の人材を役割や行動特性ごとに分類して活用する手法として定着しました。
特に、変化の激しい市場環境では、「どのタイプの人材がどこで活躍しているか」を把握することが、企業の競争力を維持する鍵になります。
4つのタイプ(イノベーター・アドミニストレーター・エキスパート・スペシャリスト)
人材ポートフォリオでは、人材をイノベーター型・オペレーター型・ストラテジスト型・サポーター型などのタイプに分類することがあります。

- アドミニストレーター(組織×運用):定型業務を通して組織を牽引する
- イノベーター(組織×創造):組織全体を見て業績の向上を図る
- エキスパート(個人×運用):特定分野の知識から組織を運営する
- スペシャリスト(個人×創造):専門知識を応用して新たな戦略を立案
エキスパートタイプは、「既存の手法の確実な実行」「効率的な業務遂行」「安定した成果」を重視するため、定型業務やプロセス管理、業務精度の維持などで大きな力を発揮します。
一方で、新しい方法や未知の領域への挑戦には慎重になりやすく、柔軟な対応や応用力が求められる場面では調整が必要になることもあります。
これらのタイプは優劣ではなく、「どのような行動パターン・価値提供を行いやすいか」という違いです。自分や相手のタイプを理解することで、適材適所の配置やチームのパフォーマンス向上につながります。
人材ポートフォリオを効果的に活用するには、自社にどのタイプが多く、どこに不足しているのかを把握し、バランスよく人材を組み合わせることが重要です。
4つのタイプは「個人志向と組織志向」「創造と運用」で分けられる
- 縦軸(個人志向と組織志向):組織の成果を重視するか個人の成果を重視するか
- 横軸(創造と運用):既存手法を実行する(定型業務)か新しい価値を創造する(非定型業務)か
エキスパートタイプは、「既存の手法やプロセスを確実に実行する」「安定した成果の維持を重視する」傾向があります。そのため、高い信頼性と安定性を提供でき、定型業務や業務プロセスの精度維持、効率的な遂行に強みを発揮する特徴があります。
エキスパートタイプの性格特徴と行動傾向について
エキスパートタイプとは、既存の手法やプロセスを確実に実行し、安定して高い成果を出すことを重視するタイプです。
安定性と再現性を活かして業務を着実に遂行し、組織やチームに信頼性を提供することを重視します。そのため、定型業務や既存プロセスの精度維持、効率的な運用が求められる場面で強みを発揮します。
一方で、未知の課題や変化の速い状況に対する柔軟な対応はやや苦手で、他タイプとの協働によって創造性や変化対応を補うことが重要です。
高い再現性と安定性を重んじるタイプ
エキスパートタイプの最大の特徴は、既存の手順やプロセスを忠実に実行し、安定的に成果を積み上げられることです。
定められた方法やルールに沿った作業により、業務の精度や信頼性を組織にもたらします。
変化や新しい挑戦には慎重な傾向がありますが、既存の手法を最適化したり効率化する提案を通じて、組織全体の成果向上に貢献できます。
手順の遵守や正確な業務遂行、定型業務での高いパフォーマンスにより、周囲からの信頼も厚いタイプです。
ただし、新規の課題や未知の領域では対応が遅れることがあり、柔軟性や即応力が課題となる場合もあります。
そのため、創造性の高いメンバーや他タイプのアイデアを補佐する役割を担うことが重要です。
緻密で安定志向の思考スタイル
エキスパートタイプは、精度と安定性を重視して物事を進めます。「確実に成果を出すこと」を価値とし、経験や既存の方法に基づいた判断を得意とします。
詳細な手順や確認を通じて業務を進めることで、組織のリスクを最小化し、成果を着実に積み上げられます。
安定した作業やプロセスの管理により、チーム全体が安心して業務を任せられる環境を作れます。
ただし、変化や革新的なアイデアへの対応は専門外の領域になることがあるため、創造性や挑戦心のあるメンバーとの協働が不可欠です。
信頼性と実行力を提供する存在
エキスパートタイプは、安定した実行力と正確な業務遂行で周囲に安心感を与えます。手順や方法の遵守により、チームの成果を着実に支える存在となります。
一方で、変化や不確実性の高い場面では柔軟性や対応速度が課題となることがあります。そのため、エキスパートタイプと接する際には、既存の方法やルールを明確に示し、段階的に業務や課題を共有することが有効です。
また、エキスパートタイプ自身も、創造性や挑戦心のあるメンバーと協働する際には、自身の安定した実行力を軸に調整・支援役を担うことで、チーム全体の成果を最大化できます。
エキスパートタイプの強み|実行力・安定性・再現性
エキスパートタイプの最大の強みは、既存の手法やプロセスを忠実に実行し、安定して高い成果を生み出せる点にあります。具体的には、以下の特徴が挙げられます。
- 高い実行力と再現性
- 定められた方法やルールに基づき、業務やプロジェクトを着実に遂行できます。手順やプロセスの精度が高く、組織やチームに信頼性をもたらします。
- 安定した成果と品質維持
- 既存の手法を忠実に守りながら、ミスやリスクを最小限に抑え、安定した成果を継続的に生み出すことができます。特に、標準化や定型業務の品質確保において強みを発揮します。
- プロセス改善と効率化への貢献
- 既存の作業手順や運用フローを分析し、精度向上や効率化のための改善提案が可能です。再現性の高い業務遂行を支えることで、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
- 周囲に安心感を与える信頼性
- 手順や方法に忠実に従う姿勢により、チームメンバーから高い信頼を得られます。安定した業務遂行は、他メンバーが安心して業務に集中できる環境を整える役割を担います。
特に、標準化されたプロセスや定型業務、品質管理が重要なプロジェクトでは、エキスパートタイプの力が最大限に発揮されます。
例えば、業務フローの運用管理、定型レポート作成、システム運用や手順遵守が求められる局面では、彼らの存在が不可欠です。
また、エキスパートタイプの安定的かつ正確な対応は、チーム全体の信頼感や業務効率を高め、他メンバーの働きやすさにもポジティブな影響を与えます。
そのため、安定性や再現性が重視される組織やプロジェクトでは、自然と中心的な役割を担うことが多いのです。
エキスパートタイプの弱み|柔軟性不足・変化対応の遅れ・全体最適の欠如
エキスパートタイプは、既存の手法やプロセスを忠実に実行する安定性と正確性が強みである一方で、弱点も存在します。主に以下の点が挙げられます。
- プロセスや手法に偏りすぎて柔軟性が低くなることがある
- 既存のやり方やルールに従うことに集中するあまり、新しい方法や臨機応変な対応が後回しになる場合があります。結果として、状況の変化に対応しきれず、チームやプロジェクト全体の進行に影響することがあります。
- 変化や未知の状況への適応に時間がかかる
- 安定性や再現性を重視する傾向から、未知のプロセスや新しい業務手法への切り替えが苦手な場合があります。新しいツールや手法の導入時には、習熟や適応に時間を要することがあります。
- 全体最適より部分最適に偏りやすい
- 自分が担当するプロセスや手順の正確性・安定性を重視するあまり、組織全体の効率やスピードよりも部分的な完成度を優先してしまう傾向があります。その結果、チームやプロジェクト全体の進行に遅れが生じることもあります。
エキスパートタイプがリーダーの場合、既存手法の正確な遂行や安定性には優れる反面、全体的な視点や多領域を横断する調整力が課題になることがあります。
弱みを理解し、柔軟な対応力を持つメンバーや幅広い視野を持つゼネラリストタイプと協働することで、エキスパートタイプは安定性と正確性を維持しつつ、組織全体の成果向上にも貢献できるようになります。
エキスパートタイプに向いている適職と活躍分野
正確性・再現性重視・手順遵守型の業務・管理職種
エキスパートタイプは、既存の手法やプロセスを忠実に実行し、個人として安定的かつ高精度な成果を出すことに長けています。
ルーティン業務や定型業務を得意とし、手順通りの作業で安定した結果を提供できる環境で特に力を発揮します。
具体的には、以下のような職種が適しています。
- 管理・運営職(総務・経理・事務など)
- 組織のルールや手順に従い、日常業務を正確かつ安定的に遂行する役割
- プロジェクト・オペレーション管理
- スケジュール・予算・リソースを計画通りに管理し、業務やプロジェクトの安定運営を担う役割
- 品質管理・生産管理
- 製品やサービスの品質を維持・改善するため、標準手順に沿った精密なチェックを行う役割
- データ入力・記録・文書管理など正確性重視の業務
- 手順通りに業務を遂行し、情報の正確性を保つ役割
エキスパートタイプは、ルーティンや既存手法に基づく作業において最大のパフォーマンスを発揮します。
その正確性・再現性・安定性は、組織における信頼性の基盤となり、個人の成果がチームや業務の安定運営に直接結びつきます。
また、新しい手法や変化の多い業務よりも、確立された手順・規則・標準化されたプロセスの中で能力を発揮しやすいため、組織のルールやプロセスが整った環境では、不可欠な存在となります。
著名人・成功事例から見るエキスパートタイプ
特定の領域や業務で高い実務力を持ち、確実かつ精度の高い成果を上げてきた人の中には、エキスパートタイプの特性を強く持つ人物が多く存在します。
彼らは自分の得意分野での経験や技術を極め、安定した成果と信頼性を組織やプロジェクトにもたらしてきました。
例えば、元プロ野球選手のイチロー氏。打撃や守備の技術を極限まで追求し、練習と分析を徹底。
野球における専門スキルの精度を高めることで、長年にわたり安定した高い成果を残しました。スポーツ分野でのエキスパートタイプの典型例です。
また、金融やコンサルティング分野で高精度な分析や判断を行う専門家も、エキスパートタイプの典型例です。
緻密なデータ処理や手順に基づいた意思決定を重ねることで、組織全体のリスクを最小化し、安定した成果を積み上げています。
さらに、職人や熟練技術者の世界でも、例えば建築、工芸、調理などの分野で、長年の経験と高度な技術を駆使して確実に成果を出す人物は多くいます。
自分の領域における信頼性と実務力を極める姿勢は、周囲からの安心感と信頼感につながります。
このように、エキスパートタイプの特徴である「高精度な遂行力」「実務経験の蓄積」「確実性の高さ」は、分野を問わず組織やプロジェクトに安定した成果と信頼をもたらします。
成功事例を知ることで、自身の経験やスキルをどう磨き、価値を最大化できるかを学ぶヒントになります。
エキスパートタイプとの上手な接し方・マネジメントのコツ
部下がエキスパートタイプの場合
エキスパートタイプの部下は、豊富な経験と高い実務スキルを活かし、ルーティン業務や標準化された作業を正確かつ効率的に遂行できるタイプです。
安定した成果を生み出す力が強みであり、組織における基盤的な業務や運用の確実性を支えます。部下の力を最大限に活かすには、裁量と明確な基準、改善の機会を与えることが重要です。
ルーティン業務や標準業務での裁量を明確にする
エキスパートタイプは、経験に基づいた方法で確実に業務を遂行できます。手順や方法を細かく指示する必要は少なく、成果基準や期限を示し、実行方法は任せることで力を発揮します。
例:「日次レポートの作成とチェックはあなたに任せます。精度と納期を守ってお願いします」
改善や効率化など実務的挑戦を与える
ルーティン業務を効率的にこなす能力に加え、作業手順やフローの改善にも強みがあります。
標準化された業務に工夫や改善を加えることで、組織全体の効率を向上させることができます。
例:「このプロセスの作業手順を分析して、さらに効率化できる方法を提案してみませんか」
フィードバックは正確性・効率性・成果ベースで具体的に
エキスパートタイプは、実務の精度や効率、標準化された成果を重視します。抽象的な褒め言葉ではなく、事実や数値、改善点を具体的に示すことで、やる気と自信につながります。
例:「今週の処理業務はエラー0件で完了しました。特にC工程の効率化対応は、全体の作業時間を20%短縮する効果がありました」
エキスパートタイプの部下は、ルーティン業務や標準化業務で安定的・高精度な成果を出すことができる貴重な人材です。
安定した運用が求められる業務では不可欠な存在であり、裁量の明確化、改善の機会、具体的なフィードバックを意識することで、組織全体への貢献を最大化できます。
上司がエキスパートタイプの場合
エキスパートタイプの上司は、特定分野での高度な技能と豊富な経験を持ち、正確な遂行・効率的な手順・実務の完成度を重視します。
そのため、部下は具体的で事実に基づく報告や提案を意識すると、信頼関係を築きやすくなります。
提案は実務的・具体的に示す
エキスパートタイプの上司は、抽象的な意見よりも実務に即した具体的な手順や方法、成果予測を重視します。計画や手順が明確であるほど承認を得やすくなります。
例:「新しい作業手順を導入することで、作業時間を週平均5時間削減できます。手順はステップA→B→Cの順で進めます」
手順やスケジュールを明確にする
実務精度を重視するエキスパートタイプは、進め方や期限が明確な提案を好みます。事前に段取りを示すことで安心感を与え、意思決定をスムーズにします。
例:「この改善施策は3段階で進行し、各ステップの進捗は週次で報告します」
成果報告は事実・定量的に
評価や報告の際は、感覚や抽象表現よりも事実・数値・実績ベースで伝えることが重要です。成果や改善点を正確に示すことで、信頼と評価につながります。
例:「先週導入した作業手順により、ミス件数は従来比30%減少しました」
エキスパートタイプの上司に対しては、具体性・正確性・段取りの明確さを重視したコミュニケーションが有効です。これにより、上司の期待に沿った効率的で高精度な成果を共に生み出すことができます。
営業・交渉での活用法
エキスパートタイプを相手にする場合は、精度や手順の正確さ、再現性を重視したアプローチが効果的です。新規性や斬新さよりも、「ルール通り・手順通りで確実に結果が出るか」を重視する傾向があります。
以下のポイントを押さえると説得力が高まります。
手順や方法の明確な提示
感覚的な説明よりも、具体的な手順や実施方法を示すことで安心感を与えられます。既存プロセスや標準手順との適合性も説明すると効果的です。
例:「この業務フローは、既存の社内標準手順に沿っており、処理ミスを従来比で30%削減できます」
成果の再現性や安定性を強調
エキスパートタイプは、導入後に結果が安定して再現可能かを重視します。過去の実績や統計データを示すことで納得感を高められます。
例:「同様の運用環境では、3か月間連続で作業精度99%を維持できています」
測定可能な指標で評価基準を提示
導入後にどの指標で成果を確認できるかを明確に示すことが重要です。数値やチェックリストなど具体的な基準が有効です。
例:「導入後は月次で処理件数とエラー件数を記録し、四半期ごとに改善状況を報告します」
選択肢は正確性・安定性・手順順守の観点で比較
性能や仕様、手順に沿った運用可能性など、実務上の安定性や正確性で比較する方が響きます。
例:「A案は処理速度が速いですが、手順に沿ったチェックが複雑です。B案は処理速度はやや劣りますが、標準手順に完全準拠しており、作業精度が安定します」
【簡易診断あり】エキスパートタイプかどうかを判断する方法
5つの質問でわかる簡易診断
あなた自身や周囲の人がエキスパートタイプかどうかを簡単にチェックできる方法をご紹介します。
以下の項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、エキスパートタイプの特徴を強く持っている可能性があります。
- 経験や技能を活かして、ルーティン業務や標準作業を正確にこなせる
- 高い精度で安定した成果を出すことに自信がある
- 手順やプロセスの効率化や改善に関心がある
- 標準化された業務の中で、自分のスキルを活かせるとモチベーションが上がる
- 継続的な経験の積み重ねで、熟練度や効率を高めることにやりがいを感じる
この簡易診断を使えば、自分自身の安定力やルーティン業務遂行力の傾向を把握できるだけでなく、周囲の人の能力を見極め、プロジェクトやチームでの役割分担の参考にもなります。
正確に知るための診断ツール
より正確に知りたい場合は、適性検査を利用するのがおすすめです。企業研修では、グループワークと合わせて行うことで、組織全体の相互理解促進やコミュニケーション改善にもつながります。

弊社の『ミツカリ適性検査』は、採用候補者や既存社員ひとりひとりの性格や相性を可視化するHRTechツールです。
応募者と既存の従業員に約10分の性格適性検査を受検いただくことで、自社にいる人材の性格や適職だけでなく、人材タイプを可視化できます
。社内メンバーの人材タイプを一目で確認
受検者一人ひとりの性格・価値観をもとに、従業員や採用候補者を「既存手法を実行/新規価値を創造」「個人/組織」の2軸に分類する機能があります。
※以下画像はサンプルです

グルーピング機能も活用することで「正社員」「部署やチーム」「新入社員/中途採用」など、さまざまな角度から人材タイプを分析することができます。
人材ポートフォリオの作成時間を少しでも削減しながら、従業員や採用候補者の性格・特性を把握して、精度高く分析したい方にぴったりの機能です。
従業員の隠れた感情を可視化
人材ポートフォリオを活用して適切な人材配置を行っても、人間関係や業務適性などで課題が出る可能性もあります。
せっかく、人材ポートフォリオを活用しても、従業員の変化に気づかず退職してしまったとなれば意味がありません。
『ミツカリ適性検査』では、性格適性検査と併用してエンゲージメントサーベイも活用できます。7問約1分程度の検査で「従業員エンゲージメント」「報酬」「人間関係」「職務適性」「コミュニケーション」の5つの要素を可視化できます。

サーベイを定期的に活用することで、従業員の隠れた感情を把握できるため、変化があった際に1on1などで早めに対策を打つことができます。
他にも「採用」「配属」「人材配置・配属」「マネジメント」などをカバーする機能を多数用意しています。無料トライアルも実施中ですので、気になる方はサービスサイトをぜひご覧ください。
人材タイプ活用事例
株式会社Gunosyにおける活用事例
情報キュレーションのアプリなどを開発・運営する株式会社Gunosy様の活用事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「結果」にわけて具体的に紹介します。
課題
コロナが明けて社内の体制が整い、採用を活発化させるにあたり、会社のフェーズ変更に合わせて多様な人材を採用する方針になりました。
そのためには、どんな人材を採用していくべきか、再度分析や議論を進めていく必要性を感じていました。
ミツカリ導入の理由
性格適性検査をもとに人材のデータを詳細に確認できること。
人材の能力を可視化するために能力検査を利用する案があがっていましたが、将来性を視野に入れて採用を考えたときに性格適性検査を活用する方向となりました。
「今いる人材はどんな特徴を持っているのか」「これからのフェーズではどんな人材が不足していて、どんな人材を採用するべきなのか」などの採用要件をミツカリは詳細に分析できるので、採用要件の再定義に活用できそうと思い導入しました。
結果
定量的なデータをもとに社内で議論することにより、明確な要件定義を行うことができています。
社内状況の変化により従業員の結果も変わるので、環境の変化による価値観を把握するために要所要所で従業員に再受検いただき、変化を分析しています。
また、採用活動でも性格適性検査の結果をもとに、面接での質問の組み立て方や面接官のディスカッションの材料として活用しています。
今後はどのような社員が多く、ハイパフォーマーな人材の特徴も詳細に分析したいと思います。
株式会社Rettyにおける活用事例
口コミグルメサイトの開発・運用を行う株式会社Retty様の活用事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「結果」にわけて、具体的に紹介します。
課題
限られた採用担当者でないと採用・配属の意思決定ができないため、事業をスケールする際に課題を感じていました。
採用の意思決定を最大化するにあたり、「自社で活躍する人」をデータに基づいて定義し、精度を高めることが重要と思い関連するツールを調査していました。
ミツカリ導入背景
データベース化や分析画面もわかりやすく導入を決めました。
もともと別の適性検査を使用していましたが、PDFや紙のみの結果だとデータベース化に工数がかかることが課題でした。
しかし、『ミツカリ適性検査』はCSV出力機能があるため、データベース化や蓄積も容易に行えるので便利と感じました。
また、活用に向けた解説資料も充実しており、サービス画面もわかりやすく、自社での運用でも問題なく活用できるイメージができたので導入しました。
導入成果
マネージャーになる方への研修と、メンバー移動や引継ぎの際の相互理解でも活用できています。
結果のシートを元に部下への声掛けや接し方を解説することに活用しています。ちょうど採用も拡大期に入っているので、蓄積したデータと経験の双方を融合した採用を進めていくためにも活用しようと思っています。
人材ポートフォリオを活用する際のポイント
人材ポートフォリオを効率良く作成・活用するポイントを3つ紹介します。
すべての雇用形態を対象にする
人材ポートフォリオを活用する際は、正社員だけではなく契約社員や派遣、パートなどすべての雇用形態も含めて分析することがポイントです。
正社員だけを対象にするとデータが足りず、人的資源の現状分析が難しくなります。また、企業によって定型業務は派遣、パートに任せているケースも多いでしょう。
そのため、正社員のみと限定せずにすべての雇用形態を対象にして活用した方が十分なデータが集まり、自社の人的資源の全体像を把握・改善することに役立ちます。
従業員の希望も考慮する
人材ポートフォリオを活用する際は、人事や経営層の都合や希望だけでなく、従業員の希望も考慮しましょう。
例えば、あるポジションに人材が余剰しているため、人事や経営層の所感と独断で、従業員をこれまでとまったく関連のない部署に配置転換をすると、離職のきっかけやモチベーション低下につながる場合があります。
作成の際に従業員の希望やキャリアパスを把握して、活用時は従業員の希望や適性も見ながら適切な人員配置を考えましょう。
従業員の特性を把握する
人材ポートフォリオを活用するにあたり、客観的かつ信頼できるデータを元にタイプの分類、人員配置を行いましょう。
人事部が把握している従業員のスキルや希望、キャリアパスだけでなく、個々の適性や特性を把握することも大切です。
評価制度の定性的な結果やコメントを参考にするのも一つの方法ですが、あくまでも主観であり客観性があるとはいえません。
性格適性検査などの外部ツールを利用して、客観的な視点から従業員の特性や適性を把握して、適切な人員配置ができるようにすると良いでしょう。
【まとめ】エキスパートタイプを理解し強みを最大化する
エキスパートタイプの長所を活かすポイント
エキスパートタイプの最大の強みは、ルーティン業務や既存プロセスを正確かつ効率的に遂行できる点です。
安定した作業品質や熟練度の高さは、チームや組織にとって信頼性の高い成果の基盤となります。しかし、この強みを最大限に活かすには、ルーティン以外の状況や他タイプの特性にも目を向けることが重要です。
例えば、自分が担当する業務の手順や成果が、他の部門やプロジェクト全体にどのように影響するかを意識することで、正確さや効率性が組織全体の成果につながります。
また、ルーティン以外の変化や新しい業務に対しても基本的な理解や準備を持つことで、他タイプとの協働や意思疎通がスムーズになり、業務全体の安定性と効率性がさらに高まります。
他タイプとのバランスの重要性
組織では、スペシャリストタイプだけでなく、イノベータータイプやアドミニストレータータイプなど、異なる人材タイプと相互補完の関係を築くことが大切です。
- イノベータータイプ
- 新しいアイデアや革新的な方法を生み出し、チームやプロジェクトに変化と創造力をもたらす役割
- アドミニストレータータイプ
- 組織運営や計画の整備を担当し、ルールやプロセスを安定的に管理する役割
- スペシャリストタイプ
- 特定分野の専門知識や技術を活かして、課題解決や業務遂行の精度を高める役割
- エキスパートタイプ
- 既存の手法やプロセスを確実に実行し、個人として高い成果を出すことに長けている役割
エキスパートタイプは、このような他タイプの強みを活用することで、自身のルーティン業務能力や安定力を組織全体の成果につなげやすくなります。
タイプの違いを障害ではなく、効率的かつ安定した成果を生み出す資源として捉えることがポイントです。
エキスパートタイプの安定性と精度を軸に、他タイプの発想力や計画力を組み合わせることで、チーム全体の成果を最大化しつつ、持続可能な業務運営を実現できます。

ミツカリ
会社や組織のミスマッチを予測し、早期離職を未然に防ぐ
5,000社が導入し、326,000人が受検した適性検査。応募者の人物像、社風との相性がひと目で分かり、多くの企業で離職率が改善されています。採用面接だけでなく、内定者フォローや採用要件定義など、様々な人事業務でミツカリが活用されています。
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