人材ポートフォリオのスペシャリストタイプの特徴や適職とは?
仕事でもプライベートでも、「この人は特定の分野に詳しく、高い専門性を持って物事を正確にこなしているな」と感じることはありませんか?
人材ポートフォリオにおいて、そのような人はスペシャリストタイプと呼ばれます。スペシャリストタイプは、特定の分野の専門知識や技術を活かして、高精度で成果を出すことが魅力です。
一方で、幅広い業務や不確定な状況に対応する柔軟性が求められる場面では、やや苦手意識を持つこともあります。
本記事では、人材ポートフォリオにおけるスペシャリストタイプの特徴・強み・弱み・活躍しやすい環境・関わり方を、HRtechツールを提供して適材適所の人材配置やキャリア開発をサポートしてきた『ミツカリ』が分かりやすく解説します。
自分やチームメンバーのタイプを理解し、組織づくりやキャリア開発に活かすヒントを見つけてください。
目次
スペシャリストタイプとは?
人材ポートフォリオとは、企業が組織に属する人材の特性や役割を可視化し、戦略的に配置・育成を行うための考え方です。
多くの企業では、人材ポートフォリオを活用することで、プロジェクト編成や人材育成計画の精度を高めています。
この考え方は、経営戦略や人材マネジメントの研究から発展し、組織内の人材を役割や行動特性ごとに分類して活用する手法として定着しました。
特に、変化の激しい市場環境では、「どのタイプの人材がどこで活躍しているか」を把握することが、企業の競争力を維持する鍵になります。
4つのタイプ(イノベーター・アドミニストレーター・エキスパート・スペシャリスト)
人材ポートフォリオでは、人材をイノベーター型・オペレーター型・ストラテジスト型・サポーター型などのタイプに分類することがあります。

- アドミニストレーター(組織×運用):定型業務を通して組織を牽引する
- イノベーター(組織×創造):組織全体を見て業績の向上を図る
- エキスパート(個人×運用):特定分野の知識から組織を運営する
- スペシャリスト(個人×創造):専門知識を応用して新たな戦略を立案
スペシャリストタイプは、「専門知識」「技術力」「高精度な成果」を重視するため、専門分野での課題解決や業務遂行、品質管理などで大きな力を発揮します。
一方で、幅広い業務や未知の領域への対応には慎重になりやすく、柔軟性や汎用的な判断が求められる場面では調整が必要になることもあります。
これらのタイプは優劣ではなく、「どのような行動パターン・価値提供を行いやすいか」という違いです。自分や相手のタイプを理解することで、適材適所の配置やチームのパフォーマンス向上につながります。
人材ポートフォリオを効果的に活用するには、自社にどのタイプが多く、どこに不足しているのかを把握し、バランスよく人材を組み合わせることが重要です。
4つのタイプは「個人志向と組織志向」「創造と運用」で分けられる
- 縦軸(個人志向と組織志向):組織の成果を重視するか個人の成果を重視するか
- 横軸(創造と運用):既存手法を実行する(定型業務)か新しい価値を創造する(非定型業務)か
スペシャリストタイプは、「自分の専門分野の知識や技術を駆使して業務を正確に遂行する」「専門性の深化を重視する」傾向があります。そのため、高い精度と信頼性を提供でき、専門的な課題解決や業務の品質向上に強みを発揮する特徴があります。
スペシャリストタイプの性格特徴と行動傾向について
スペシャリストタイプとは、自分の専門分野の知識や技術を深く追求しつつ、新しいアイデアや手法を生み出すことを好むタイプです。
専門性を活かして課題を創造的に解決し、個人として高い成果を積み上げることを重視します。そのため、組織内では独自の視点や技術力によって信頼され、専門的判断が求められる場面で大きな力を発揮します。
一方で、専門外の分野やチーム全体の調整が必要な場面では課題を感じることがあり、他タイプとの協働によって多様な視点や変化への対応を補うことが重要です。
高い専門性と創造性を重んじるタイプ
スペシャリストタイプの最大の特徴は、特定分野の知識や技能を深く追求し、専門性を活かして新しいアイデアや解決策を生み出す力です。
自身の専門領域内での創造性を重視し、高品質な成果を積み上げることで組織に大きな価値をもたらします。
専門性を軸にした挑戦や改善策の提案に意欲的で、課題解決や技術指導、分析業務などで頼られることが多く、周囲からの信頼も厚いタイプです。
専門外の分野については慎重になる傾向もありますが、他タイプの視点やアイデアを活用することで、より幅広い課題にも対応可能です。
創造的で論理的な思考スタイル
スペシャリストタイプは、専門性と精度を重視しながら、新しいアイデアを組み合わせて物事を進めます。
「自分の知識や技術で価値を生み出すこと」に重きを置き、経験やデータを基にした論理的な判断も得意です。
詳細な分析や検証を通じて課題を解決し、組織のリスクを最小化しつつ、新たな価値を生み出すことができます。専門性と創造性の高さにより、チーム全体が安心して任せられる存在となります。
信頼性と革新性を提供する存在
スペシャリストタイプは、高度な専門知識と独自の発想力で周囲に安心感と新しい可能性を与えます。
課題解決の精度が高く、チームの成果を着実に支えるとともに、革新的なアイデアの実現にも貢献します。
一方で、未知の分野や専門外の課題では慎重になりやすいため、他タイプの創造性や柔軟性と組み合わせることで、より幅広い課題に対応できるようになります。
スペシャリストタイプ自身も、自分の専門性と独創性を軸に調整・支援役を担うことで、チーム全体の成果を最大化できます。
スペシャリストタイプの強み|専門性・精度・課題解決力
スペシャリストタイプの最大の強みは、自分の専門分野に深く精通し、その知識や技能を駆使して高品質かつ正確な成果を生み出す点にあります。
専門性を軸に課題解決や改善策の提案を行うことで、組織やプロジェクトに大きな価値をもたらします。
- 高度な専門知識と精緻な遂行力
- 特定の分野における知識やスキルを深く追求し、複雑な課題でも正確に対応できます。分析や判断の精度が高く、組織やプロジェクトに信頼性をもたらします。
- 問題解決力と品質確保
- 専門性に基づき、課題の原因を正確に特定し、最適な解決策を提示できます。ミスやリスクを最小限に抑えつつ、高品質な成果を安定的に生み出せる点が強みです。
- 専門性を活かした改善提案
- 自分の領域に関する業務プロセスや手順を分析し、精度向上や効率化の改善策を具体的に提案できます。専門知識に基づく改善は、組織全体のパフォーマンス向上にも直結します。
- 信頼性と安心感の提供
- 高度な専門性と正確な遂行力により、周囲から高い信頼を得られます。自分の領域で安定した成果を出すことで、チームメンバーが安心して業務に集中できる環境を作り出せます。
特に、技術開発、研究・分析、専門的コンサルティングなど、「精度」と「専門知識」が成果に直結する局面では、スペシャリストタイプの力が最大限に発揮されます。
確実で精緻な対応によりチーム全体の信頼感や業務の安定性を高めるとともに、他メンバーの効率的な働き方にもポジティブな影響を与えるため、専門性が求められる組織やプロジェクトでは自然と中心的な役割を担うことが多いタイプです。
スペシャリストタイプの弱み|視野の狭さ・他領域への適応不足・全体最適の欠如
スペシャリストタイプは、高度な専門性と精度の高い仕事ぶりが強みである一方で、弱点も存在します。主に以下の点が挙げられます。
- 特定分野に偏りすぎて視野が狭くなることがある
- 専門領域に深く集中するあまり、他分野の知識や全体的な流れを把握するのが後回しになる場合があります。結果として、チーム全体の方向性や組織戦略とのずれが生じることがあります。
- 他領域や変化への適応に時間がかかる
- 専門性に依存する傾向から、未知の分野や異なる領域への切り替えが苦手な場合があります。新しい技術や手法が必要な場面では、習得や適応に時間を要することがあります。
- 全体最適より部分最適に偏りやすい
- 自分の担当分野の品質や精度を追求するあまり、組織全体の効率やスピードよりも、自分の領域の完成度を優先してしまう傾向があります。その結果、全体の進行に遅れが出ることもあります。
スペシャリストタイプがリーダーの場合、専門領域の判断や品質確保には優れる反面、全体的な視点や多様な分野を横断する調整力が課題となることがあります。
弱みを理解し、広い視野を持つゼネラリストタイプや迅速な対応が得意なメンバーと協働することで、スペシャリストタイプは専門性の高さと組織全体の成果を両立できるようになります。
スペシャリストタイプに向いている適職と活躍分野
専門性重視・高度技能・分析・研究など精度追求型の職種
スペシャリストタイプは、特定分野での深い知識や高度なスキルを武器に、精度の高い成果を生み出す環境で特に力を発揮します。
専門領域に集中し、質と正確性を極限まで高める姿勢から、高度な専門性が求められるポジションでの活躍が目立ちます。
具体的には、以下のような職種が適しています。
- 研究・開発職
- 特定分野の知識や技術を掘り下げ、新しい発見や革新的な技術を生み出す役割
- 専門技術職(エンジニア・プログラマー・設計など)
- 高度な技術や精密な作業を通じて、製品やシステムの品質と性能を確保する役割
- 専門資格職(弁護士・会計士・薬剤師など)
- 法律・会計・医療など、高度な専門知識を活用して正確かつ責任ある判断を下す役割
- データ分析・統計解析
- 大量の情報を整理・分析し、正確なインサイトや戦略立案の根拠を提供する役割
さらに、スペシャリストタイプは深い集中力と探究心を持ち、複雑な課題や高度な精度が求められる業務において真価を発揮します。
そのため、専門性が成果に直結する業界や、緻密な作業と正確な判断が重要な環境でも、高いパフォーマンスを維持できます。
こうした職種では、スペシャリストタイプの持つ専門知識・精度・探究心が強みとして活かされ、組織において不可欠な知的資産や競争優位の源泉となります。
著名人・成功事例から見るスペシャリストタイプ
v特定分野で卓越した知識やスキルを持ち、その専門性によって成果を上げてきた人の中には、スペシャリストタイプの特性を強く持つ人物が多く存在します。彼らは一つの領域を深く掘り下げ、質と精度を極限まで高めることで、他にはない価値を生み出してきました。
例えば、ソフトバンクグループの孫正義氏は、IT・通信分野での深い理解と先見性を武器に、数々の革新的な事業を展開してきました。
投資先や事業領域の選定における緻密な分析力と独自の戦略眼は、スペシャリストタイプならではの強みを示しています。
また、日本のノーベル賞受賞者である本庶佑氏(免疫学)、山中伸弥氏(iPS細胞研究)などは、長年にわたる専門的研究の積み重ねにより、世界的に評価される成果を生み出しました。
特定分野における深い探究心と粘り強い努力が、革新的な発見へとつながっています。
さらに、デザインや職人技の世界でも、草間彌生氏(美術家)や中田英寿氏(元プロサッカー選手、現在は日本文化の発信者)など、自身の専門分野で唯一無二の存在感を発揮する人物が多くいます。
このように、スペシャリストタイプの特徴である探究心・精度の高さ・独自性は、分野を問わず大きな成果と影響力をもたらします。
成功事例を知ることで、自らの専門性をどのように磨き、価値を最大化できるかを学ぶヒントになります。
スペシャリストタイプとの上手な接し方・マネジメントのコツ
部下がスペシャリストタイプの場合
スペシャリストタイプの部下は、特定分野での深い知識や高いスキルを活かして成果を出すタイプです。そのため、専門性を最大限発揮できる環境と、成長のための適切な刺激が重要になります。
ポイントを押さえることで、部下の専門力と組織への貢献を最大化できます。
専門領域の裁量と責任を与える
スペシャリストタイプは、自分の専門分野において主体的に動くことで力を発揮します。過度な細かい指示よりも、目標と成果基準を明確にし、やり方は任せるスタイルが有効です。
例:「この新製品のUI設計はあなたに任せます。顧客満足度を向上させるデザインをお願いします」
専門性を活かせる課題やプロジェクトを用意する
ルーティン業務だけではモチベーションが下がりやすい傾向があります。専門知識を活かしつつ、新たな挑戦が含まれる仕事を与えることで成長意欲を引き出せます。
例:「今までのデータ分析経験を活かして、AI予測モデルの検証にも挑戦してみませんか」
フィードバックは専門的な視点で具体的に
スペシャリストタイプは、自分の専門領域の評価に敏感です。曖昧な褒め言葉ではなく、技術や知識の使い方、成果の質について具体的な根拠を添えてフィードバックすることが効果的です。
例:「今回の分析では変数の選定が非常に的確でした。特に顧客セグメントごとの行動パターンの可視化は、今後の施策立案に大きく貢献します」
こうした対応を意識することで、スペシャリストタイプの部下は専門性をさらに磨き、組織全体に高付加価値な成果をもたらします。
特に、新しい技術導入や専門分野での課題解決が必要な場面で、その存在は不可欠です。
上司がスペシャリストタイプの場合
スペシャリストタイプの上司は、特定分野での高い専門知識とスキルを持ち、その領域での精度や完成度を非常に重視します。
そのため、部下は専門性を理解し、根拠や裏付けのある情報をもとにコミュニケーションを取ることが効果的です。
提案は専門的根拠と事例を添えて
スペシャリストタイプの上司は、感覚的な意見よりも専門的な裏付けや具体的な事例を好みます。データや事実、過去の成功事例を示すことで説得力が高まります。
例:「今回のUI改善案は、ユーザーテストの結果で離脱率が15%低下したパターンを参考にしています。特にAパターンは既存の設計基準にも適合しています」
専門領域への理解と敬意を示す
上司の専門分野に関する知見や経験を認め、その意見を尊重する姿勢が信頼関係を築きます。必要であれば専門用語や業界知識を事前に理解しておくことも有効です。
例:「このデータ処理方法は、以前おっしゃっていた最適化アルゴリズムに沿って実装しています」
進捗や成果は技術的・定量的に報告する
スペシャリストタイプの上司は、成果や進捗を評価する際に数値や技術的成果を重視します。抽象的な表現ではなく、具体的な改善点や数値結果を報告することが重要です。
例:「前回の分析モデルに新しい変数を追加したことで、予測精度が85%から91%に向上しました」
こうした対応を意識することで、スペシャリストタイプの上司の専門性を尊重しながら、信頼を深め、精度の高い成果を共に生み出すことができます。
特に、技術革新や高度な分析が求められる場面で効果を発揮します。
営業・交渉での活用法
営業・交渉の場でスペシャリストタイプを相手にする場合は、専門性や技術的精度に基づいたアプローチが効果的です。
彼らは新しさや流行よりも、「専門的に見て正しいか」「高い完成度を持っているか」を重視する傾向があります。以下のようなポイントを押さえると説得力が高まります。
専門的根拠や技術的裏付けを示す
感覚的な説明よりも、データや理論、業界基準に基づく説明が有効です。専門用語も適度に使い、相手の知識レベルに合わせて深度を調整します。
例:「この解析モデルは、最新の統計的手法であるX回帰分析を採用しており、既存モデルより予測精度が6%向上しています」
実績や事例は同業界・同分野から提示
一般的な成功事例よりも、相手の専門分野に近い具体例を示す方が納得感を得やすくなります。
例:「同じ製薬業界のA社では、この技術を導入後、治験プロセスの期間を平均12%短縮できました」
導入後の精度や成果の測定方法を明確にする
スペシャリストタイプは「どの指標で評価するか」を重視します。測定可能な評価基準を示すことで、導入後の価値をイメージさせやすくなります。
例:「導入後は月次でエラー率と処理速度を測定し、3か月ごとに改善案を提示します」
選択肢は性能・仕様ベースで比較する
価格や納期だけでなく、スペックや精度などの技術的な比較を提示する方が響きやすくなります。
例:「A案は処理速度が毎分500件、B案は450件ですが、B案はメンテナンス頻度が少なく長期的な運用コストが低く抑えられます」
【簡易診断あり】スペシャリストタイプかどうかを判断する方法
5つの質問でわかる簡易診断
あなた自身や周囲の人がスペシャリストタイプかどうかを簡単にチェックできる方法をご紹介します。以下の項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、スペシャリストタイプの特徴を強く持っている可能性があります。
- 特定の分野や業務に深い知識やスキルを持っている
- 専門性を高めるための学習や研究を継続している
- 正確性や品質に強いこだわりがある
- 得意分野に関しては高いパフォーマンスを発揮できる
- 詳細な分析や専門的な判断を行うことにやりがいを感じる
この簡易診断を使えば、自分自身の専門性や職人的傾向を把握できるだけでなく、周囲の人の強みを見極め、プロジェクトやチームでの役割分担の参考にもなります。
正確に知るための診断ツール
より正確に知りたい場合は、適性検査を利用するのがおすすめです。企業研修では、グループワークと合わせて行うことで、組織全体の相互理解促進やコミュニケーション改善にもつながります。

弊社の『ミツカリ適性検査』は、採用候補者や既存社員ひとりひとりの性格や相性を可視化するHRTechツールです。
応募者と既存の従業員に約10分の性格適性検査を受検いただくことで、自社にいる人材の性格や適職だけでなく、人材タイプを可視化できます。
社内メンバーの人材タイプを一目で確認
受検者一人ひとりの性格・価値観をもとに、従業員や採用候補者を「既存手法を実行/新規価値を創造」「個人/組織」の2軸に分類する機能があります。
※以下画像はサンプルです

グルーピング機能も活用することで「正社員」「部署やチーム」「新入社員/中途採用」など、さまざまな角度から人材タイプを分析することができます。
人材ポートフォリオの作成時間を少しでも削減しながら、従業員や採用候補者の性格・特性を把握して、精度高く分析したい方にぴったりの機能です。
従業員の隠れた感情を可視化
人材ポートフォリオを活用して適切な人材配置を行っても、人間関係や業務適性などで課題が出る可能性もあります。
せっかく、人材ポートフォリオを活用しても、従業員の変化に気づかず退職してしまったとなれば意味がありません。
『ミツカリ適性検査』では、性格適性検査と併用してエンゲージメントサーベイも活用できます。7問約1分程度の検査で「従業員エンゲージメント」「報酬」「人間関係」「職務適性」「コミュニケーション」の5つの要素を可視化できます。

サーベイを定期的に活用することで、従業員の隠れた感情を把握できるため、変化があった際に1on1などで早めに対策を打つことができます。
他にも「採用」「配属」「人材配置・配属」「マネジメント」などをカバーする機能を多数用意しています。無料トライアルも実施中ですので、気になる方はサービスサイトをぜひご覧ください。
人材タイプ活用事例
株式会社Gunosyにおける活用事例
情報キュレーションのアプリなどを開発・運営する株式会社Gunosy様の活用事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「結果」にわけて具体的に紹介します。
課題
コロナが明けて社内の体制が整い、採用を活発化させるにあたり、会社のフェーズ変更に合わせて多様な人材を採用する方針になりました。
そのためには、どんな人材を採用していくべきか、再度分析や議論を進めていく必要性を感じていました。
ミツカリ導入の理由
性格適性検査をもとに人材のデータを詳細に確認できること。
人材の能力を可視化するために能力検査を利用する案があがっていましたが、将来性を視野に入れて採用を考えたときに性格適性検査を活用する方向となりました。
「今いる人材はどんな特徴を持っているのか」「これからのフェーズではどんな人材が不足していて、どんな人材を採用するべきなのか」などの採用要件をミツカリは詳細に分析できるので、採用要件の再定義に活用できそうと思い導入しました。
結果
定量的なデータをもとに社内で議論することにより、明確な要件定義を行うことができています。
社内状況の変化により従業員の結果も変わるので、環境の変化による価値観を把握するために要所要所で従業員に再受検いただき、変化を分析しています。
また、採用活動でも性格適性検査の結果をもとに、面接での質問の組み立て方や面接官のディスカッションの材料として活用しています。
今後はどのような社員が多く、ハイパフォーマーな人材の特徴も詳細に分析したいと思います。
株式会社Rettyにおける活用事例
口コミグルメサイトの開発・運用を行う株式会社Retty様の活用事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「結果」にわけて、具体的に紹介します。
課題
限られた採用担当者でないと採用・配属の意思決定ができないため、事業をスケールする際に課題を感じていました。
採用の意思決定を最大化するにあたり、「自社で活躍する人」をデータに基づいて定義し、精度を高めることが重要と思い関連するツールを調査していました。
ミツカリ導入背景
データベース化や分析画面もわかりやすく導入を決めました。
もともと別の適性検査を使用していましたが、PDFや紙のみの結果だとデータベース化に工数がかかることが課題でした。
しかし、『ミツカリ適性検査』はCSV出力機能があるため、データベース化や蓄積も容易に行えるので便利と感じました。
また、活用に向けた解説資料も充実しており、サービス画面もわかりやすく、自社での運用でも問題なく活用できるイメージができたので導入しました。
導入成果
マネージャーになる方への研修と、メンバー移動や引継ぎの際の相互理解でも活用できています。
結果のシートを元に部下への声掛けや接し方を解説することに活用しています。ちょうど採用も拡大期に入っているので、蓄積したデータと経験の双方を融合した採用を進めていくためにも活用しようと思っています。
人材ポートフォリオを活用する際のポイント
人材ポートフォリオを効率良く作成・活用するポイントを3つ紹介します。
すべての雇用形態を対象にする
人材ポートフォリオを活用する際は、正社員だけではなく契約社員や派遣、パートなどすべての雇用形態も含めて分析することがポイントです。
正社員だけを対象にするとデータが足りず、人的資源の現状分析が難しくなります。また、企業によって定型業務は派遣、パートに任せているケースも多いでしょう。
そのため、正社員のみと限定せずにすべての雇用形態を対象にして活用した方が十分なデータが集まり、自社の人的資源の全体像を把握・改善することに役立ちます。
従業員の希望も考慮する
人材ポートフォリオを活用する際は、人事や経営層の都合や希望だけでなく、従業員の希望も考慮しましょう。
例えば、あるポジションに人材が余剰しているため、人事や経営層の所感と独断で、従業員をこれまでとまったく関連のない部署に配置転換をすると、離職のきっかけやモチベーション低下につながる場合があります。
作成の際に従業員の希望やキャリアパスを把握して、活用時は従業員の希望や適性も見ながら適切な人員配置を考えましょう。
従業員の特性を把握する
人材ポートフォリオを活用するにあたり、客観的かつ信頼できるデータを元にタイプの分類、人員配置を行いましょう。
人事部が把握している従業員のスキルや希望、キャリアパスだけでなく、個々の適性や特性を把握することも大切です。
評価制度の定性的な結果やコメントを参考にするのも一つの方法ですが、あくまでも主観であり客観性があるとはいえません。
性格適性検査などの外部ツールを利用して、客観的な視点から従業員の特性や適性を把握して、適切な人員配置ができるようにすると良いでしょう。
【まとめ】スペシャリストタイプを理解し強みを最大化する
スペシャリストタイプの長所を活かすポイント
スペシャリストタイプの最大の強みは、特定分野における深い知識や高度な技術力で、課題解決や成果の質を大きく高められる点です。
専門性に基づいた判断や提案は、チームや組織にとって信頼性の高い意思決定の基盤となります。しかし、この強みを最大限に活かすには、専門分野以外の視点や他タイプの特性にも目を向けることが重要です。
例えば、自分の専門分野の成果を他の部門や業務とどのように連携させるかを意識することで、知識や技術がより広く組織全体の成果に結びつきます。
また、専門外の領域についても基本的な理解を持つことで、異なる分野の人との協力や意思疎通がスムーズになり、成果の幅が広がります。
他タイプとのバランスの重要性
組織では、スペシャリストタイプだけでなく、イノベータータイプやアドミニストレータータイプなど、異なる人材タイプと相互補完の関係を築くことが大切です。
- イノベータータイプ
- 新しいアイデアや革新的な方法を生み出し、チームやプロジェクトに変化と創造力をもたらす役割
- アドミニストレータータイプ
- 組織運営や計画の整備を担当し、ルールやプロセスを安定的に管理する役割
- スペシャリストタイプ
- 特定分野の専門知識や技術を活かして、課題解決や業務遂行の精度を高める役割
- エキスパートタイプ
- 既存の手法やプロセスを確実に実行し、個人として高い成果を出すことに長けている役割
スペシャリストタイプは、このような他タイプの強みを活かすことで、自分の専門性をより広い文脈で生かせるようになります。
タイプの違いを隔たりではなく、成果を拡張する資源として捉えることがポイントです。
スペシャリストタイプの専門性と精度の高い実行力を軸に、他タイプの発想力や組織運営力と組み合わせることで、質の高い成果と持続可能なチーム運営を同時に実現できます。

ミツカリ
会社や組織のミスマッチを予測し、早期離職を未然に防ぐ
5,000社が導入し、326,000人が受検した適性検査。応募者の人物像、社風との相性がひと目で分かり、多くの企業で離職率が改善されています。採用面接だけでなく、内定者フォローや採用要件定義など、様々な人事業務でミツカリが活用されています。
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