エンゲージメントサーベイの選び方を解説!失敗しない基準とは
- 自社に合うエンゲージメントサーベイの選び方を知りたい
- エンゲージメントサーベイを選んで失敗したくない
このように感じている人事担当者や経営者は多いのではないでしょうか?
従業員の離職防止やエンゲージメント向上の課題解決に取り組む多くの企業に、エンゲージメントが導入されています。しかし、最近では多種多様なエンゲージメントサーベイが導入されており、なにを基準に選ぶべきか迷ってしまうと思います。
そこで当記事では、エンゲージメントサーベイの選び方や選ぶときに見るべき注意点を、エンゲージメントサーベイを開発・提供している『ミツカリ』が解説します。
自社に最適なエンゲージメントサーベイを選びたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
エンゲージメントサーベイの基礎知識については、以下で詳しく解説していますので、改めて基礎知識を確認したい方はご覧ください。
目次
エンゲージメントサーベイの選び方
エンゲージメントサーベイを選ぶ際には、目的や機能、利用者の負担感などを確認しながら、慎重に検討する必要があります。
ここでは、エンゲージメントサーベイの選び方で重要な選定基準を7つ解説します。
実施目的
エンゲージメントサーベイを選ぶ際、最初に考えるべきことは「実施目的」です。
例えば、会社の離職率低下を目指す場合は、従業員の「エンゲージメント」や「職務の満足度(職務適性など)」などの指標が重要になります。
一方、職場環境の改善を目指す場合は、「心理的安全性」や「コミュニケーション」に関する測定項目が重要になってくるでしょう。
目的があやふやだと、エンゲージメントサーベイを選ぶ際の軸もブレてしまい、導入したものの「必要な項目が計測できない」「効果が得られない」という結果につながります。
計測頻度
エンゲージメントサーベイには「パルスサーベイ(短期間/高頻度)」と「センサス(長期間/低頻度)」と2つの形式があります。それぞれの特徴を理解し、自社に合った形式を選びましょう。
パルスサーベイ | センサス | |
---|---|---|
質問数 | 少ない | 多い |
実施回数 | 月1回程度 | 年1回程度 |
調査内容 | 要点が絞られている | 広範囲で大規模なものが多い |
分析のしやすさ | 分析がしやすく集計の負担も少ない | 分析に時間がかかり集計負担も大きい |
『パルスサーベイ形式』は、従業員と組織の状態をタイムリーに把握できるため、定期的に計測して従業員のパフォーマンスの推移を可視化したい場合に適しています。
質問数は少ないですが定期的に実施するため、従業員から理解を得られていないと手間を感じてしまう可能性があります。
『センサス』は、時間をかけて多角的に課題を明らかにできるため、企業規模が大きい組織、個人や会社全体の細かな情報を把握したい場合にも適しています。
しかし、質問数も多いため従業員に負担がかかるだけでなく、分析に工数と時間がかかるため、実施して結果を見るだけになる恐れもあります。
自社の状況や目的に応じて、どちらの形式が良いのかをしっかりと検討しましょう。
匿名・実名
エンゲージメントサーベイを選ぶ際は、「匿名」で実施するか、「実名」で実施するかも考慮しましょう。
匿名 | 実名 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット | 個々の従業員が抱える悩みを解決できない | 回答に心理的負担を強いる場合がある |
組織全体の問題を把握するなら「匿名」が適していますが、離職防止やモチベーションの向上などの課題を解決する場合は「実名」が適しています。
信頼性
エンゲージメントサーベイは「安定性」と「一貫性」があってこそ信頼できる結果となります。
- 安定性:同じ人に同じ質問をしたとき、同じ結果が得られるか
- 一貫性:同じ人に似たような質問をいくつかしたとき、同様の回答が得られるか
この2つを考慮することで、エンゲージメントサーベイの「精度」が向上します。さらに「この質問をする意味」を従業員が理解できることが、回答へのモチベーションにもつながります。
受検負荷や受検体制
従業員の負担が大きいエンゲージメントサーベイは、回答率の低下やデータの信頼性に影響します。そのため、何問くらいでどれだけ時間がかかるのかを確認しましょう。
特に以下のポイントを確認すると良いでしょう。
- オンラインorオフライン
- スマホ受検が可能か(PC、タブレットも対応なら尚◎)
- やり直しが可能か
- 定期的な実施が容易か など
実際に運用・活用できそうか
エンゲージメントサーベイを選ぶ際は、実際の運用やデータの活用が可能かも検討しましょう。具体的には以下を確認すると良いでしょう。
- 1名や全員だけでなく、任意の人たちに実施できるか
- 回答時間が業務への圧迫にならないか
- 結果は管理職や役員層ごとに制限可能か
- エンゲージメントが低くても原因を追究できるか
- 低下の原因に対して、具体的な改善策が提示されるか など
使い勝手の良さや、データをどのように分析しするのかなど、現場での活用がスムーズに進む設計になっているかが選ぶときのポイントです。
料金
エンゲージメントサーベイを選ぶ際は、適正な価格帯で費用対効果を得られるかを確認しましょう。
「安さ重視」で選ぶと必要な機能が不十分であったり、期待している効果を発揮できなかったりする場合があります。
無駄なコストを避けるためにも、機能も見ながら「初期費用」「月額費用」「従業員数に応じた料金体系」などを比較し、自社の課題や予算に合うサーベイを選びましょう。
エンゲージメントサーベイを選ぶ際の注意点
エンゲージメントサーベイを選ぶ際は、他にもいくつか押さえておくべき注意点があります。ここでは、特に注意すべき点を3つ解説します。
質問数の多さで選ばない
エンゲージメントサーベイを選ぶ際、「質問数が多いほど詳細な分析ができる」と考えがちです。
しかし、質問が多すぎると従業員に回答の負担を与えるだけでなく、業務の妨げになると思われる場合があります。その結果、2回目以降は分析に必要な回答が集まらずに、サーベイを効果的に活用できない可能性があります。
また、人事部でもデータが膨大すぎて「どこから分析を始めたら良いの…?」「分析に工数がかかりすぎる」と感じるケースも少なくありません。
データを有効に活用できないまま終わり、従業員からも「回答しても結果が何に使われているの?」と不信感となり、エンゲージメントを下げるきっかけになります。
>>【関連記事】エンゲージメントサーベイは無駄?抑えるべき運用ポイント5選
計測したい指標を見極める
エンゲージメントサーベイの中には、指標を網羅的に測定できるタイプもあれば、特定の課題に特化したタイプとさまざまな指標を計測できます。
例えば、離職リスクに焦点をあてる場合は「エンゲージメント」や、業務負荷の適正さを表す「職務適性」の指標が有効です。
一方で、職場の心理的安全性を重視する場合は、相談しやすい雰囲気を示す「人間関係」や「コミュニケーション」に関する指標が重要になります。
自社で改善したい課題に基づいて、計測したい指標を明確にすることがエンゲージメントサーベイ選定の鍵です。
継続のしやすさを考慮する
エンゲージメントサーベイは、1回実施するだけでは十分な効果を発揮しません。
定期的に実施してデータを比較し、施策の効果を検証しながら改善を繰り返すことで、従業員のエンゲージメントや離職防止につながります。
そのため、人事担当者が使いやすい操作性か、結果の分析は見やすくて活用しやすいかを確認して選ぶことが重要です。
さらに、従業員にも負担が少なく、心理的なハードルが低い設計もポイントになります。負担が少ないサーベイだと、従業員から継続的に協力を得やすくなるため、質の高いデータ収集にもつながります。
約1分で計測!従業員への負荷が少ない『ミツカリエンゲージメント』
弊社ミツカリでは、従業員への負荷が少ないエンゲージメントサーベイ『ミツカリエンゲージメント』を提供しています。
ここでは、代表的な機能を3つに絞って紹介します。
7問約1分で5つの要素を可視化
『ミツカリエンゲージメント』は、離職や仕事のモチベーションにつながる5つの要素「エンゲージメント」「職務適性」「報酬」「人間関係」「コミュニケーション」を10点満点で可視化します。
7問の設問を約1分で直感的に回答できるため、従業員への負荷を少なく現状を計測できます。
会社全体や個人、部署ごとの計測で課題を明確化
計測した結果は会社全体、個人で確認できます。また、タグ機能を活用して部署やプロジェクトチーム、新卒・中途など、グルーピングをして結果を分析することも可能です。
定期的に実施することで、前回より数値が上がった項目、下がった項目を確認できます。グルーピングは「離職が多い部署・チームの問題を可視化したい」「新卒の離職の兆候を把握したい」などに活用されています。
手間なく簡単に分析もできるので、人事担当者や経営者からも好評です。
手厚いサポートで分析・施策立案も
『ミツカリエンゲージメント』は導入後、1社に1人弊社の担当者がつきます。「実施時の設定」「分析の仕方」「施策の立案」などをサポートすることが可能です。
「収集した結果をうまく分析できるか不安」 「仮説や施策の立案がうまくいかない」
このような不安を抱える方も丁寧にサポートします。
他にもエンゲージメントサーベイの機能やサポートを多数用意しております。無料トライアルも実施中ですので、気になる方はサービスページをご覧ください。
エンゲージメントサーベイの活用方法と成功事例
『ミツカリエンゲージメント』を導入・活用して、離職や組織改善に成功した企業事例を3社紹介します。
一建設株式会社様
「分譲住宅」や「注文住宅」などの住まいに関する事業を展開する一建設株式会社様の成功事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「効果」の3つにわけて紹介します。
課題
毎年、新卒採用と中途採用を行っていますが、全国展開の住宅メーカーということもあり、社員は営業所に分散して働きます。
そのため、営業所の個性が強くなっていまい「食う期間に馴染めない」「会社から期待されていることがわからない」という理由から離職が発生していました。
当社を選んで入社してくれた社員には、定着して一人前に育ってほしいという想いもあり、離職の改善を考え始めました。
ミツカリ導入の理由
- 操作性や結果画面がシンプルで使いやすかった
- 7問と社員に負荷がかかりにくい
- データの整理や分析も人事側では行いやすい機能が多数あった
- 数値が低くなった項目も打ち手が明確なので「どうしたらいいの?」とならなかった
効果
さまざまな要因もありますが、短期間で辞めてしまう人が減り、6.5年だった平均在職年数が今では8.7年に伸びています。
また、不満がある部分が明確になったり、コミュニケーションの数値は上司によってバラつきがあるなどがわかり、人事部で新しい対策を立てるきっかけにもなっています。
コタエル信託株式会社
新株予約権・株式を中心とした様々な信託ソリューションの開発・提供を行っているコタエル信託株式会社様の成功事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「効果」の3つにわけて紹介します。
課題
社員の大半がこの2〜3年で入社し、人材の入れ替わりが発生していました。業務量や上司との相性は良好であったのかなど、何かしらの組織課題を特定したいと考えていました。
ミツカリ導入の理由
- シンプルな分析結果が良いと感じた
- 受検する社員の負荷が小さいこと
- 適性検査と併用してエンゲージメントサーベイが使えること
効果
定期的にエンゲージメントサーベイを計測していますが、数値が下がった社員に面談を実施できています。
「なにが要因でエンゲージメントが低下したのか」を本人から具体的に聞くことができ、隠れた悩みを引き出し状況を改善するきっかけにもできています。
AGC若狭化学株式会社
AGCが販売する医薬品中間体等、ファインケミカル製品の受託製造及び開発を行うAGC若狭化学株式会社様の成功事例です。「課題」「ミツカリ導入の理由」「効果」の3つにわけて紹介します。
課題
工場の増設に伴い大幅な増員を行う中で、感覚だけで一人ひとりの状態を把握して、問題に対応するには限界があると感じていました。
ミツカリ導入の理由
- 個人の状態を把握できること
- 定期的に実施しやすい
- 性格適性検査と併用することで具体的にフォローができる
効果
退職直前まで状態を把握できず十分にフォローできなかった社員もいましたが、今では定期的に状態を把握して対策できています。
上長にはエンゲージメントサーベイの結果と性格データの両方を共有して、エンゲージメントサーベイの数値が下がったメンバーに対するフォローを人事からも適宜促せています。
まとめ
当記事ではエンゲージメントサーベイの選び方を解説しました。自社に合うエンゲージメントサーベイを選ぶには、以下7つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 実施目的
- 計測頻度
- 匿名・実名
- データの信頼性
- 受検負荷や受検体制
- 実際に運用・活用できそうか
- 料金
情報収集や無料トライアルを活用して、エンゲージメントサーベイで自社が知りたい項目を計測できるか、アクションにつなげやすいかも確認することも重要です。
弊社ミツカリでは7問約1分で計測できる『ミツカリエンゲージメント』を提供しています。
離職やモチベーションに関連する5つの項目を計測できるだけでなく、使いやすく見やすい管理画面で、個人や部署などグルーピングして分析することが可能です。
導入後は1社に1人専任の担当者がつきますので、操作や分析、施策の立案などで困ったことがあれば気軽に相談できます。無料トライアルも実施中ですので、気になる方はぜひサービスページをご覧ください。
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