ミツカリを導入する前の課題

工場の増設に伴い大幅な増員を行う中で、社風の維持が難しくなってきたのが当初のきっかけです。増員前は意識せずとも社員同士で共通認識を図れており、社員同士の距離感が近く他部署の状況などを容易に把握できていたのが、増員に伴って難しくなりました。

組織が大きくなるにつれて、感覚だけで一人ひとりのパーソナリティや状態を把握し、それぞれの問題に対応するには限界があると感じていました。

ミツカリを選んだ理由

当社のグループ会社で以前よりミツカリを利用しており（※）、紹介を受けました。紹介された当時はまだ増員を計画し始めた頃でそこまで大きな課題は感じておらず、一時的に導入を見送っていたのですが、その後増員が進む中で必要性が高まった為、改めてミツカリの導入を検討し始めました。

ミツカリは社内人材の性格を可視化できるため、これまで感覚だけでは気付けなかったところに気付けるようになったのが大きなポイントでした。例えばストレス耐性が10段階で出てくるため、ストレスに弱い傾向のメンバーを把握できたり、そのメンバーに対してマネジメント面で注意するようマネージャーに促せたりするので、参考になっています。

また、社内データの可視化だけでなく、採用時に応募者へ活用できるのも良いと思ったポイントでした。現時点で採用時はまだ別の適性検査を利用しているのですが、受検結果を自分たちで精査しなければならず、応募者が受検を完了してからの手間がネックでした。ミツカリは受検時間も10分とスムーズですし、受検後も結果がすぐに管理画面上で確認できるため使いやすく、応募者への利用検討も進めています。

※AGC株式会社 化学品カンパニー 千葉工場におけるミツカリ導入事例（https://mitsucari.com/case_studies/33）

ミツカリ導入後の効果

現在はエンゲージメントサーベイを中心に活用しています。ミツカリを導入した当初、ちょうどタイミングよく新卒社員の入社時期とミツカリのエンゲージメントサーベイのリリース時期が重なっており、新卒社員を対象にエンゲージメントサーベイを実施することになりました。これまで感覚だけで新入社員の状態を把握するのに限界を感じており、定量的に状態が分かるものが欲しいと思っていたので、各個人の状態を把握でき参考になっています。

過去には退職直前まで状態を把握できず十分にフォローできなかった社員もいたため、定期的に状態を把握して未然に対策できるのは良いと感じています。性格データも確認できるため、どのようにフォローすれば良いのかも分かりやすいですし、所属先の上長にはエンゲージメントサーベイの結果や性格データを共有することでエンゲージメントが下がったメンバーに対するフォローを人事から適宜促すことができています。

また、性格データと人材の配置状況を照らし合わせることで、増員を進める上で今後ネックになりそうなポイントを可視化できました。とある部署のほとんどの社員がソーシャルタイプの分布が偏っており、長期的に見てパワーバランスの懸念を感じたため、今後の採用や配属で他のタイプも満遍なく配置するようにと方針を考えるのに役立ちました。

今後は社内全体へミツカリを展開し、エンゲージメントサーベイの受検結果が低かったり前回よりも下がったりしたメンバーへの面談を計画的に実施するとともに、性格データから得られた内容を採用や配属時の参考にしていきたいと思っています。